原題 | Tomb Raider Legend |
対応機種 | PC,PS3,Xbox 360 |
プレイ/クリア時間 | 6時間~ |
ストーリー | 考古学者、冒険家のララ・クロフトは、母の死にもまつわる「伝説の武器」を求めて世界各地を冒険する。 |
👍Good
- 全体的に遊びやすい
- 難しすぎず、簡単すぎないパズル
👎Bad
- バイクパート
- 一部の極端に難しい箇所
紹介
新生「トゥームレイダー」。
前作『トゥームレイダー 美しき逃亡者』の大失敗を経て、今作では開発元がCore DesignからCrystal Dynamicsに変更となり、ストーリーやキャラクターの設定などがリセットされた。
ちなみに、今作はアンジェリーナ・ジョリー主演の実写版を意識した作風になっており、ゲームパート以外にも、ムービーや演出に力が入っている。
評価
シリーズをリブート(再起動)
新しい開発元Crystal Dynamicsによる”新生トゥームレイダー”。
まず、“Core Designのトゥームレイダー”は、プレイヤー泣かせの高い難易度が一つの特徴になっており、「失敗上等」で何度もやり直しながらパズルを攻略していくことが面白いゲームだった。
しかし、初期シリーズは一作目をベースに”何かを追加することで発展してきた”こともあり、シリーズを重ねる毎にゲームは複雑化し、高難易度化していった。
今作はそうした”無理な増築”を繰り返したシリーズの刷新に取り組んでおり、「トゥームレイダー」を一度分解し、時代に合わせた形で再構築している。
具体的には、ララのアクションを必要最低限まで削ることでシンプルな操作性を実現し、強力なアシストも用意することで”些細なミスでやり直しになる”ことを防ぐ。
当然、パズルの在り方にもメスが入っている。
今作のパズルは筋の通ったもので統一されており、仮にヒントを見逃しても直感的に解けるので、これまでのようにエリア内で右往左往させられない。
また、これまでは”パズルの取っ掛かりを探すところから”スタートだったが、今作の場合は「ここから登り始める」と教えてくれるので、これも非常に遊びやすい。
確かに、初期シリーズを象徴するストイックさは失われたが、アクションとパズルがバランスよく楽しめる内容になっており、これまででもっとも手を出しやすい。
ストーリー面が強化された
完全にアンジェリーナ・ジョリー主演の実写版を意識しており、アクションシーンが目白押しで、ムービーや台詞もふんだんに用意されており、ララ・クロフトは喋りまくる。
ゲーム自体も、「アトラクション」的な側面が強くなっており、実写版を観た流れでプレイするのに最適な”ゲーム版”と言える。
戦闘が大味すぎる
基本的に、今作の戦闘はオートエイムした敵を撃ち倒していくだけであり、ここに敵との駆け引きやプレイスキルなどが入る余地はない。
また、回復アイテムが十分に手に入るので、銃弾を避ける必要性がなく、結果的に”突っ立って撃ち続けることがもっとも楽で、効率的な攻略法”になってしまっている。
特に今作は戦闘シーンが数多く用意されているので、大味な戦闘は気になった。
総評
見事にシリーズを軌道修正した”新生トゥームレイダー”。
これまでの延長線上にある続編ではなく、シリーズの土台から作り直した意欲作になっており、ベテランの冒険家から新米の冒険家までしっかりフォローする懐の深さが大きな魅力。
また、ボリュームを水増しせず、過不足なくコンテンツを詰め込む姿勢も良く、”テンポよく、密度の高いトゥームレイダー体験”を提供してくれる。
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