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【評価・感想】『レッド・デッド・リボルバー』レビュー

2.5
ゲームレビュー
ゲームレビュー
この記事は約5分で読めます。
対応機種Xbox(※日本語版バグ報告アリ),PS2
プレイ時間7時間~

『レッド・デッド・リボルバー』は、西部劇をテーマにしたアクションゲーム。

今では「Rockstar Games」の看板タイトルの一つとなった「レッド・デッド」シリーズの一作目にあたるが、ストーリーやキャラクターなどの繋がりはほとんどなく、(おそらく)同じ世界を共有しているくらいの繋がりしかない。

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著者情報
Kakihey

2014年末より当サイト「Kakihey.com」を運営中しています。現在までに300本以上のゲームレビューを公開しています。基本的にPCでゲームを遊んでいます。

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評価

西部劇をデフォルメしつつゲーム化

続編『レッド・デッド・リデンプション』とは、ほぼ別物。

『レッド・デッド・リデンプション』や『レッド・デッド・リデンプション2』とは異なり、本作の方はステージクリア型のゲームになっており、オープンワールド要素はミッションの合間に用意された小さな町くらい。その町も、住民と軽く会話したり、アイテムを購入したりする程度で、正直、無くても困らない。

各ミッションは、砦の襲撃から暴走列車での死闘まで、西部劇でお馴染みのシーンが次々と登場する。本作自体が「マカロニ・ウエスタン」に着想を得ていること、主人公の風貌がどことなく若き日のクリント・イーストウッドに似ていることに加えて、フィルム風の映像表現もあり、まるで西部劇の中に入り込んだかのような感覚を覚える。

また、「一撃死」は好みが分かれるかと思うが、ガンマンらしい「デュエル(決闘)」も、西部劇でお馴染みのシーンを体験できる面白さと、一瞬の躊躇が生死を分けるスリルがあり、本作の目玉要素の一つになっている。

ボスや一部の敵が若干ファンタジー風なのは玉に瑕だが、西部劇のゲームとして期待するものは一通り揃っており、”西部劇は好きな方”の自分としてはそれなりに楽しめた。

ついでに「リデンプション」との違いを言えば、『レッド・デッド・リデンプション』はオープンワールドでの体験を通し、プレイヤーにガンマン(ジョン・マーストン)の生活を疑似体験させるゲームで、『レッド・デッド・リボルバー』の方は、シンプルに西部劇のワンシーンをプレイヤーに体験させる、演じさせるゲームという辺りに違いがあると感じた。

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理不尽で、運ゲー

後半はコントローラを投げたくなるくらい、難易度が急上昇する。

全体的に「難しさ」と「理不尽さ」を履き違えているフシがある。武器を没収してナイフ一本で敵のアジトを進ませる不味いステルスパートから、おバカな味方を”介護”させるエスコートミッションまで、プレイヤーにいくつもの足かせをはめて、ゲームをどんどん難しくしていく。

特に最終盤は「3分間、敵は無限に湧きます」「自らが盾になって2人の仲間を介護してください」「なお、仲間はおバカです」という欲張りセットになっており、このゲームのダメなところが凝縮されていた。

ちなみに、エスコートミッションは”味方や敵の動き次第で詰む”運任せなところがあり、プレイヤーの腕前以前の問題だったりして、非常にフラストレーションが溜まる。

で、このように本作は「死にゲー/覚えゲー」とも言える作風だが、一部を除いてチェックポイント(復活地点)の間隔がかなり長く、場合によっては、何度も何度も同じことを繰り返さないといけなくなる。

※私はPCXS2で遊んだので手動セーブが可能だったが、もし実機で遊んでいたら早々に詰んでいたはず

また、TPSとしても、主人公やカメラの動きがモッサリしているせいで、チョロチョロ動き回る大勢の敵をさばききれず、結果としてこちらが余分にダメージを受け、無駄にミッションを難しくしている面がある。

あと、雑魚でも敵が結構硬く、ヘッドショットや「デッドアイ(早打ち)」を使っても効率よく倒せないので、ダラダラと銃撃戦が長引き、一方的に攻撃される原因にもなっている。

(ちなみに、デフォルトの設定だと、銃を構えた時と構えてない時で操作方法が違って頭が混乱するが、設定の操作方法を開き、「~を維持する」を変更すれば直感的に操作できるようになる)

最初は「2004年のゲームなので仕方ないか」とも思っていたが、この頃に発売された『グランド・セフト・オート サンアンドレアス』や『マックス・ペイン』などと比べてみると、やはりアクションゲームとして非常に粗削りで、詰めの甘いゲームなのではと思う。

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総評

前半は、西部劇に登場するガンマンとして様々なシーンを演じることが楽しく、西部劇のゲーム版に求めるものをそのまま出してくれる良さがあるが、後半は、じゃじゃ馬と化した粗削りなゲームを手懐けることばかりに意識が向き、そうした演出や小ネタを楽しむ余裕はなくなる。

『レッド・デッド・リデンプション』とのストーリー的な繋がりはほとんど無いので、よっぽどの理由が無ければ、『レッド・デッド・リデンプション』や『レッド・デッド・リデンプション2』を遊べば良いと思う。

ちなみに、「レッド・デッド」の「レッド」は主人公の名前(レッド・ハーロウ)。

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