原題 | Saints Row |
対応機種 | Xbox(互換) |
プレイ時間 | 17時間~ |
ストーリー | ひょんなことからギャングの抗争に巻き込まれた主人公は、自身を救ってくれた「サードストリート・セインツ」に加わり、大都市「スティルウォーター」の支配を巡る争いに身を投じる。 |
本作は、2006年にXbox 360向けに発売されたオープンワールドゲーム。
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評価
もう一つの”グランド・セフト・オート”
『グランド・セフト・オート サンアンドレアス(GTASA)』とよく似ている。
「サードストリート・セインツ」を始めとしたギャングが絡む抗争劇やライバルと地区を奪い合う”縄張り争い”、豊富なカスタマイズ要素に、多種多様なアクティビティ(ミニゲーム)など、GTASAの特徴的な要素が本作にも数多く存在する。
さすがに「SAに匹敵する」とは言わないけれど、GTASAで出来ることの多くは本作でも出来る。オープンワールドにはコンテンツがみっちり詰まっているし、アクティビティ一つとっても、ある程度繰り返しのプレイに耐えうるものになっており、正直、シリーズの一作目とは思えないくらい出来が良く、充実している。
加えて、武器ホイールがあるので、武器の選択を直感的に行うことができ、ミニマップにカーナビ機能があるので、ルート通りに進めば迷子にならないなど、GTAより先に実装されていた要素がちらほらとあり、非常に遊びやすい(ほぼ空気だが、携帯電話もある)。
なお、個人的には、キャラクターを縦横無尽に動かし、トリガーを引きっぱなしで遊べる銃撃戦が特に気に入った。このタイプの作品では、かなりマトモなシューティング要素が用意されており、重火器を手に大暴れすることが楽しい。
本作は、確かにGTASAっぽさが拭えないし、なんとも言えないチープさもあるのだが、そうした表面的な部分を除けば、ゲーム自体は堅実な作りで、コンテンツも充実しており、GTASAの後に遊ぶのに丁度良い(良かった)。
キャラメイクできる
ちなみに、ゲーム開始時にキャラメイクできる(性別は男のみ)
欠点はリスペクトとバグ
本作では、リスペクトがマジでガチ重要だ。
メインミッションを開始するためには、”リスペクト”を一定数集める必要があり、アクティビティを遊んでリスペクトを集めたり、効率的にリスペクトを集めるために、外見をカスタマイズしたりしないといけない。ゲーム内で出来ることは、”すべてリスペクトに繋がっている”と言え、とにかくリスペクトを集めないと何も始まらない。
ただ、リスペクト集めは退屈に感じられた。
リスペクトをまとめて集めるなどしていない場合、メインミッションを一つクリアする度にアクティビティを遊んで、せっせとリスペクトを集める必要があり、そもそも寄り道要素にあまり関心がない私からすれば、これがなかなか辛い時間だった。
また、バグやフレームレートの問題もある。
進行不能バグも含めてバグが少なくなく、おまけにフレームレートも安定していない。技術的な問題を抱えており、それに泣かされることが何度もあり、ここが一番の欠点だと思う(二番目はミッション中にチェックポイントがないこと)。
カーチェイスもなかなか辛い
車に重量感がなく、カーチェイスのときはすぐに吹き飛ばされてしまい、かつ追跡してくる敵車両の台数が多すぎて一方的にボコボコにされ、あまり楽しくない。
総評
本作は、粗削りながらも”遊べる”オープンワールドゲーム。
細かなストレスが蓄積されていくゲームではあるが、当時のGTAよりも少し進んだゲームプレイは概ね快適で、コンテンツ部分も、クリアまで15時間ほど費やしても後悔しない仕上がり。
ただ、現在では”上位互換”と言える「2」が存在するので、特に理由がなければ、そちらを遊んだ方が良いとは思う。
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