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【評価・感想】『トゥームレイダー ディフィニティブ サバイバー トリロジー』レビュー

4.0
ゲームレビュー
ゲームレビュー
この記事は約6分で読めます。
原題Tomb Raider: Definitive Survivor Trilogy
対応機種PC,PS,Xbox
プレイ時間40時間~
ストーリーララ・クロフトは、父の跡を追うように伝説や遺跡を調査し、偉大な冒険家へと成長していく。

『トゥームレイダー ディフィニティブ サバイバー トリロジー』は、リブート三部作を収録した完全版。

シリーズをリセットした2013年版『トゥームレイダー』、続編『ライズ オブ ザ トゥームレイダー』、そして、三部作の完結編となった『シャドウ オブ ザ トゥームレイダー』がこれ一つで遊べる(+DLCも)。

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著者情報
Kakihey

2014年末より当サイト「Kakihey.com」を運営中しています。現在までに300本以上のゲームレビューを公開しています。基本的にPCでゲームを遊んでいます。

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評価│基本的に三部作どれも同じ

広い意味ではオープンワールドゲーム

タイトルこそ違っても、トゥームレイダー(2013)』『ライズ オブ ザ トゥームレイダー』『シャドウ オブ ザ トゥームレイダー』は、ゲームの型はどれも同じ。

広い意味ではオープンワールドゲームだけれど、広い一枚のマップではなく、複数のオープンなブロックで構成されており、そこからミッションやミニゲームへと出発し、また戻ってくる。各ブロックは小規模だが、すべて合わせると、それなりに広いオープンワールドになる。

オープンワールドでやることは、主に収集物を集めたり、パズルを攻略したり。どちらかと言えば、チャレンジやミニゲームに特化した空間に近く、メイン要素というよりは、メインミッションでは薄い部分を補完するサブ的な要素に近い。

対してメインミッションの方は、一本道を突き進んでいくタイプ。

アクション重視で、「アンチャーテッド」を彷彿させる迫力満点の演出が特徴で、オープンワールドでのプレイとはまた違ったものになり、ちゃんとこの二つは住み分けられている。

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ステルス風味のアクションゲーム

リブート三部作は、ステルス風味のアクションゲームでもある。

以前の「トゥームレイダー」は、シューティング面が大味だったが、そこが大幅に改善されており、フリーエイムとカバーシステムを組み合わせた激しい銃撃戦が展開される。シューティングの感触は、「アンチャーテッド」に近い。

さらに、二作目以降はステルス面も強化され、ゲームプレイが多様化した。

特に、リブート三作目の『シャドウ オブ ザ トゥームレイダー』は、もっともステルス色が強く、カモフラージュや新たなステルス技のおかげで、よりステルスプレイが楽しめるようになった。ただ、基本的にステルスはオプション扱いなので、ステルスが苦手な人はアクション押しで遊べる。

リブート三部作の特徴
  • 自由に探索できるオープンワールド
  • 一本道で、迫力満点のメインミッション
  • ステルス風味のアクションゲーム

このようにリブート三部作は、どれもゲームの形は同じ。

なので、同じことを繰り返していると感じる瞬間もあるが、見方を変えれば、使い回しが利くほどよく出来ているとも言えて、ゲーム自体は安定感があり、大きな不満なく遊べるはず。

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解説│知っておくべきこと

過去作との繋がり

他のシリーズ作品とは、別のタイムラインだとされている。

シリーズ一作目『トゥームレイダー』では、ララ・クロフトはすでに著名な冒険家だったが、リブート三部作は、それより前の”冒険家としてのララ・クロフトの誕生を描く”作品とし、シリーズをリセットした。

シャドウ オブ ザ トゥームレイダー』のエンディングで、ちらっと今後の展開を匂わせるシーンがあるが、それをもとに予想すると、今後は”オリジナル版を受け継ぐ形で”冒険家ララ・クロフトの新たな活躍が描かれるのではと思う。

なお、リブート三部作はそれぞれ独立したストーリー。

しかし、新たなララ・クロフトの誕生を描く点では繋がっているので、遊ぶのなら一緒に遊んだ方が良いし、遊んでおくと、今後のシリーズ作品もより楽しめるはず。

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リブート三部作で、シャドウ~は異色

リブート三部作で、初期シリーズに一番近いのは『シャドウ オブ ザ トゥームレイダー』。

アクションよりも、パズル攻略や探索を重視した作風になっており、全く同じとは言わないが、リブート版の作風を初期シリーズの方に戻そうとした様子がはっきりと分かる。

(「シャドウ~」は、開発元が「Eidos-Montréal」に変更されたが、ここは『デウスエクス』や『シーフ』など、過去の名作のリブートを手掛けてきたところであり、「シャドウ~」のオリジナル版に寄せた作風はそれの影響か)

ただ、リブート版から入った人は、アクション面が物足りなく感じるかも知れないが。

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総評

「ディフィニティブ サバイバー トリロジー」は、「トゥームレイダー」の決定版。

もし、「トゥームレイダー」に興味があれば、「とりあえず、これを買っておけば良い」と言えるパッケージで、シリーズの入門編としても、今後の「トゥームレイダー」に向けた予習としても最適なパッケージになっている。

二度目だが、これを買っておけば良い。

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