【評価・感想】『ゴッド・オブ・ウォー(2018)』レビュー

ゲームレビュー
ゲームレビュー
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原題GOD OF WAR
対応機種PC,PS4,PS5
プレイ時間15時間~
ストーリー壮絶な復讐劇を終えたクレイトス。北欧の地で新たな生活を送っていたが、妻の遺灰を撒くためにまだ幼い息子と旅に出る。

今作は、2018年に発売された「ゴッド・オブ・ウォー」シリーズの八作目。『ゴッド・オブ・ウォー アセンション』までとは異なり、ギリシャ神話も固定カメラもやめて、まったく新しい作品としてシリーズを再始動させた一作になる。

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著者情報
Kakihey

2014年末より当サイト「Kakihey.com」を運営中しています。現在までに260本以上のゲームレビューを公開しています。基本的にPCでゲームを遊んでいます。

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評価

もはや別ゲー?新生ゴッド・オブ・ウォー

前作までは一作目をベースに発展してきたシリーズ。

一作目『ゴッド・オブ・ウォー』から”固定カメラ時代最後の作品”である七作目の『ゴッド・オブ・ウォー アセンション』までは、ゲームの大部分はそのままに、作品ごとに要素を足したり引いたりしていた。ゆえに七作目になる頃には、変わらないことへの不満も生まれつつあったのだが、この八作目はもはや「別ゲー」と言えるレベルで、根本から作り直されている。

カメラの位置やアクションの内容、ストーリーの描き方など、ほぼすべてのものが新しくなった。

まず今作は、リニアなストーリーとノンリニアな探索要素の組み合わせが特徴。

私がプレイした中で、もっとも今作に近いと感じたのは『トゥームレイダー(2013)』。どちらも『ウィッチャー3 ワイルドハント』や『アサシンクリード オリジンズ』のように広大な世界を冒険するタイプではないが、かと言ってストーリーを進めるだけのゲームでもない。

基本は『アンチャーテッド 海賊王と最後の秘宝』などと同じように、一本道なストーリーを突き進んでいくのだが、一方で”ストーリーで訪れたエリアに後から戻る”こともできる。それぞれのエリアを繋ぐ通路が用意されているので、後から戻って息抜きがてら収集物を集めてみたり、ストーリー完走後にさらに遊ぶためにサイドミッションを遊んでみたりができ、探索要素がストーリーを進めること以外の遊びを提供してくれる。

要するに、今作はリニアなストーリー体験とノンリニアな探索要素が両立された形。リニアなゲームならではのリッチなストーリーも楽しめるし、オープンワールドゲームならではのゲーム世界の広がりも味わえるしと、それぞれの特徴を上手く取り入れており、まさにいいとこ取りと言える。

なお各エリアは、探索できる広さだが放浪できるほど広くはない。マップ全体がいくつかのエリアに分割されていて、一枚の広いマップではなく、「森なら森だけ」「湖なら湖だけ」とそれぞれに特化した空間になっている。そして大半のエリアはあらかじめ敷かれたレール(道)の上以外は通れないので、見かけに反して直線的なデザインになっている。これに関しても『トゥームレイダー(2013)』と同じなので、もし遊んだことがあればそれを想像して欲しい。

ちなみに、サイドミッションや収集物を本格的に片付けていくのはストーリー完走後の方が良い。ストーリーを進める中で羅針盤やファストトラベルなどが解放されていくので、すべてを手に入れてからの方が効率的に攻略できるし、そもそもアイテムを入手しないと侵入できないエリアもある。最初からクリア後のお楽しみと割り切ってしまった方が良いかも知れない。

肝心のアクション面は、見たままの三人称視点のアクションゲーム。

ストーリーの前半は斧(リヴァイアサン)と盾の組み合わせで戦うのだが、この段階では攻撃や防御、回避と言った基本動作を守りつつ敵と戦っていく。これまでよりも敵との駆け引きを意識させる戦闘になり、この手のアクションゲームのお手本とも言える作り。

ただ、シリーズファン的には双剣(ブレイズ・オブ・カオス)を手にしたところからが本番と言いたい。ストーリーの中盤頃にようやく双剣が登場するのだが、やっぱりこれが一番しっくり来る。過去作から何もかも変わったが、今作でも双剣を振り回して敵をまとめて倒していく爽快感は健在であり、コンボや技を組み合わせてひと暴れしてやるのがちゃんと楽しい。私としては「これを待っていた」という感じで、双剣を手にした辺りから戦闘が何倍も面白くなっていった。

もし斧と盾だけであれば、他のアクションゲームとの違いを見出すことが難しかったと思う。だが双剣も存在することで、このシリーズらしさを感じさせる戦闘になり、「斧による戦闘」と「双剣による無双」の使い分けがアクションゲームとしての特徴になっている。

拘束された親父を助けようとする息子

他にはクレイトスの息子アトレウスとの共闘ももう一つの目玉要素。今作では『ゴッド・オブ・ウォーIII』の終盤に存在した「パンドラ」との協力プレイに似たものが全編に渡って導入されている。

アトレウスに指示を出してパズルを攻略したり、一緒に敵と戦ったりする。さすがクレイトスの息子だけあり、かなり有能な相棒で、しっかりプレイをサポートしてくれる。

正直、ここまでゲーム内容が変わると少し不安もあったのだが、実際は「ゴッド・オブ・ウォー」の特徴を残しつつ全体をアップデートした内容になり、シリーズの停滞感があった中で上手くシリーズを次へと進めていると感じた。

ゲーム内容はゴッド・オブ・ウォー

過去作と比べると小規模ではあるが、要所要所でパズルやクライミングなどがある。私はそういうゲームだと思って遊んだので気にならなかったが、これらが苦手な人は少し注意が必要かも。

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気になったところ

遊んでいて気になったところを挙げていく。

まず、アクションゲームとしてはFOV(視野)がかなり狭い。ゲームプレイとムービーをワンカットで繋ぐ作風ゆえに(?)基本的にカメラは主人公にピッタリ付いているが、乱戦時に周囲の状況を把握し切れないときがあった。息子が教えてくれるし、表示も出るので慣れれば問題ないが。

あとは、「ゴッド・オブ・ウォー」的にはスケール感が足りない。「ゴッド・オブ・ウォー」と言えば巨大な敵との戦いも一つの目玉だが、少なくともメインミッションではあまりお目にかかることができなかった。一作目から一気に遊んだこともあり、デカいボスが少ないことが気になった。

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意外と(?)ストーリーは繋がっている

基本は新規でも楽しめるストーリー。

クレイトスの息子アトレウスは父(クレイトス)が何者か知らない。新規プレイヤーの場合はその息子と同じ目線でストーリーを追っていくことになる。アトレウスと同じように、新規プレイヤーもクレイトスの過去を少しずつ知ることになる。

一方で過去作との関連性を示唆するシーンも多いので、シリーズ経験者はその面から楽しめる。

友情出演(?)する某女神だったり、雷オヤジだったりなど、シリーズ経験者が楽しめるポイントも少なくない。特にクレイトスが「ブレイズ・オブ・カオス」を手にする際の場面は完全に過去作での一連の出来事を背景にしていて、このシーンの意味合いを理解できるのはシリーズ経験者だけだろう。

とは言っても、長い歴史のあるシリーズで、おまけにストーリーが繋がっているゲームにしては、かなり新規プレイヤーに配慮した”八作目”になっている。

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総評

迫力満点の演出を盛り込んだストーリーと、ゲーム世界を探索できるオープンワールド要素、そして「ゴッド・オブ・ウォー」らしい爽快な戦闘が楽しめる一作。過去作とは別ゲーになったが、今風な要素を取り入れたことで、初めて遊ぶ人にとっては馴染み深く、シリーズ経験者にとっては目新しさを覚える作品として、”ゴッド・オブ・ウォー”を見事に仕切り直している。

北欧神話篇は『ゴッド・オブ・ウォー ラグナロク』で完結とのことで、こちらもぜひ遊びたい。

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