原題 | Assassin’s Creed Odyssey |
対応機種 | PC,PlayStation,Xbox ※Switch版はクラウド |
プレイ時間 | 45時間~ |
ストーリー | 紀元前431年。傭兵のカサンドラ(アレクシス)は、自身の血脈と”コスモスの門徒”と呼ばれる結社の秘密に迫る。 |
今作は、2018年に発売されたシリーズの11作目。
前作『アサシンクリード オリジンズ』と同じく、『ウィッチャー3 ワイルドハント』のゲームシステムで、”アサシンクリード風”に作り直したとも言える今作では、古代ギリシアを再現した広大なオープンワールドで、プレイヤーは一人の傭兵として、思うままに冒険する。
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評価
2022年に再クリア。2022年7月時点での最新アップデートを適用した上で一部を加筆修正した。
前作の拡張版
今作は前作『アサシンクリード オリジンズ』をベースにした”追加要素中心の”続編。
- 広大なオープンワールド
- 山ほど用意されたクエスト
- 前作の戦闘システム
- RPG/ハクスラ要素
など、前作を特徴付けた要素はそのまま再登場しており、遊んでいる時の感覚は新作というよりも、前作の延長線上にあるゲームという感じ。
前作と同じゆえに、アクション色が強い戦闘や軽快なフリーランなどは依然として秀でた部分であり、RPG要素やハクスラ要素を通して主人公を強くしていく部分も面白い。
一方で、追加要素としては─
- 二人の主人公
- 海戦の復活
- ストーリーにおける「選択」
の三つが今作の目玉として挙げられる。
今作では、左からアレクシオス/カサンドラの二人が主人公として用意されており、『アサシンクリード シンジケート』のようにプレイヤーの選択肢が一つ増えている。
(なお、シンジケートとは異なり、最初に決めた主人公で最後まで遊ぶことになる)
次に「海戦」が『アサシンクリード ローグ』以来、久しぶりにメイン要素として復活しており、『アサシンクリードIV ブラックフラッグ』や「ローグ」のような海戦や航海が再び楽しめる。
「ブラックフラッグ」や「ローグ」と比べると、船が直感的に動かせるようになっていたり、ロード画面なしで全てが行えるようになっていたりなど、遊びやすさが向上している。
この「海戦」は好き嫌いが分かれるところだけれど、今作は「ブラックフラッグ」や「ローグ」ほど海戦中心ではないので、その辺りもしっかりフォローされている。
そして、今作では遂にストーリーにおける「選択」が導入された。
『ウィッチャー3 ワイルドハント』のように、メイン/サイドクエストではプレイヤーが主人公の台詞を選択することができ、それによって主人公のキャラクターが形成されてゆき、ストーリーの展開にも影響を与える。
これまでの一方通行のストーリー展開もそれはそれで良かったけれど、今作のように「選択」を通してプレイヤーがゲーム世界やストーリーと繋がりが持てるのもまた面白く、プレイヤーの選択が「アサシンクリード」の世界を作り上げる感覚は新鮮に感じる。
ただ、このシリーズでは新しい試みということもあってか、「選択」しても強引に一つの展開に持っていかれたり、選択肢と台詞が一致していなかったりするので、この辺りは次回作以降に期待という感じではある。
“探索”を重視するオープンワールドゲーム
「選択」の次に前作『アサシンクリード オリジンズ』と異なる点は、今作が”プレイヤーにゲーム世界を探索させる”作風になっているところ。
「オリジンズ」では、【目的地に向かう】=>【目的地付近をタカで偵察する】というセットを毎回繰り返したので、どのミッションもパターン化してしまっていた。
その点、今作では前作よりも具体的に目的地の情報が与えられるので、決まったパターンではなく、地形や建造物、方角などを頼りに、ゲーム世界を探索しながら遊べるようになっている。
今作の”プレイヤーにゲーム世界を探索させる”オープンワールドのあり方は、同じセットを何度も繰り返すことによる飽きを軽減させ、プレイヤーにゲーム世界をより深く知るきっかけも与える。
色々な意味でコストが掛かる※
- 主人公のレベル上げ
- 装備や船のアプグレに必要な素材集め
今回は、これらが重くのしかかってくる。私は自力でのレベルアップは諦めて、ゲーム自体に飽きてしまう前に「XPブースト」を購入したけれど、正直、デフォルトでこれくらいの速度でレベルアップして行って欲しかった。また、アプグレに必要なドラクマや素材も要求が多く、これも集めるのに苦労する。
ただ、これはあくまでも発売当初の話。さすがにUbisoft側もこうした声は把握しているようで、発売後のアップデートで再調整され、今は以前ほど負担の掛かるものではなくなっている。
課金アイテムに抵抗がなければ、XPとドラクマの獲得量をブーストしてくれるアイテムがオススメ。
総評
海戦を避けられない点は注意だが、ゲームとしては、前作同様に優れたRPG風味のオープンワールドゲームになっている。前作ベースの順当な続編で、これがさらに発展していくであろう次回作以降への期待が膨らむ。
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