原題 | Far Cry 3: Blood Dragon |
対応機種 | PC,PS3,Xbox 360 ※ダウンロード版のみ |
プレイ時間 | 5時間~ |
『Far Cry 3: Blood Dragon』は、『ファークライ3』をベースにしたスタンドアロン型(単体で遊べる)スピンオフ。
80年代のハリウッド映画をパロディしたユニークな世界観と、B級過ぎてたまらないストーリーや演出などが特徴として挙げられる作品になっており、「ファークライ」としてもアクションゲームとしても個性的。
評価┃ファークライ3をベースにしたスピンオフ
今作は、タイトルに”Far Cry 3″とあるように、基本的には『ファークライ3』のアセットを再利用して作られたスピンオフになっており、3を先に遊んでいれば、戸惑うことはないはず。
あくまでも”DLC”なので、『ファークライ3』と比べると1/3くらいのボリュームではあるが、小規模ながらもオープンワールドはあり、メインミッション以外にも、お馴染みの拠点制圧やチャレンジなどもちゃんと用意されていて、3をコンパクトにまとめ上げている。
もちろん、今作もアクションでもステルスでも遊べるFPSであり、3同様に重火器を使い倒して敵と戦っていくことも、草むらに身を隠して敵をテイクダウンしていくこともできるなど、3の作風を踏襲している。
オープンワールドゲームとしては、3同様に安心して遊べる。
レベルが上がるとスキルもアンロックされる。 ドラゴンの卵を焼き払う。まるでエイリ○ンのあのシーン。
一方で、「3」とは違うところもある。
一つ目は、レベルアップに合わせてスキルが”まとめて”アンロックされる仕様になっている点で、その都度スキル画面を開いてお目当てのスキルを一個ずつアンロックしていかなくて良い。確かに、スキルを選択する面白さはないが、「ここまでレベルを上げれば、これだけのスキルがまとめてアンロックされる」というのは分かりやすくて、手間も掛からない。
二つ目は、“サイドミッションをクリアすることが銃のアップグレードの条件になっている”点で、今回は暗殺や狩りなどのサイドミッションをクリアしないと、銃のアタッチメントがアンロックされない。これに関しては賛否あるかと思うが、私にとってはサイドミッションをあえてプレイする良いきっかけになり、私としては珍しく、サイドミッションを一通りクリアできた。
三つ目は、敵の拠点が要塞化されている点で、「3」のように遠くからチマチマ狙撃して制圧する攻略法が通用しなくなっている。「3」と比べると手間が掛かるが、今作の敵の拠点は、3以降のカジュアルなステルスプレイを楽しむ場として活かされている。
あとは、主人公がサイボーグ化されているので動作が高速化されていたり、ヘッドショットを決めると敵の頭が破裂したりなどの違いもあり、細かな部分では今作の色が出ている。
- ゲームシステムのスリム化
- 敵拠点の要塞化
- 細かな変更点
全体的に「3」から大きくは変わらないが、今挙げた細かな違いに加えて、B級SF映画っぽいストーリーや、ノリノリの台詞、イカした演出なども相まって、それなりに新鮮さを感じさせるゲーム内容になっている。
ちなみに、ドラゴンは”大きなコモドドラゴン”のような存在で、ファンタジー作品に登場するドラゴンのように空を飛び回ることはない。
総評
今作は『ファークライ3』の世界観を拡張する良いスピンオフだった。
ベースは『ファークライ3』だけれど、ゲームシステムのスリム化や、SF的な設定を反映した変更によって、「3」を遊びやすく改善しており、「3」の良いところを抜き取って、上手くまとめ上げている。
「絶対に遊ぶべき」とは言わないが、『ファークライ3』が好きなら遊んでみると良いかも。
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