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シリーズ二作目にして、傑作【評価・感想】『ウォッチドッグス2』レビュー

4.5
ゲームレビュー
ゲームレビュー
この記事は約5分で読めます。
原題 Watch_Dogs 2
対応機種 PC,PS4,Xbox One
プレイ/クリア時間 20時間~
ストーリー

技術革新発祥の地、サンフランシスコ・ベイエリアに暮らす頭脳明晰な若きハッカー、マーカス・ホロウェイは、有名ハッカーグループ、デッドセックの仲間と共に、腐敗した企業の手によって、不正に大規模な市民の監視と操作を行うctOS 2.0 の隠された危険を暴いていく。

市民の手に自由を取り戻す戦いが、今始まる。

引用元 – 公式サイト

👍Good

  • ハッキング要素の強化
  • より自由気ままに遊べる
  • サンフランシスコの作り込み
  • 過不足なく用意されたコンテンツ

👎Bad

  • アクション、ステルスの存在感が薄い

ウォッチドッグス』の続編。

ゲームとしては、ハッキング要素を取り入れたテック系オープンワールドゲームになっており、プレイヤーは”ctOS”と呼ばれる都市のインフラを管理するシステムをハッキングし、文字通り、サンフランシスコをその手に収めて数々のミッションを攻略していく。

ちなみに、前作との繋がりはほとんどない。

あるキャラクターが再登場しているが、それ以外は”前作を知っていれば楽しめる”程度のファンサービスなので、前作をやっていなくてもストーリーは付いて行ける。

関連記事>>>【紹介/解説】ウォッチドッグスシリーズをまとめて紹介【オススメ】

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著者情報
Kakihey

2014年末より当サイト「Kakihey.com」を運営中しています。現在までに300本以上のゲームレビューを公開しています。基本的にPCでゲームを遊んでいます。

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評価

※このレビューはシングルプレイについて書いている

自由度はより高く、ハッキングはより便利に

今作では、”CtOSがアップデートされ、より多くのものがCtOS上で管理されるようになった”という設定になっており、それに合せて、プレイヤーがハックできるものは前作『ウォッチドッグス』以上に増えている。

自動車やバイクなどの乗り物はもちろん、個人情報を書き換えて敵を敵対組織に間接的に始末してもらうなんてこともできるので、今作のハッキングはアクションのオマケではなく、メイン要素として十分使える能力になっている。

さらに、今作では操作可能なドローンとラジコンも追加された。

しかも、ドローンとラジコンは制約が非常に少なく、最前線で主人公(プレイヤー)の代わりに目となり、手足となって自由に動き回れるので、ミッションを攻略する上で欠かせない相棒となっている。

というか、ドローンとラジコンの能力はチート級であり、壊れても数十秒後に復活するし、回収する場合も、一瞬で出来てしまう。

そして、今作は強化されたハッキングや、ドローン、ラジコンと言った追加要素を自由に組み合わせて遊べるゲーム内容になっており、プレイヤーの知的好奇心を刺激してくる。

例えば、敵陣内のトラックを盗み出すミッションでは、ドローンを介してトラックを遠隔操作し、敵陣の外までトラックを移動させてから乗り込めば、姿を見られずにスマートにトラックを盗み出せる。

また、敵陣内に留まってデータをダウンロードするミッションでも、画像のようにクレーンなどを”悪用”すれば、慌てふためく敵を尻目に落ち着いてデータをダウンロードできる。

このように、大半のメインミッションでは、”プレイヤーの思うままに遊ばせる”が徹底されており、プレイヤーが試し、失敗し、成功するまでの過程を口を出さずに見守ってくれる。

ハッキング技を自在に組み合わせてスマートに攻略できる点は、今作ならではのゲーム体験になっており、自分で遊び方を考えたい人にとって、サンフランシスコは格好の遊び場となる。

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見方を変えれば遊びの幅は狭くなっている?

私は”ハッキング中心のプレイスタイル”が気に入っていたので、最初から最後までハッキングやドローン、ラジコンなどを組み合わせて好き勝手に遊び、楽しんだ。

しかし、ハッキングを中心にしてミッションをスマートに攻略するのではなく、前作『ウォッチドッグス』のように、最前線に出て、ステルスやアクションを中心にストイックに遊びたい人にとっては、今作は”ハッキング中心のプレイスタイルを押し付ける”作風に感じるかも知れない。

具体的には、今作の主人公はハッカーということもあり、ビジランテバットマンみたいなものだった前作の主人公と比べると戦闘面ではひ弱であり、周囲の敵がドッと押し寄せてくると簡単に倒されてしまう。

かと言って、ステルスを中心にプレイする場合も、倒した敵を隠す術がないので綿密に作戦を練らないとステルス維持が難しく、敵の視界も鋭く、発見されると周囲の敵が一斉にこちらに向かってくる特性も相まって、結構”運任せ”のようなところがある。

結局、ハッキング主体のプレイスタイルがもっとも無難で、扱いやすい攻略法になっているので、本当は他の遊び方をしたいけれど、消去法的にこのプレイスタイルを選ばざるを得ない人もいると思われ、遊びの幅は広がったようで、実は狭くなってしまったようにも感じる。

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総評

ハッキングを中心に遊びたい人にとっては理想的な続編。

前作『ウォッチドッグス』を遊んだ際に感じた”ハッキング要素の薄さ”は見事に解消されており、ハッカーらしく、ハッキングを駆使して敵を翻弄できる点は今作の長所であり、ウォッチドッグスらしさを感じさせるところでもある。

ただ、ハッキングの存在感が強く、せっかく用意されたアクションやステルスがほぼ空気同然の扱いになっている点は、アクションやステルスを中心に遊びたい人にとっては大きな欠点になりうるところであり、続編としての落とし穴と言える。

私のように”ハッキング中心のゲームと割り切れる”のなら、今作は買っても後悔しない続編であり、オープンワールドゲームだが、そうじゃない人は注意が必要な一作になっている。

関連記事>>>【紹介/解説】ウォッチドッグスシリーズをまとめて紹介【オススメ】

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初版:2017年2月14日 09:40

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