原題 | Sniper: Ghost Warrior 3 |
対応機種 | PC,PS5,Xbox Series S/X |
プレイ時間 | 12時間~ |
スナイパーに特化したFPS。
前作『スナイパーゴーストウォリアー2』までとは違い、今作ではシリーズ初のオープンワールドが採用され、さらに「パルクール」や「ハッキング」要素なども取り入れられるなど、これまで以上に規模の大きな作品となっている。
なお、ストーリー的に今作からプレイしても問題ない。
評価
基本的には一回り小さなファークライ(3/4)
正直、良い意味で予想を裏切られた。
先に前作『スナイパーゴーストウォリアー2』を遊んでいたので、「FPSとしては最低限遊べるだろう」と思っていたが、”シリーズ初のオープンワールド化”は遊んでみるまで不安材料だった。
なぜなら、「CI Games」開発のゲームだから。
しかし、実際は意外や意外、ちゃんと遊べる。
基本的に一回り小さな『ファークライ3』『ファークライ4』ではあるけれど、オープンワールド系FPSとしては”ギリギリ平均的”と言えるクォリティになっており、オープンワールド系FPSの(当時の)トレンドを抑えつつ、最後まで遊べる作品に仕上げている。
そういう点では、良い意味で予想を裏切られた。
さて、このゲームの基本的な流れを説明する。
一般的なオープンワールドゲームと同じように、今作にも比較的広いオープンワールドが用意されており、プレイヤーはその中を自由に探索(移動)し、その時点で遊べるミッションを遊んでいく。
メインミッションは「ファークライ」の拠点制圧を彷彿させるサンドボックス型のミッションになっており、広めに切り取られたミッションエリア内で、アクションやステルスなどを使い分けてそれなりに自由に遊べる。
ただ、「ファークライ」とは違って装備の近代化が進んでおり、ドローンを飛ばして敵をマーキングしたり、ハッキングしたりできるので、若干『ウォッチドッグス』、『ゴーストリコン ワイルドランズ』要素が入っている。
また、『ミラーズエッジ』のように建物をよじ登ったり、屋根から屋根へと飛び移ったりできる(パルクール)。
こうしたゲーム内容なので、先に「ファークライ」を遊んでいると既視感が強烈なのだが、定番要素をそのまま輸入しているので安心して遊べる作品ではあり、オープンワールド系FPSとしても”ギリギリ平均的”ということもあり、最後まで遊べる。
ちなみに─
- パルクール
- ハッキング
が上手く機能した瞬間は結構、面白い。
敵に発見されないように、まるで忍者のように建物と建物の間を飛び越えて移動したり、崖っぷちを登って狙撃ポイントを目指したり、敵に発見されないように慎重に「ドローン」を操作したり。
これが出来た時は「ファークライ」とはまた違った体験を生んでおり、私としてはこうしたこのゲームならではの特徴を活かしたミッションをもっと遊びたかった。
未だにバグは残っている
この辺はもはや”お馴染み”かも知れない。
12時間の間に進行不能系バグが2回、銃が透明化する、銃を下ろすべき時に下ろさないと言った”プレイに支障をきたさない”系の細かなバグが5,6回ほどあり、バグは目立つ方かなとは思う。
個人的には許容できる範囲ではあるが。
総評
今作は、オープンワールド系FPSとしては”ギリギリ平均的”と言える仕上がりになっており、「ファークライ」のフォロワーの中でも、全然遊べる方ではある。
『スナイパーゴーストウォリアー』ではバグ、『スナイパーゴーストウォリアー2』では粗っぽさが難点だったが、それを思えば今作はクォリティが高く、私としては予想以上に楽しめた。
- 「ファークライ」シリーズのお約束が好き
- 2千円弱で購入できる
という条件付きなら、買っても後悔することはないはず。