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シリーズ最高傑作【評価/感想】ヒットマン(2016)【批評/レビュー】

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ステルスゲーム

ヒットマン アブソリューション』の続編。
実質的には『ヒットマン ブラッドマネー』の順当な続編になっており、古くからのシリーズファンも納得の一作に仕上がっている。

なお、『ヒットマン2』は直接的な続編。

【短評】
現時点ではシリーズ最高のヒットマン。
選択に溢れた「暗殺」と、プレイヤーの知的好奇心を刺激するマップは唯一無二であり、これ以上のヒットマンを望むことは酷にも感じる一作。

▼ストーリー▼

【解説】ヒットマンシリーズのオススメは?ストーリーは?

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本調子を取り戻した

正直、『ヒットマン アブソリューション』の出来には心底失望させられた。
これまでの作風を否定するリニアな展開と、機能不全に陥っていた【変装システム】のおかげで、最初から最後まで「なぜ?」という疑問が消えることは無かった。

それだけに今作『ヒットマン(2016)』の出来には一抹の不安があった。
今作のお披露目以降、様々な不安材料が湧いては消えて行ったのだが、今思えばそれらは杞憂(きゆう)に過ぎなかった。

過去作に忠実

まず、今作は現時点で最もオススメできるヒットマンである。
なぜなら、今作はシリーズの中でもとりわけ高く評価されている『ヒットマン ブラッドマネー』の順当な進化版になっているからであり、一から十までヒットマンしている。

  • 箱庭型エリアを自由に探索する
    • エリア内には山ほどのギミック
  • ターゲットの最期を演出する
    • 1人に付き5個以上の暗殺方法

前作『ヒットマン アブソリューション』で姿を消していた要素の数々が、今作ではほぼ完全に復活しており、現代的なアレンジが加えられた『ヒットマン ブラッドマネー』的な作風は、今作をシリーズファンにとって理想的なヒットマンへと昇華させている。

幅広い層にアプローチできる親切設計

47には透視能力も!

今作の特徴は”より幅広い層”にアプローチできる親切設計だ。

控えめに言っても、ヒットマンは万人受けする作品では無かった。
単にターゲットを暗殺するだけであれば、適当に撃ち合えば済むのだが、このシリーズの本質的な部分に触れるためには何度も周回プレイし、AIの行動パターンやマップを把握し、じっくり腰を据えてプレイする必要があった。

その点、今作ではナレーションやアイコンを多用し、暗殺へのアプローチ方法を随時報告してくれる。また、NPCの会話から攻略のヒントが得られるなど、これまでは何時間も投入して得ていた攻略情報が楽に手に入るので、非常に遊びやすい作品になっている。

それに加えて、前作から引き継がれた操作性は簡潔で手に馴染む。
前作同様に、些細な操作ミスが致命傷になることは無く、アクションも半自動化されているので、操作面で苦労することはないはずだ。

操作方法の簡素化と見直しは素直に歓迎できる点だ。
これにより、ターゲットとの距離間や攻撃のタイミングと言った面倒なことを意識する必要がほぼ無くなり、非常にプレイしやすい作品になっている。もはや、些細な操作ミスが原因でリスタートするようなことは起きない。

引用元 – ヒットマン アブソリューション レビュー

再び、人々の日常に忍び寄るスリル

思えば前作『ヒットマン アブソリューション』は、ギラギラ/コテコテのグラフィックが印象的だった。
登場するキャラクターは軒並みインパクト重視であり、良くも悪くもハリウッド映画的な演出が散見されたが、今作はグラフィックも含めて、現実的なトーンで統一されている。

今作にはダニー・トレホ風の化け物はいないし、武装したシスターの集団もいない。
登場するのは実業家を隠れ蓑にしているスパイや、密かにウィルスを開発しているマフィアなど、現実と空想の中間に居るようなターゲットたちばかりであり、『ヒットマン ブラッドマネー』の空気感が伝わって来る。

マップの作り込みは圧巻

今作は全5ミッション収録されており、それぞれが異なるマップである。
パリの博物館やタイの高級リゾートホテルと言った現実的なマップに加え、傭兵の拠点である農場や、北海道のハイテクな医療施設と言った非現実的なマップも用意されており、非常にバラエティに富んだマップ構成になっている。

さらに初期ヒットマンの得体の知れない、もしくは怪しい場所に潜入する感覚と、『ヒットマン ブラッドマネー』の日常に溶け込む感覚を両立させている点も好印象であり、一度で二度美味しい内容になっている。

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評価できる2点

変装システムは新旧のイイトコドリ

前作『ヒットマン アブソリューション』で”改悪”された【変装システム】は、『ヒットマン ブラッドマネー』との”イイトコドリ”で着地している。

要するに”一部の同僚だけに怪しまれる”仕様に変更されている。
前作では、変装してもバレるので「警官に変装したAgent 47が警官で溢れるエリア内を中腰で移動する滑稽なシーンが目の前で展開される」という意味不明なことが起きていたが、今作ではその点にメスが入っている。

個人的には、一度変装すればフリーパス状態だった『ヒットマン ブラッドマネー』にも違和感を覚えていたので、今作のイイトコドリな【変装システム】は大歓迎である。

何度も繰り返し遊べる驚異のリプレイ性の高さ

ヒットマンは「周回プレイしてナンボ」という側面がある。
それは今作も同様であり、周回プレイすればするほど、噛めば噛むほど味が出てくるので、「1周だけでは半分も楽しめていない」と断言できる。

私は何度も周回プレイして効率化を極めるプレイが好きなのだが、中には全NPCをハンマーで殴打していくプレイに面白さを見出す猛者もおり、プレイヤーそれぞれの”やり込み”が存在するのだ。

今作の”ヒットマンならではの自由度をベースにした”リプレイ性の高さは驚異的であり、時限イベントも含めると”終わりが見えない”。

チャレンジの数も膨大

例えば、各ミッションには80個以上の”やり込み要素”が存在する。
高度な暗殺を含む【チャレンジ】、【探索】や【テクニカル】と言ったものが用意されており、全てを消化するためには最低でも100時間は掛かるはずだ。

また、【エスカレーション】と呼ばれる”やり込み要素”では、単に服装、武器や暗殺方法を制限したものから、常人には思いつかない奇抜な縛りプレイまで用意されており、非常にチャレンジングなサイドミッションになっている。

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細かな欠点

主な欠点説明
総当たりで何とかなる結局、【発見される】=>【直前のデータから再開】を繰り返すことになるので、総当たりで攻略できてしまう。
監視カメラ範囲が分からないので”確実に”回避できない。
証拠隠滅監視カメラに撮られた場合、監視室まで行って”証拠隠滅”するのだが、その場所が分かりにくいのでエリアをグルグル回ることも。
ミニマップの機能性警戒エリアを強調表示して欲しい。
足を踏み入れて初めて警戒エリアだと気づくことがあるので。

決してゲームプレイを台無しにするほどではないが、これらが改善されればさらに快適にプレイできるはず。

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【総評】シリーズを再定義する一作

ヒットマンにおける”一つの完成形”とも言える一作。
前作『ヒットマン アブソリューション』で足元が揺らいだシリーズを再定義した一作であり、「今作以上のヒットマンは登場するのか?」とも感じる傑作ヒットマンである。

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