原題 | THE TWO COLONELS |
プレイ/クリア時間 | 2.5時間~ |
👍Good
- 古き良き「メトロ」体験
- 交差する2人の大佐のストーリー
👎Bad
- 単体購入した場合は割高
紹介
「2人の大佐」とは
『メトロ エクソダス』向けに配信されているストーリーDLC。
単体で購入した場合は2,160円だが、「エキスパンションパス(3,888円)」購入者は追加料金なくプレイ可能。
2人の大佐のストーリー
死の街と化したノヴォシビルスクの地下。フレーブニコフ大佐は、年が明ける前に息子キリルの元に戻るため家路を急いでいた。
だが、ここではすべてが順調というわけにはいかない。トンネルはスライムに覆いつくされ、ミュータントの襲撃は頻度を増し、汚染から人々を守る「緑のやつ」も底を尽きようとしている。人々を死の淵から救い出すためには、抜本的な対策が必要とされていた…
引用元 – 公式サイトより
評価
【Pros】再び、濃密なメトロ体験
息が詰まるような閉鎖空間を、何が潜んでいるかも分からない通路を、足元を照らすので精一杯の明かりを頼りに進んでゆき、ようやく見えた駅の光に安堵する。
第一弾DLC「2人の大佐」は、そんな”「メトロ」シリーズの代名詞とも言えるゲームプレイの復活”が一つの目玉になっており、古き良き「メトロ」が『メトロ エクソダス』の技術で蘇る。
さらにミッション構造も、『メトロ 2033』や『メトロ ラストライト』の”縮小版”とも言うべきものになっており、一人称視点の利点を最大限活かした濃密な演出と、お馴染みのミュータントとの戦闘の両輪で楽しませてくれる。
(キャラクターの操作性やゲームシステムはエクソダスのまま)
ボリュームが本編の1チャプター分という点を除けば、このDLCは非常にクォリティが高く、本編と同じくしっかりお金と時間を掛けたことが分かる中身になっている。
汚物は消毒だ~!!
このDLCで使用する武器は【火炎放射器】。
銃はミッションのある場面で使用するのみになっているので、道中で回収できるパーツは全て【火炎放射器】のカスタマイズに充てることになる。
さて、この【火炎放射器】が非常に爽快。
当然、狭いエリアでの火炎放射は効果絶大。
文字通り襲いかかって来るクリーチャーは”一掃”できるので、「汚物は消毒だ~!!」と言わんばかりに駅構内を消毒していくのは最後まで爽快なゲーム体験だった。
【Pros】結末を知った上でプレイする
このDLCの主人公はフレーブニコフ大佐。
彼は本編『メトロ エクソダス』に登場した少年キリルの父親であり、すなわち「エクソダス」の終盤までには死亡しているキャラクターである。
要するに、プレイヤーは”彼の結末を知った”上でプレイする。
なので、このDLCの中で見られるフレーブニコフとキリルのやり取りだったり、結果的には最後になった二人の会話だったりが非常に儚く、エンディングに向けた一歩一歩がずっしりと重い。
【Cons(欠点)】強いて言えばミラー大佐を操作できない
私はてっきり、ミラー大佐とフレーブニコフ大佐を交互にプレイするものだと思っていたが、実際はフレーブニコフ大佐のみが操作キャラクターとして扱われている。
「欠点」というほどではないが、私は本編『メトロ エクソダス』の終盤でアルチョムと別れた後のミラー大佐を操作したかった。
総評
本編『メトロ エクソダス』を補完する見事なストーリーDLC。
よくある「とりあえず用意しました」と言わんばかりのチープなDLCとは比較にならないほど完成度が高く、「エクソダス」の思い出を汚さない一作に仕上がっている。
次のストーリーDLC>>>【評価・感想】『サムの物語』レビュー
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