原題 | Halo 5: Guardians |
対応機種 | Xbox,Xboxクラウドゲーミング |
プレイ時間 | 8時間~ |
ストーリー | フォアランナーが人類の前に立ち塞がる。スパルタンのロック率いるファイアチームは、フォアランナーたちと戦うが、その頃、マスターチーフは、消滅したと思われていたコルタナからのメッセージを受信していた。そのメッセージを受け取ったチーフは、任務よりもコルタナの救出を優先し、忽然と姿を消す。その後、フォアランナーの背後にコルタナがいることが分かり、ファイアチームは、チーフとコルタナを確保すべく奔走する。 |
今作は、『Halo 4』の直接的な続編。
前作から始まった「リクレイマー・サーガ」の二作目にあたり、今作のストーリーが『Halo Infinite』へと繋がる。
なお、『Halo: The Master Chief Collection』には含まれておらず、単体販売のみ。
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評価
チームを指揮するのが新鮮なHalo
ことキャンペーンに限れば、“いつもの味”がウリの「Halo」だが、今作では、そこに”チームを指揮する”要素が加わったことで、いつものキャンペーンで、いつものと少し違う戦闘が展開される。
- 攻撃するターゲットを指定する
- 隊員を指定した乗り物に乗せる
- 隊員を指示した場所に移動させる など
マスターチーフ(やロック)は、自分のチームに対してこうした指示が出せる。
3人の隊員は自律的に行動するので、プレイヤー側が細かく指示を出す必要はないが、面倒なタレットが設置されていたり、厄介な敵が登場したりした際は、チームに指示を出せば、ターゲットを優先的に攻撃してくれる。
これまでは単独行動が基本で、プレイヤーがすべて対処する必要があったが、チームに指示を出せる今作では、自分と他の隊員が両面から攻められるので、以前よりも効率的に戦闘を進められるし、一回当たりの戦闘も長引かなくなった。
また、他の隊員がいることで、全体的に易しくなっている。
- 敵に倒されも、蘇生してくれる
※無茶な指示を出すと仲間もダウンする - 敵の銃口が主人公だけに向かない
- 他の隊員がいるので、こちら側の火力が増す
今回、操作ミスによる落下死を除くと、ゲームオーバーの回数は一番少なかったと思う。少なくとも難易度「ノーマル」に関しては、ゲームオーバーを出来るだけ無くす方向のようで、非常に遊びやすくなっている。
あとは、単純に仲間とワイワイ戦うのが楽しい。
正直、難易度「ノーマル」だと少しヌルく感じたが、チームプレイの導入によって、戦闘を有利に進められるようになり、あまりFPSを遊ばない人や初めて「Halo」を遊ぶ人にとっては、今までで一番遊びやすいはず。
ちなみに、指示はすべて十字キーの「↑」で行うのだが、これだけでちゃんと機能しているのは見事。”FPSをコントローラに最適化させた”「Halo」らしく、シンプルな操作方法を実現している。
FPSとしては
- 銃のサイトを覗けるようになった(ADS)
※以前は一部兵器のみだった - エリアがやや立体的になった
- コヴナントとプロメシアンがバランスよく登場する
「Halo」は、”腰だめで撃ち合う”のが特徴だったが、今作では、ついに(?)銃のサイトを覗き込むことができるようになった。これにより、腰だめでアバウトに「●」を撃つのではなく、しっかり「・」を狙い撃つ感覚が生まれ、「コール オブ デューティ」などの一般的なFPSに近づいた。
また、今回はエリアがやや立体的なので、敵の側面に回り込んだり、少し高い場所を陣取ったりができるようになり、真正面から撃ち合うのではなく、エリア全体を活用して戦うことが多かった。
おまけに、前作『Halo 4』と同じくスプリント(走り)が標準化され、その上で主人公の機動力が向上するアビリティがいくつか追加されたので、戦闘時のスピード感もより増している。
正直、「Halo」は武器は独特だし、腰だめが基本だし、敵は硬いしと、割りと独特な作風だが、今作に関しては、一般的なFPSに寄せた作りをしているので、そうしたクセの強さはかなり軽減された。
相変わらず、ストーリーは置いてけぼり
前作『Halo 4』のレビューでも述べたように、ゲーム版以外の知識も必要になる。
関連作品のすべてが日本向けにローカライズされているわけではないので、ゲーム版だけを、日本語で追っている私からすると、「4」や今作のストーリーは、かなりマニア向けに思えて、正直、入りにくくなったと感じる。
総評
シリーズの中でも、特に面白い方。
“チーフが孤軍奮闘する”のがHaloの特徴ではあったが、チームプレイの導入によって、FPSとして非常に遊びやすくなり、ADSや立体的なマップなども、今作ならではの戦い方を上手く演出している。
また、前作『Halo 4』と比べて、敵の種類やステージなどが多彩になっているのも嬉しい。
正直、ストーリーに関しては、「4」以降付いて行けていない自分がいるが、キャンペーンの中身や戦闘に関しては、順当に進化してきており、アクションゲームとしては続編への期待が膨らむ一作だった。
▼Haloシリーズのレビュー
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