原題 | Tom Clancy’s Splinter Cell Double Agent |
対応機種 | Xbox(互換),PS2 |
プレイ時間 | 11時間~ |
ストーリー | 愛娘を亡くし、自暴自棄になったサム・フィッシャーは、テロ集団”JBA”に潜入する危険な任務に参加する。善悪の境界線が曖昧な世界で、サムはNSAのスパイとして、JBAのメンバーとして難しい任務を遂行していく。 |
今作は「スプリンターセル」シリーズの五作目。なお、同じタイトルで、Xbox 360(上海スタジオ版)向けにも発売されており、そちらはゲームシステムやミッションなどがまったく異なるものになっている。
再プレイしたので、レビューを書き直し、再公開しました
評価
目新しさはない、けれど期待は裏切らない
レビュー記事にある通り、Xbox 360版「二重スパイ」は、このシリーズにおけるステルスプレイにメスを入れた「スプリンターセル」だったが、このXbox版の方は、一作目からの流れをくむ純度の高い「スプリンターセル」になっている。
ゲームシステムは『スプリンターセル カオスセオリー』までの改良を取り入れつつ、各ステージは『スプリンターセル』『スプリンターセル パンドラトゥモロー』のような直線的なエリア構造になっており、信頼性の高いステルスプレイと、直感的に遊べるステージの組み合わせは、まさに過去作のいいとこ取り。
ただ、過去作のいいとこ取りゆえに、今作に関してはあまり書くべきことはない。
今作について詳しく知りたい場合は、ぜひ『スプリンターセル』『スプリンターセル パンドラトゥモロー』『スプリンターセル カオスセオリー』のレビューを読んで欲しい。
“二重スパイ”を360版と比べる
360版と同じく、こちらのサム・フィッシャーもJBAに潜り込むNSAのスパイで、同じくNSAとJBAの両方の任務を遂行していくことになる。
ただ、“二重スパイ”の部分も360版とは大きく異るものになっている。
- JBA本部でのスパイ活動が小規模なものに
=>活動範囲は立ち入り禁止区域のみで、360版のように本部全体ではない - JBA本部での活動中もガジェットが使える&敵を倒してもOK
- 信頼度が一方に振り切れると、特殊なミッションが発生する
=>クリアすると信頼度が中立寄りに少し戻る
360版と比べると、こちらのバージョンの方が遊びやすいと感じたが、JBA本部を自由に歩き回り、まさにスパイとして活動できた360版の方が”雰囲気”はあったので、こちらの方は少し味気なく感じた。
ちなみに、こちらも信頼度がガバガバなので「NSAか、JBAか」はあまり意識しなくて良い。
総評
少なくとも、360版よりは手慣れていて、完成度も高い。
肝心のステルスプレイは、一作目『スプリンターセル』からの積み重ねを感じさせるものであり、前作『スプリンターセル カオスセオリー』でぐっと上がったシリーズへの期待を、きっちり満たす続編になっている。
『スプリンターセル コンヴィクション』のストーリーを見る限り、おそらく正史は360版の方だとは思うが、もし、時間的に余裕があれば、こっちのバージョンもぜひ遊んでみて欲しい。
▼スプセル シリーズの関連記事▼
- 【評価・感想】『スプリンターセル(1)』レビュー
- 【評価・感想】『スプリンターセル パンドラ トゥモロー』レビュー
- 【評価・感想】『スプリンターセル カオスセオリー』レビュー
- 【評価・感想】『スプリンターセル エッセンシャルズ』レビュー
- 【評価・感想】『スプリンターセル 二重スパイ(PC/Xbox 360版)』レビュー
- 【評価・感想】『スプリンターセル 二重スパイ(Xbox/PS2)』レビュー👈
- 【評価・感想】『スプリンターセル コンヴィクション』レビュー
- 【評価・感想】『スプリンターセル ブラックリスト』レビュー
初版:2019年6月16日 4:24 PM