この記事では、「グランド・セフト・オート」を作品ごとに振り返っていく。
GTAシリーズまとめ
グランド・セフト・オート
原題 | Grand Theft Auto |
対応機種 | PC,PS1 etc |
プレイ時間 | |
ストーリー | プレイヤーは一人の犯罪者となり、アメリカの大都市を転々としながら、数々の悪事に手を染めていく。 |
『グランド・セフト・オート』は、全ての始まり。
現在のシリーズ作品とは異なり、2Dグラフィックを採用した作品であり、かつドライビングからシューティングまで、すべてを見下ろし視点で行う点が特徴になっている。
さて、「グランド・セフト・オート」としては、すでにシリーズの基礎が出来上がっている。
見た目で判断すれば別物だが、大都市を舞台に、犯罪者として自由気ままに遊ぶというコンセプトはすでに実現されている上に、手配度を始めとしたゲームシステムやお馴染みのミッションの数々なども、本作の時点で登場している。
シリーズの人気が爆発するのは『グランド・セフト・オート3』以降だが、その下地は一作目の頃に出来上がっていたと言える。
ただ、ゲームとしては粗削りなゲームシステムや調整の甘い難易度など、全体的にアイデア一本勝負に近く、アクションゲームとしての面白さは、続編の『グランド・セフト・オート2』で開花する。
とは言っても、本作はシリーズやジャンルの元祖とも言える記念碑的な一作。
関連記事>>>【評価・感想】『グランド・セフト・オート(初代GTA)』レビュー
グランド・セフト・オート ロンドン
今作の拡張パックとして、『グランド・セフト・オート ロンドン1969』『グランド・セフト・オート ロンドン1961』が発売された。
シリーズで唯一、実在する都市を舞台にしている点と、ロンドンの犯罪組織をテーマにしている点が特徴で、そのイギリス版「グランド・セフト・オート」とも言える作風は、シリーズの中でも異色。
グランド・セフト・オート2
原題 | Grand Theft Auto 2 |
対応機種 | PC,PS1 etc |
プレイ時間 | 12時間~ |
ストーリー | どこかにある架空の都市(Anywhere City)を舞台に、プレイヤーは様々な犯罪組織から仕事を請け負い、この街で数々の悪事に手を染めていく。 |
『グランド・セフト・オート2』は、前作の約二年後に発売された続編。
ゲーム自体は前作『グランド・セフト・オート』を踏襲したものだが、ゲームシステムやゲームプレイなどが改善され、洗練されたグランド・セフト・オートになっている。
主人公は強化され、ミッションも難易度が調整され、念願のチャプター途中でのセーブ機能も実装されるなど、数々の改善点が盛り込まれており、前作と比べると格段に遊びやすくなっている。
今から初期グランド・セフト・オートを遊ぶ場合は、今作が一番遊びやすいと思う。
新要素として、信頼度が新たに追加された。
ミッションの結果やマップ内での行動によって、犯罪組織との関係性が変化するようになり、友好的だった組織と敵対関係になったり、その逆になったりする。
正直、信頼度自体はかなり大味な仕組みだが、犯罪組織の顔色を伺いながら、危ない綱渡りをするスリルはあり、犯罪モノのゲームとして、面白い仕組みが導入された。
あとは、なんと言ってもユニークな世界観も特徴。
初期「フォールアウト」を彷彿させる退廃的な世界観や、テリヤキちゃんを始めとする日本風味のカルチャーなど、後にも先にもユニークな作風になっており、これも今作の特徴と言える。
今作は、前作が確立したスタイルを洗練させた続編になっており、「2D Universe」を締めくくる作品にして、初期グランド・セフト・オートを代表する一作になっている。
関連記事>>>【評価・感想】『グランド・セフト・オート2(GTA2)』レビュー
グランド・セフト・オート3
原題 | Grand Theft Auto III |
対応機種 | PC,PlayStation,Xbox,Switch etc |
プレイ時間 | 15時間~ |
ストーリー | 銀行強盗に成功するも仲間に裏切られ、一人逮捕された主人公。幸運にも、主人公が乗っていた護送車が何者かに襲撃され、脱獄に成功する。主人公はリバティーシティの裏社会に潜り込み、自身を裏切った者たちを追跡する。 |
3Dグラフィックへと完全移行した『グランド・セフト・オート3』は、ある意味、全ての始まりであり、現在の「グランド・セフト・オート」を始め、後のオープンワールドゲームの基礎となった。
- 現実世界をモデルにしたオープンワールド
- オープンワールド内に様々なコンテンツがあり、それらを遊ぶも、遊ばないも自由
こうした作風は、『グランド・セフト・オート』や『グランド・セフト・オート2』と全く同じなのだが、やはり3Dグラフィック化され、リアリティが格段に増したことで、この世界での生活を楽しんだり、秩序を乱したりする面白さが生まれており、過去作とはまた別物。
現在では今作の影響を受けた作品がたくさん存在するので、今遊ぶと味気なく感じるかも知れないが、当時はリアルなゲーム世界があり、そこで好き勝手遊べること自体が衝撃的だった。
そうした革新的な部分は、時代を経た今では失われてしまったが、今作のゲームデザインは、後のシリーズやジャンルのスタンダードとなり、今でも受け継がれている。
関連記事>>>【評価・感想】『グランド・セフト・オート3/GTA3』レビュー
グランド・セフト・オート バイスシティ
原題 | Grand Theft Auto Vice City |
対応機種 | PC,PlayStation,Xbox etc |
プレイ時間 | 19時間~ |
ストーリー | 15年の刑期を勤め上げ、出所したトミー・ベルセッティ。しかし、彼が忠誠を誓った組織はトミーを邪魔者として扱い、彼をバイスシティへと追いやってしまう。トミーはバイスシティで再起すべく、裏社会で大暴れする。 |
『グランド・セフト・オート3』の大ヒットを受けて、翌年に『グランド・セフト・オート バイスシティ』が発売された。
開発期間が1年未満ということで、「3」をベースにした続編ではあるが、前作の大ヒットで得た資金を注ぎ込んだ”リッチさ”は見事で、誰でも一度は聞いたことがあるような曲がラジオから溢れ、ミッションの方でも、ハリウッドスターが声を吹き込んだキャラクターが次々と登場する。
今作のグラフィックは、ブラウン管テレビで観た古い映画を思い起こさせるものがあり、今作を遊んでいると、”昔テレビで観た”海外の映画やドラマをゲームとして遊んでいるような気分になる。
ただ、もっとも特徴的なのは、主人公が喋るようになったこと。
今作の主人公にはトミー・ベルセッティという名前があり、その声はレイ・リオッタが吹き込んでいる。
ムービー中は喋りまくりで、それ以外の時も一言二言喋るので、主人公のキャラクター性は強烈で、モニターの中には、トミーという人物がはっきりと存在している。
主人公が喋るようになったことで、他のキャラクターとの掛け合いが生まれ、ムービーを通してストーリーを描くことが可能になり、映画的なストーリーを、ゲームとして表現することができるようになった。
また、主人公にキャラクター性が生まれたことで、今作では、主人公になり切るゲームという側面が強くなり、どの瞬間も、プレイヤーは彼のロールを演じるなり切りゲームにもなった。
続編以降の「グランド・セフト・オート」はもちろん、『レッド・デッド・リデンプション2』に至るまで、プレイヤーが主人公になり切り、そのロールを演じる点は一貫しており、Rockstar Games作品における主人公の描き方は、トミー・ベルセッティが走りと言える。
今作は、このように映画的な表現手法を取り入れ、新しい主人公像を作り上げた点が特徴で、このシリーズの方向性を決定付けた一作になっている。
関連記事>>>【評価・感想】『グランド・セフト・オート バイスシティ/GTA VC』レビュー
グランド・セフト・オート サンアンドレアス
原題 | Grand Theft Auto San Andreas |
対応機種 | PC,PlayStation,Xbox,Switch etc |
プレイ時間 | 31時間~ |
ストーリー | 一切合切を捨て地元から逃げたCJ(カール・ジョンソン)は、母の訃報を知り、5年ぶりに帰ってくる。この5年間で、かつて所属していた「グローブ・ストリート・ファミリーズ」は衰退し、街の様子も様変わりしていた。CJは、「グローブ・ストリート・ファミリーズ」の復活に力を注ぐ兄(スウィート)に協力しながら、他方では、自身を脅迫する悪徳警官たちの仕事もこなしていく…。 |
『グランド・セフト・オート バイスシティ』から約二年後に、『グランド・セフト・オート サンアンドレアス』が発売された。
今作は、「3」以降の集大成と言っても良い作品。
広大なオープンワールドや、何十時間も遊べる山ほどのコンテンツ、多種多様なメインミッションからなるストーリーなど、『グランド・セフト・オート3』と『グランド・セフト・オート バイスシティ』を足してもまだ足りないくらい規模の大きな作品になっている。
特にオープンワールドは圧巻で、「ロスサントス」「サンフィエロ」「ラスベンチュラス」と言った三大都市に加えて、郊外に広がる田舎や砂漠地帯まであり、それらがロード画面なしで一つのマップに収まっている。
“お気に入りの乗り物に乗り込み各地を転々とする”というロードムービーのような旅が楽しめるのは、今作だけ。
あとは、カジュアルなRPG要素の導入も今作の特徴。
主人公の体型は食事やトレーニングなどによって変化し、スキルは、プレイスタイルに合わせて自動的に伸びていくなど、RPG面が強化されている。
これまでの要素を全て取り込み、新しいものも貪欲に取り入れた今作は、このシリーズの一つの到達点であり、シリーズやジャンルの金字塔とも言える作品になっている。
関連記事>>>【評価・感想】『グランド・セフト・オート サンアンドレアス/GTA SA』レビュー
グランド・セフト・オート リバティーシティ ストーリーズ
原題 | Grand Theft Auto Liberty City Stories |
対応機種 | PSP,PS2 |
プレイ時間 | 14時間~ |
ストーリー | 1998年。敵対するマフィアの大物を殺害した後に雲隠れし、4年間ぶりにリバティーシティに帰ってきたレオーネ・ファミリーの構成員、トニー・シプリアーニ。トニーは、再びレオーネ・ファミリーに戻り、ドンのために数々の仕事をこなしていく。 |
『グランド・セフト・オート リバティーシティーストーリーズ』は、PSP向けに発売されたスピンオフ。
ゲームとしては、『グランド・セフト・オート3』をベースにしつつ、『グランド・セフト・オート サンアンドレアス』までの改良を取り入れたものになり、“3のアップデート版”とも言える一作になっている。
発売当時は、”PSPで3相当のゲームが遊べる”こと自体が結構衝撃的だった。
また、今作は「3」の前日譚でもある。
必須レベルではないが、今作のストーリーは「3」の約3年前を描くものなので、まとめて遊ぶと両方のストーリーをより楽しむことができる。
なお、今作の主人公は、「3」では主人公に仕事を依頼する人物の一人として登場する。
関連記事>>>【評価・感想】『グランド・セフト・オート リバティーシティ ストーリーズ/GTA LCS』レビュー
グランド・セフト・オート バイスシティ ストーリーズ
原題 | Grand Theft Auto Vice City Stories |
対応機種 | PS2,PSP |
プレイ時間 | 16時間~ |
ストーリー | ヴィクター・ヴァンスは、陸軍伍長として、バイスシティの米軍基地で真面目に働き、病弱な弟を支えていたが、上官の”サイドビジネス”に手を貸してしまったことを機に、裏社会に引きずり込まれてしまう。 |
『グランド・セフト・オート バイスシティストーリーズ』は、PSP向けに発売されたスピンオフの第二弾。
『グランド・セフト・オート リバティーシティ ストーリーズ』は「3」を、今作は『グランド・セフト・オート バイスシティ』をベースにした作品になり、こちらも、ゲームとしては元となった”バイスシティのアップデート版”とも言える一作になっている。
「バイスシティ」と同じく、今作もミッション内容は多彩で、陸海空を舞台にした様々なミッションを楽しむことができ、そこが「リバティーシティ ストーリーズ」との違いになっている。
また、今作では「エンパイア・ビルディング」と呼ばれるビジネス系ミニゲームも追加され、各地でビジネスを立ち上げていくことで、「バイスシティ(舞台)」に帝国を築いていくこともできる。
そして、今作のストーリーも、『グランド・セフト・オート バイスシティ』の前日譚。
主人公の弟にあたるランスを始め、『グランド・セフト・オート バイスシティ』にも登場したキャラクターが数名登場し、あのストーリーへと繋がるエピソードが描かれる。
関連記事>>>【評価・感想】『グランド・セフト・オート バイスシティ ストーリーズ/GTA VCS』レビュー
グランド・セフト・オート4
原題 | Grand Theft Auto IV |
対応機種 | PC,PlayStation 3,Xbox(互換) |
プレイ時間 | 28時間~ |
ストーリー | すでにアメリカで成功した従兄弟(ローマン)を頼り、主人公のニコ・ベリックは不法移民としてリバティーシティに上陸する。しかし、ローマンの話はほぼウソで、実際は借金で首が回らない状況だった。ニコは、ローマンを助ける過程で犯罪組織と接点を持ち、裏社会に引きずり込まれていく。 |
『グランド・セフト・オート4』は、「HD Universe」の幕開けとなる一作。
今作からゲーム機の世代が進み、表現力が格段に向上したことで、ビジュアル的なリアリティが増し、それに合わせる形で、ゲーム世界の仕組みやルールなどもリアル化された。
例えば、今作では体力を回復したい時は救急キットを使い、手配度を下げたい時は捜索範囲の外に出て身を隠すなどする必要があり、これまでのようなゲームっぽさが取り除かれた。
そして、肝心のオープンワールドは、見事な作り込み。
これまでは、現実世界をモデルにした都市を作り、その上からカーラジオを流し込むことで、その世界における文化を巧みに表現していましたが、今作では街の空気感や人々の様子、そこで話される言葉から、そこに根づく文化が感じ取れるレベルに達している。
ゲーム世界が限りなく現実世界に近づいた今作では、街の片隅で、人々に紛れて犯罪に手を染めること自体が一つの体験になっており、その生々しい犯罪体験は、今作の特徴だ。
今作は、プレイヤーに罪の意識を感じさせるくらいのリアリティを実現し、犯罪に手を染めるという行為自体に焦点を当てることで、クライムゲームとしての「グランド・セフト・オート」を再定義したと言える。
ただ、「グランド・セフト・オート」としては、『グランド・セフト・オート3』の頃に逆戻りしていた。
シリーズで初めてマルチエンディングが採用されるなどしているが、『グランド・セフト・オート サンアンドレアス』にあった、豊富なカスタマイズ要素やRPG要素などはほぼすべてなくなり、一旦リセットされている。ミッションも、今作の作風に合わせるためか派手な演出は控えめ。
とは言っても、今作はシリーズの新機軸となり、かつ当時のオープンワールドゲームの基準を押し上げた作品でもあり、シリーズやジャンルを語る上で欠かせない作品になっている。
関連記事>>>【評価・感想】『グランド・セフト・オート4(GTA4)』レビュー
グランド・セフト・オート4 ザ・ロスト・アンド・ダムド
原題 | Grand Theft Auto IV: The Lost and Damned |
対応機種 | PC,PlayStation 3,Xbox(互換) |
プレイ時間 | 7時間~ |
ストーリー | オルダニーを根城にするバイカーギャングの集団「ザ・ロスト」。主人公のジョニー・クレビッツは、総長代理としてこの集団を引っ張って来たが、総長のビリー・グレイが復帰したことで状況は一変する。 |
『グランド・セフト・オート4 ザ・ロスト・アンド・ダムド』は、『グランド・セフト・オート4』のスピンオフにあたる作品。
今作は、オルダニーを根城にするバイカーギャング「ザ・ロスト」の物語ということで、プレイ面でも、バイクを中心としたアクションや仲間との共闘などが取り入れられ、それが特徴になっている。
ニコとは異なり、今作では仲間と一緒にカチコミに行くことが多く、バイカー仲間と敵陣に突撃し、銃を撃ちまくっていく共闘感が魅力。そして、それをサポートするように「グレネード・ランチャー」や「アサルト・ショットガン」と言った新しい武器も追加されている。
また、バイカーギャングらしい活動もミニゲームとして追加されており、このシリーズでは珍しい”バイカーとしての生活”を楽しむこともできる。
関連記事>>> 【評価・感想】『グランド・セフト・オートIV ザ・ロスト・アンド・ダムド(GTA4 TLAD)』レビュー
グランド・セフト・オート ザ・バラッド・オブ・ゲイ・トニー
原題 | Grand Theft Auto: The Ballad of Gay Tony |
対応機種 | PC,PlayStation,Xbox |
プレイ時間 | 8時間~ |
ストーリー | 主人公のルイス・ロペスは、有名ナイトクラブのオーナーであるトニー・プリンスのボディーガード兼ビジネスパートナー。ルイスは、トニーの右腕として夜のリバティーシティを奔走し、ライバルやギャングら相手に大暴れする。 |
『グランド・セフト・オート ザ・バラッド・オブ・ゲイ・トニー』も、同じく『グランド・セフト・オート4』のスピンオフにあたる作品。
今作の特徴は、旧シリーズのノリを再現している点にあり、「グランド・セフト・オート」としては、「4」系統と『グランド・セフト・オート サンアンドレアス』の中間くらいにあり、リアル寄りでもハチャメチャした作風になっている。
特にミッションは、リアリティよりも演出重視で、とにかく派手で勢いがある。今作では「オート・ショットガン」や「マシンガン」など、強力な武器が新たに加わったことで、圧倒的な火力で、敵や敵の乗り物をねじ伏せることができる。
「本当に4と同じ世界なのか」と思うほどハチャメチャしているが、今作の前にリアル寄りの作品が二作続いたことで、今作の旧シリーズのノリには新鮮さがあり、それが強烈な個性になっている。
あとは、ナイトクラブも今作の目玉。
今作の主人公であるルイスは、ナイトクラブの経営者であるトニーの右腕ということで、ナイトクラブでの活動もストーリーの一部になっている。
ボディーガードとしてクラブの運営に携わることも、客として踊ったり、遊んだりすることもでき、華やかな夜のリバティーシティでの生活が楽しめる。
関連記事>>>【評価・感想】『グランド・セフト・オート ザ・バラッド・オブ・ゲイ・トニー (GTA TBoGT)』レビュー
エピソード・フロム・リバティーシティ
『グランド・セフト・オート4』『グランド・セフト・オート4 ザ・ロスト・アンド・ダムド』『グランド・セフト・オート ザ・バラッド・オブ・ゲイ・トニー』は、クロスオーバーという形でストーリーが繋がっている。
それぞれのストーリーは独立したものだが、”あるダイアモンド”を巡るお話は別で、三人のストーリーが複雑に絡み合い、もう一つのストーリーを形成していく。
グランド・セフト・オート チャイナタウン・ウォーズ
原題 | Grand Theft Auto: Chinatown Wars |
対応機種 | iOS,Android,PSP,DS etc |
プレイ時間 | 10時間~ |
ストーリー | リバティーシティで活動する、中国マフィアの構成員であるホァン・リーは、トライアドの抗争に巻き込まれていく。 |
『グランド・セフト・オート チャイナタウン ウォーズ』は、DS向けに発売されたスピンオフ。
今作は、初期シリーズ風の見下ろし視点を採用した、クラシックなグランド・セフト・オートだが、同時に『グランド・セフト・オート4』までのシリーズの進化を取り入れた、モダンなグランド・セフト・オートでもある。
特にミッションの方は、”初期作を想起させる”猟奇的で暴力的なミッションから、『グランド・セフト・オート3』以降のハチャメチャしたミッションまで勢揃いで、これ一本に、シリーズのエッセンスが凝縮されている。
また、今作では「取引」やカーチェイスなど、特徴的な要素も存在する。
「取引」は、怪しい商品を売買することで利益を上げるミニゲームになり、少ない資金をやり繰りし、警察に追われるリスクを追いながら地道にお金を稼いでいく。
カーチェイスの方は、それ自体はシリーズではお馴染みだが、今作では、”パトカーを破壊することで手配度が下がる”仕組みが導入されたことで、激しいカーアクションが楽しめるようになっている。
さらに、携帯ゲーム機の特性を活かしたミニゲームも多数用意されている。
『グランド・セフト・オート3』以降に培ったノウハウを用いて、初期作をリメイクしたとも言える今作は、見下ろし視点の「グランド・セフト・オート」の一つの完成形とも言える一作になっている。
関連記事>>>【評価・感想】『グランド・セフト・オート チャイナタウン・ウォーズ(GTA CTW)』レビュー
グランド・セフト・オート5
原題 | Grand Theft Auto V |
対応機種 | PC,PlayStation,Xbox |
プレイ時間 | 31時間~ |
ストーリー | プレイヤーは引退した元犯罪者のマイケル、野心的な青年のフランクリン、破滅的な犯罪者のトレバーとして、ロスサントスとその近郊で、数々の悪事に手を染めていく。 |
『グランド・セフト・オート5』は、メインシリーズの七作目にあたる作品。
今作は、『グランド・セフト・オート サンアンドレアス』までの進化を取り入れた続編にして、それまでに「Rockstar Games」が手掛けてきた作品の集大成とも言える作品になり、山盛りのコンテンツと堅実なゲームプレイが特徴になっている。
プレイ面は、『レッド・デッド・リデンプション』や『マックス・ペイン3』、『ミッドナイトクラブ ロサンゼルス』などのゲームシステムを融合させたものになり、「グランド・セフト・オート」としては、『グランド・セフト・オート サンアンドレアス』を彷彿させるメインミッションや、それに匹敵する数のミニゲームが再登場している。
また、新要素として、今作には主人公が三人もいる。
『グランド・セフト・オート4』では、本編と二本の追加ストーリーのそれぞれに主人公がいたが、今作はそれを一本のゲームにまとめた形になり、「キャラクターホイール」を介して、主人公を切り替えることができる。メインミッションの多くは二人、もしくは三人で行い、様々なアクションシーンが同時進行的に進んでいく。
さらに、本格的な強盗も今作ならではの要素。
今作では、メインミッションの節目節目に、強盗ミッションが用意されている。
強盗ミッションでは、「どのような方法で押し入るか」「どのメンバーを作戦に加えるか」などをプレイヤー側で決めることができ、ここがこれまでの強盗ミッションと大きく異なる点になっている。
あと、今作から一人称視点でも遊べるようになった。
これまでは、PC版向けのModとして存在して来たけれど、ついに公式対応し、ムービーと一部シーン以外は一人称視点で遊べるようになった。
今作は、『グランド・セフト・オート サンアンドレアス』の流れを汲む内容であると同時に、三人の主人公や本格的な強盗ミッションと言った、新要素も取り入れた続編にして、その時点での「Rockstar Games」の集大成とも言える一作になっている。
関連記事>>>【評価・感想】『グランド・セフト・オート5(GTA5)』レビュー
グランド・セフト・オート トリロジー 決定版
原題 | Grand Theft Auto: The Trilogy – The Definitive Edition |
対応機種 | PC,PS,Xbox,Switch etc |
プレイ時間 | 50時間~ |
ストーリー | —– |
『グランド・セフト・オート トリロジー決定版』は、『グランド・セフト・オート3』『グランド・セフト・オート バイスシティ』『グランド・セフト・オート サンアンドレアス』のリマスター版を収録したパッケージになる。
ゲーム自体はそのままに、モダンな操作方法やオートセーブなどに対応させることで、ひと昔前の「グランド・セフト・オート」を、発売時点のオープンワールドゲームの基準までアップデートしている。
あくまでもベースはPS2時代のゲームで、元のバージョンにあった音楽も失われたままだが、もとのバージョンと比べると格段に遊びやすくなり、より手軽に三作品が楽しめるようになった。
関連記事>>>【評価・感想】『グランド・セフト・オート トリロジー決定版』レビュー
私の”オススメのGTA”を紹介する
記事公開時点では、最初に遊ぶのは『グランド・セフト・オート5』で決まり。その次は遊べる環境があれば『グランド・セフト・オート4』をオススメするが、ない場合は「トリロジー決定版」に収録されている『グランド・セフト・オート サンアンドレアス』をオススメする。
『グランド・セフト・オート5』『グランド・セフト・オート4』『グランド・セフト・オート サンアンドレアス』の三作品を遊べば、GTAシリーズの面白さを一通り味わうことができる。もし、見下ろし視点に抵抗が無ければ、『グランド・セフト・オート チャイナタウン ウォーズ』もオススメで、これを遊べば、初期グランド・セフト・オートの面白さも知ることができる。
まとめ
以上、”【2021年版】オススメの「グランド・セフト・オート(GTA)」を全て紹介”でした。
当サイトやYouTubeチャンネルでは、レビュー記事を中心に、他にもゲーム記事(動画)を公開しています