原題 | Spec Ops: The Line |
対応機種 | PC,PS3,Xbox 360 |
プレイ/クリア時間 | 10時間~ |
ストーリー |
史上最大規模の砂嵐がドバイを飲み込む。 そんな状況下で政府高官や民間人を救出する任務に当たっていた「アメリカ陸軍第33歩兵大隊」が作戦中に消息を絶つ。 アメリカ陸軍は彼らを捜索するために、ウォーカー大尉、アダムス中尉、ルーゴ軍曹の三名をドバイに派遣するのだった。 |
👍Good
- 手堅いゲームプレイ
- テンポよく遊べる
- 砂漠に埋もれたドバイ
- 考察が捗るストーリー
👎Bad
- 乱戦時に上手く操作できなくなる時がある
- 同じことの繰り返し
- 砂に飲まれたドバイ
- 凝ったストーリーと演出
- オーソドックスなカバー型TPS
などが特徴として挙げられるアクションゲームになっている。
評価
【Pros】手堅いゲームプレイ

基本的にカバーにベタッと粘りついて敵と戦っていく。
「他のゲームとの差別化はストーリーと演出で図る」と割り切っている。
本作はアクションゲームとしては実にオーソドックスな作りをしており、カバー型TPSとしても、リニアなゲームとしても目新しさはほとんどない。
プレイ時間の大半を占める銃撃戦は『ギアーズ・オブ・ウォー』的なカバー型TPSだし、ゲーム進行も愚直に前進し、ストーリーを進めていくことだけに終始する。
- オーソドックスなTPS
- リニアなゲーム進行
=>愚直に前進するのみ
一方で、アクションゲームとしては実に手堅い作り。
良くも悪くも”必要最低限まで各要素を絞り込む”ことが功を奏しており、残ったものを丹念に磨き上げたことで、ゲームプレイ自体の完成度は決して低くない。
確かに他のTPSと比べて秀でている部分はそう多くないけれど、“常に平均点を出し続ける”アクションゲームではあり、目玉のストーリーや演出を邪魔しない。
数少ない独自要素
- 分隊指揮システム
- 砂嵐、砂の雪崩
分隊指揮システムは、簡易的ではあるが一人で戦い続けるよりはずっと良い。
次に砂嵐と砂の雪崩は、完全に演出の一部ではあるがビジュアル的にもゲームプレイ的にも本作ならではのユニークな要素になっている。
【Cons(欠点)】演出に足を引っ張られる

↑の画面と暗転が交互に入れ替わるシーン。
ヘリコプターからダッシュで逃げるシーンは運要素が絡んで来るし、画面が点滅する中で重装兵と戦うシーンも目がチカチカして遊びにくい。
ゲームプレイと演出の融合が今ひとつ上手く行っておらず、プレイパートでは演出に足を引っ張られることがたまにある。
考察が捗るストーリー
「PCゲーム道場」さんが脚本家のインタビューを含めた考察記事を公開しているが、それを読むとアクションゲームにしては珍しいほどストーリーと演出が凝っていることが分かる。
総評
TPSとして可もなく不可もなし。
ただし、ストーリーや演出を含めると他のアクションゲームとは一線を画する作品になっており、メッセージ性の強いストーリーと混沌としたゲーム世界は唯一無二。
ゲームなら『コール オブ デューティ ブラックオプス』、映画なら『地獄の黙示録』辺りが好きであれば、今すぐブラウザを閉じて買った方が良い。