原題 | Tomb Raider II |
対応機種 | PC,Android,iOS etc |
プレイ/クリア時間 | 25時間~ |
ストーリー | 考古学者、冒険家のララ・クロフトは、「サイアンの短剣」と呼ばれる秘宝を求めて世界各地を冒険する。 |
紹介
「トゥームレイダー」シリーズのニ作目。
このゲームは、考古学者、冒険家のララ・クロフトが金銀財宝を求めて世界中を冒険するアクションアドベンチャーゲームになっており、プレイヤーはララとして危険な場所に足を踏み入れる。
なお、アクションアドベンチャーゲームとしては─
- 探索、パズル
- 人間や動物との戦闘
などが特徴として挙げられる。
評価
前作のパワーアップ版
まず、今作は前作『Tomb Raider(1)』を拡張した続編。
ベースはそのままに、「壁をよじ登る」「空中回転」などの新しいアクションに加えて、「ボート」「スノーモービル」と言った新しいオモチャも用意することで、ゲーム自体を肉付けしている。
要するに、今作のララ・クロフトは、前作よりもアクロバティックなアクションができるようになり、陸海の乗り物も難なく操縦できるようになっている。
そして、今作は新要素を巧みにゲームプレイに反映。
全てのステージが新要素を用いて再構築されており、新しいアクションを組み合わせたパズルだったり、出来はさておき、ボートやスノーモービルを活用したステージだったりが新たに登場している。
どのステージも、新要素を組み込んだ”今作オリジナル”ゆえに、前作を20時間近く遊んでいても新鮮さを感じさせる内容になっており、「前作と同じことをしている」と思わせない。
単に足すのではなく、新要素をゲームプレイに取り込んで新たな体験を生んでいるところが今作の優れた点であり、それが今作を”前作とはまた違ったTomb Raider”にしている。
アクションの合間にパズルを解く
前作『Tomb Raider(1)』はパズルの合間に戦闘をこなす内容だったが、今作は戦闘の合間にパズルを解く内容になっており、アクション(シューティング)要素が全面に押し出されている。
- Tomb Raider(1)=>パズル重視
- Tomb Raider II=>アクション重視
特に今作は”敵を嫌らしく配置することで難易度を釣り上げている”ふしがあり、いつの間にか背後に湧いていた敵や、届かない場所から攻撃してくる敵などにウンザリさせられる。
今回は操作ミスと同じくらい、そうした敵の理不尽な攻撃のせいでやり直すことが多く、前作のようにじっくりパズルを解きたい者にとっては、不純物の多い「Tomb Raider」になっている。
エリアをじっくり観察していても、「後ろから襲われるのでは?」というプレッシャーが常にあって、一つ一つのアクションに集中できない。
数少ないパズル中心のステージは前作同様に面白いだけに、今作のアクションを全面に押し出した作風にはガッカリさせられたし、勿体ないと感じた。
総評
前作『Tomb Raider(1)』の順当な続編。
今作の方向性は前作のそれとは少しズレているが、より大きな成功を求めてアクション要素を強化する続編は別に珍しくないので、ある意味、今作は順当な続編と言える。
ただ、方向性がズレた分だけ、前作ファンとしては受け入れることが難しい内容になっており、「どっちが面白い?」と聞かれれば私は「前作の方」と答える。
関連記事>>>全作品プレイした私がオススメの「トゥームレイダー」を紹介。
▼トゥームレイダーの関連記事▼
- 【評価・感想】『トゥームレイダー(1)』レビュー
- 【評価・感想】『トゥームレイダー2』レビュー👈
- 【評価・感想】『トゥームレイダー3』レビュー
- 【評価・感想】『トゥームレイダー4:ラストレベレーション』レビュー
- 【評価・感想】『トゥームレイダー クロニクル』レビュー
- 【評価・感想】『トゥームレイダー 美しき逃亡者』レビュー
- 【評価・感想】『トゥームレイダー レジェンド』レビュー
- 【評価・感想】『トゥームレイダー アニバーサリー』レビュー
- 【評価・感想】『トゥームレイダー アンダーワールド』レビュー
- 【評価・感想】『トゥームレイダー(ディフィニティブエディション)』レビュー
- 【評価・感想】『ライズ オブ ザ トゥームレイダー』レビュー
- 【評価・感想】『シャドウ オブ ザ トゥームレイダー』レビュー