原題 | Sniper Elite 3 |
対応機種 | PS,PlayStation,Xbox,Switch |
プレイ時間 | 10時間~ |
ストーリー | 米軍の凄腕スナイパーであるカール・フェアバーンは、ナチスが極秘で開発を進める兵器を破壊すべく、戦火のアフリカに単独潜入する。 |
今作は、『スナイパーエリートV2』の続編。
比較的オープンなエリアが導入された点が特徴で、過去作と比べると非常に自由度の高いステルスアクションゲームになっている(決してスナイパー特化のゲームではない)。
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評価
このレビューは、ソロプレイ(キャンペーン)について書いています
ステルス色の強い三作目
面白い、ステルスゲームとして。
一作目『Sniper Elite』の頃から、ステルス要素の強いアクションゲームで、そのリメイクにあたる『スナイパーエリートV2』も同様だったが、今作では、ステルス周りが刷新されたことで、ステルスゲームとして十分遊べるようになった。
今作のステルスを一言で言えば、ファークライ的と言えるだろう。
今作は、『ファークライ3』のようにとにかく周囲の状況をプレイヤーに視覚的に伝えてくる。例えば、近くの敵兵はミニマップに表示され、一度タグ付けした敵に至っては、壁の向こう側にいても姿がハイライトされる。これまではアバウトに把握していたものが、画面上にきっちり表示されるので、ステルスプレイが非常に遊びやすくなっている。
そして、今作の各ステージは、比較的オープンで、ステルス的なアプローチにも対応している。「ファークライ」や『メタルギアソリッドV グラウンド・ゼロズ』を彷彿させるステルスプレイが可能で、暗闇や草むらに隠れて進んでいけば、敵の目を掻い潜りながら目的地へと向かうことができる。
- ステルス周りの使い勝手が非常に良い
- 各ステージがステルスプレイ仕様になっている
その上で、今作もこれまでと同じく、大勢の敵相手に真正面から撃ち合えるバランスではないので、必然的にステルスプレイがベターな遊び方になる。
- 射撃スポットにたどり着くまではステルス中心で遊び、射撃スポットに着けば、”サウンド・マスク”と呼ばれる銃声をかき消してくれる仕掛けを活用し、敵兵を次々と狙撃していく
というのが、お決まりの遊び方になるかと思う。
確かに、ステルスプレイ自体は「メタルギアソリッド」や「スプリンターセル」ほど本格的ではない。しかし、「ファークライ」のステルスプレイくらいは遊べるものになり、カジュアルに、良い緊張感の中でステルスが楽しめる。
ゲームの骨格がしっかりしていることに加えて、ステルスゲームにしては色々と緩めに調整され、かつ手動セーブにも対応しているので、”スナイパーエリート”ではあるが、ステルスゲームの入門編に最適な一作だと思う。
スナイパーエリートとしての見所
前作『スナイパーエリートV2』と同じく、「キル・ショット」は爽快。
今作では、X線写真がより詳細になり、仕留めた際の生々しさが増している。割りとキツめのゴア表現なので、当然、人によっては見たくないものだと思うが、今作ではオプションから「キル・ショット」はオフにできるので、その点は配慮されている。
総評
今作は、驚くほど垢抜けた三作目。
前作『スナイパーエリートV2』までの欠点はきっちり修正され、「ファークライ」的なゲームプレイもよく馴染んでおり、前作までの粗っぽさを思うと、もはや別ゲーと言えるほどの作品に進化している。
スナイパーに興味が無くても、ステルス風味のアクションゲームに興味があれば、買って後悔することはないず。多少、同じことの繰り返しに感じることもあるが、ゲーム全体を通してみれば、些細な欠点に過ぎない。
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初版:2019年10月13日 6:51 AM