原題 | Tomb Raider III |
対応機種 | PCなど |
プレイ/クリア時間 | 25時間~ |
ストーリー | 考古学者、冒険家のララ・クロフトは、数百万年前の隕石が地球上に残した「秘宝」を求めて世界各地を冒険する。 |
👍Good
- パズル重視
- 堅実なゲームプレイ
👎Bad
- よく迷子になる
- 一部のシビアな時間制限
- 一撃死の技を持つ一部の敵
紹介
「トゥームレイダー」シリーズの三作目。
このゲームは、考古学者、冒険家のララ・クロフトが金銀財宝を求めて世界中を冒険するアクションアドベンチャーゲームになっており、プレイヤーはララとして危険な場所に足を踏み入れる。
なお、アクションアドベンチャーゲームとしては─
- 探索、パズル
- 人間や動物との戦闘
などが特徴として挙げられる。
評価
パズル重視で、原点回帰
前作『Tomb Raider II』はあまりにも敵(追記:人間の敵)との戦闘が多く、正直「パズルどころじゃない」だったが、今作は一作目『Tomb Raider(1)』のようなパズル重視の作風に回帰。
前作ではわんさか湧いた敵は体感的に1/3程度まで数が減り、よく言えばプレイヤーの意表を突く、悪く言えば”初見殺し”的な敵の配置もほとんど気にならないレベルまで抑えられている。
前作のレビューに書いた通り、前作では「後ろから襲われるのでは?」というプレッシャーが常にあり、一つ一つのアクションに集中できなかったが、今作ではそうした心配がない。
敵にリンチされるわけでも、殺人トラップに苦しめられるわけでもなく、純粋にプレイスキルが物を言うタイトさが復活しており、じっくりと腰を据えてパズルを楽しめる。
肝心のパズルは、”一作目の後半から前作に掛けて見られた”殺人トラップの多くがリストラされており、今作では「いかにプレイヤーを殺すか」ではなく、「いかにパズルで苦しめるか」という方向にシフトしている。
パズル重視に合わせて、今作では「ダッシュ」「天井を掴んで移動する」「這って移動する」などの新技を組み合わせた難易度の高いパズルが数多く用意されており、挑戦的で、毎回手に汗握る。
アクションとパズルのバランスが見直されたことで、今作は一作目のようなパズル重視の作風に回帰しており、その上で「トゥームレイダー」として正しい方向に進化している。
非直線的で、よく迷子に
今作では、非直線的なマップが本格的に導入されており、そうしたステージでは”広いマップを自由に行き来しながら”ミッションタスクを消化していく。
ただし、この”広いマップ”というのが結構曲者。
というのも、マップが広く、自由に行き来できる分だけ、攻略のきっかけ(レバーや通路など)を見落とした場合は、これまで以上にエリア内で右往左往させられるから。
直線的だった過去作では、仮にレバーや通路などを見落としてしまっても、向かうべき方向は決まっているので「だいたいこの辺りにあるだろう」と見当が付いたが、非直線的なマップの今作では、どこにあっても不思議ではないので見当の付けようがない。
今向いている方向にあるかも知れないし、正反対の場所にあるかも知れない。
広いマップからたった一つの正解を探り当てるというのは、まるで”干し草の中で縫い針を探すようなもの”であり、非直線的なマップはいたずらにゲームを複雑にしている。
また、地図やコンパスが用意されておらず、迷子になることも多い。
総評
ゲームプレイ、パズルともに洗練された一作。
『Tomb Raider(1)』『Tomb Raider II』と比べて、明らかにゲーム自体のクォリティが向上しており、堅実なアクションと挑戦的なパズルの数々が見事に絡み合っている。
ただ、非直線的なマップはゲームをより複雑なものにしてしまっているが。
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