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【評価・感想】『Halo 4(The Master Chief Collection)』レビュー

4.0
ゲームレビュー
ゲームレビュー
この記事は約6分で読めます。
原題Halo 4
対応機種PC,Xbox
プレイ時間8時間~
ストーリーHalo 3の最後でコールドスリープに入ったマスターチーフ。それから4年後、チーフは”コヴナントの侵入を察知した”コルタナに起こされ、襲って来た敵を蹴散らしながら施設を脱出する。その後、チーフは「レクイエム」と呼ばれる人工惑星を発見し、そこを調査する。やがて、「フォアランナー」と呼ばれる古代人の生き残りである「ダイダクト」と遭遇し、彼が目論む人類滅亡計画を知ることになる。チーフは、またしても人類を救うべく、「ダイダクト」率いる「プロメシアン」と戦っていく。

今作は、『Halo: Reach』の後に発売されたメインシリーズの四作目。

再びマスターチーフが主人公となり、新たなストーリー'(リクレイマー・サーガ)が始まる。

なお、今作から開発元が「Bungie」から「Xbox Game Studios」の「343 Industires」へと変わった。

現在では、『Halo: The Master Chief Collection(TMCC)』に収録されている。

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著者情報
Kakihey

2014年末より当サイト「Kakihey.com」を運営中しています。現在までに300本以上のゲームレビューを公開しています。基本的にPCでゲームを遊んでいます。

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評価

いつものHalo、新しいHalo

まず、キャンペーン自体は”いつものHalo”。

過去作のレビューの繰り返しになるが─

ゲームパッドに最適化されたシューティングや、地上戦から空中戦まで網羅する多種多様なミッション、そして、このシリーズを唯一無二の存在にしているHalo世界…と言ったお約束はきっちり登場する。

【評価・感想】『Halo: Reach(The Master Chief Collection)』レビュー

今作が新生Halo一作目だからか、キャンペーン自体は基本に忠実という印象を受ける。二足歩行ロボットや巨大戦車など、新たな兵器も登場するが、キャンペーンを通してやることは、これまでのHaloと大きく変わらない。

ただし、戦闘はこれまでと少し違う。

まず、今作では「プロメシアン」と呼ばれる新種の敵が登場する。

  • プロメシアン・ナイト
    人型の敵。銃撃の他にも、瞬間移動し、近接攻撃を仕掛けてくる。
  • プロメシアン・クローラー
    犬型の敵。すばしっこい上に、寄ってたかって銃撃してくる。
  • プロメシアン・ウォッチャー
    ドローン型の敵。浮遊しながら銃撃してくる。こちらの弾が当たるとすぐに隠れる。

これまでひたすら「コヴナント」と戦ってきたこともあり、「プロメシアン」の登場は戦闘に良い変化を生む。”コヴナントよりも進んだ種族”ということで、全体的に「プロメシアン」の戦闘力は高く、そんな敵との戦い方を新たに組み立てていくのが、今作のFPSとしての面白さと言える。

ちょろちょろ動き回る「ウォッチャー」はうざったく感じる時もあったが、こうした「プロメシアン」との戦闘は、慣れきってしまった「コヴナント」と比べると、最後まで緊張感ある戦いが続き、FPSとしての既視感をそれなりに拭い去ってくれる。

今作の戦闘では、常に頭と指先が忙しなく動き続けており、個人的には「The Master Chief Collection」の中では、一番自分好みの戦闘だったなと思う。

ちなみに、今作では「スプリント(走る)」が基本動作に組み込まれ、その上で『Halo Reach』の「アーマー・アビリティ」も再登場している。なので、”スプリント+ジェットパック”の組み合わせも可能で、戦闘時のスピード感が増しており、これも良かった。

ストーリーや演出が大幅に強化された

まず、今作の「マスターチーフ」はよく喋る。

以前の「マスターチーフ」は寡黙な兵士だったが、今回は「マスターチーフ」自身のキャラクター性を掘り下げるためか、ムービー以外でも喋りまくる(シリーズ比)ので、これまで以上にキャラが立っている。

以前は、”寡黙なマスターチーフにプレイヤー自身を重ね合わせる”ことができたが、今作の方は、“マスターチーフという確立されたキャラクターを操作している私”の構図に近く、”なりきりゲー”の色合いが濃くなっていると感じた。

また、演出面にも力が入っている。

発売時期的に「コール オブ デューティ」や「アンチャーテッド」などの影響だと思うが、QTEなども用いて、アクション映画的な演出を次々と取り入れており、使い古された表現ではあるが、”プレイする映画”にぐっと近づいている。

正直、私は寡黙なマスターチーフの方が好きだったが、”プレイする映画”とも言える演出は非常に迫力があるし、上手く操作して、演出を”完成させる”のも手に汗握るものがあった。

ストーリーは置いてけぼり?

シリーズをすべて遊んでいても、ストーリーは置いてけぼり感がある。

過去作での知識はもちろん、どうやら小説での知識も必要らしく、「ダイダクト」や「ライブラリアン」など、少なくともゲームの方では初めてメイン級で登場するのに、ストーリーを通して詳しい説明がなされない。

今ではネット上で良質な解説記事が読めるので、それを読めば済むことではあるが、せっかく新しいストーリーが始めるゲームなので、本当の意味で今作から始まるストーリーを用意して欲しかったなと思う。

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総評

新体制に移行しても、”HaloはHalo”だった。

コヴナントをプロメシアンに、Haloをレクイエムなどに置き換えることで、初期三部作の次を描こうとしているが、肝心のシューティングやミッションなどは”いつものHalo”であり、コアの部分は、良い意味で一作目から変わらない。

ただ、ストーリー面に目を向けると、せっかく新しいストーリーが始まるのに説明不足だったり、マスターチーフのキャラクター性が以前の三部作から大きく変わっていたりなどし、「どこに向かうのだろうか」という不安感も覚えた。

今作は、「343 Industries」開発になっても、”これまでと同じようにHaloが楽しめる”と安心感を覚える一作だった一方で、ストーリーやキャラクターに関しては、期待と不安が入り交じる一作でもあった。

▼Haloシリーズのレビュー

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