【評価/感想】フォールアウト3【批評/レビュー】

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Bethesda Game Studiosが送る新生Falloutシリーズの1作目。

ゲーム自体は、核戦争後のアメリカ、ワシントンとその近郊を舞台にしたオープンワールド系RPGとなっており、その高い自由度と、”50年代の人々が想像した近未来”のゲーム世界が大きな特徴となる。

▼ストーリー▼

核戦争の末に文明は崩壊。
地上は汚染され、ミュータントや盗賊が闊歩する世界となり、主人公らはVAULTと呼ばれる地下シェルターで暮らしていた。

しかし、あるとき父親がシェルターから謎の失踪を遂げ、周囲は混乱に陥る。
そんな中、主人公は失踪の原因と父親の行方を捜査するため、危険な地上の世界へと足を踏み入れるのだった。

自由度=選択肢の多さ。

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自由度は高く、エリアの作り込みは圧巻

後は好きに遊べばいい

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チュートリアルを終えて地上に出ると、後は自由である。

まさにマップの中にポツンと「放置」された状態となり、西へ行こうが東へ行こうがプレイヤーの自由であり、行く先々でミッションを受けたり、拒否したりするのもプレイヤーの自由である。

もっと言えば、善人になるのも悪人になるのも自由である。
ストーリー上のキャラクターを除けば、目の前のおっさんや盗賊の生死はプレイヤーに委ねられ、彼らを始末して所持品を強奪することも出来るし、逆に困っている人に手を差し伸べる人間にもなれる。

これ以外にも、自由度の高さを感じる場面は多い。
スキルの伸ばし方によっては、コミュ力だけで厄介事を処理できたり、別のアプローチ方法でクエストを攻略するこさえ可能になる。

また、戦闘面でも自由度が確保されている。
バットやメリケンサックを用いて近接攻撃に特化することも出来るし、隠密行動が得意な狙撃手にもなれる。また、ハッキングを駆使するという戦い方も可能だ。

それに加えて戦闘をサポートする「V.A.T.S.」も面白い。
これは、ゲームを一時的させて各部位を指定攻撃できる機能なのだが、これによってシューティングのハードルを下げつつ、その一方で戦闘に“どの部位から攻撃するか”という戦略性を持ち込んでいる。

ゲームプレイ面が”お世辞にも出来が良いとは言えない”点は玉に瑕だが、それを些細な欠点に感じさせるほど、優れた部分は多い。

マップの作り込みは職人技

オブジェクトがストーリーを語ってくれる。

「一体全体何を言っているんだ?」と思われるかも知れないが、この作品はエリアが単なる箱ではなく、ストーリーを語る上で外せない要素になっているのだ。

例えば、廃墟となった民家を物色している最中に、その家の夫婦と思われる2体の骸骨を見つけたりする。
当然ながら、彼らのことは何も分からないし知る術も無いのだが、その光景から彼らがどのような思いで最期を遂げたのかは想像に難しくない。

『Fallout 3』は、こうした“プレイヤーの感情に訴える”エリア作りが巧すぎる。
これがエリア探索の面白さを底上げしており、何かを発見する度にストーリーが補強されていく感覚がある。

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ある意味、自由度は無い

「主人公は19歳」「父親を探す」という縛りは、キャラクター作成や育成の足を引っ張っている。

続編『Fallout 4』では声付きとなり、よりそれが顕著なのだが、いくら渋い中年キャラクターを作成しても、他のキャラクターは「19歳の青年」としてか見てくれないし、一部の人からは”あの父親の子供”という接し方をされてしまう。

また、明確に「父親を探す」という使命まであるので、ストーリー側が設定したキャラクター像から外れることが難しく、プレイ面とは対照的に自由度が低い。

翌年に発売された外伝作『Fallout New Vegas』では、そうした制限はなく、より主人公にプレイヤー自身を投影できるのだが、『Fallout 3』の方は、主人公にキャラクター性を与えて1本のストーリーを描こうとする意図が感じられる。

この辺りは賛否が分かれる点だろう。

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総評

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今年(2018年)で発売10周年を迎える作品だが、未だに色褪せていない。

プレイヤーの発想力をほぼ100%受け入れてくれる”自由度の高い”ゲームプレイは、今でも熱中させられるし、百数時間遊んでも新たな発見があるマップは、プレイヤーの探究心を刺激してくる。

近年のオープンワールド系RPGを代表する1本だろう。

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