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【評価・感想】『アメージング・スパイダーマン2(ゲーム)』レビュー

3.0
ゲームレビュー
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この記事は約4分で読めます。
原題 The Amazing Spider-Man 2
機種 PC,PS4,Xbox One etc
クリア/プレイ時間 5時間~
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著者情報
Kakihey

2014年末より当サイト「Kakihey.com」を運営中しています。現在までに300本以上のゲームレビューを公開しています。基本的にPCでゲームを遊んでいます。

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紹介

ゲーム版『アメージング・スパイダーマン』の続編。

ゲームとしては「スパイダーマン」を主人公にしたオープンワールドゲームになっている。

なお、現在では『Marvel’s Spider-Man』と入れ替わる形で絶版になっているので、欲しい人は在庫があるうちに購入しておいた方が良い。

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評価/前作の再プレイ

基本的には前作『アメージング・スパイダーマン』と大差ない。

例えば、『バットマン アーカム・アサイラム』の【Freeflow Combat】をお手本にした戦闘システムはそのまま再登場しており、舞台となるニューヨークも何一つ変わっていないように感じる。

ただ、一応は今作だけの要素は用意されている。
このレビューでは新要素に絞って書いていくので、ゲーム自体の評価は前作のレビューを読んで欲しい。

【Pros】ピーター・パーカー編

今作ではピーター・パーカーも操作キャラクターとして登場。

スパイダーマンの姿では潜入できない社交界に潜入したり、記者として情報を集めたりするミッションが用意されており、前作『アメージング・スパイダーマン』よりもミッションは多様化している。

ただし、ピーター・パーカー編は”単に彼を操作できるだけ”。

スーパーヒーローではない”彼ならではのゲームプレイ”は実に単調で、スパイダーマンとして、ピーター・パーカーとしてストーリーを進めていく工夫もほとんど無く、その点は非常に残念な部分である。

【Pros】スタン・リーがカメオ出演している

そのままです。

【Cons(欠点)】ちぐはぐな戦闘

基本的には相当カジュアル寄り。

余程のヘマをしない限り、敵に倒されることはなく、誰でも不滅のヒーローが演じられるはずだ。

【Freeflow Combat】と糸が融合した戦闘は簡単な操作で気軽にスパイダーマンのアクションが堪能でき、”マトモに機能した瞬間は”相変わらず爽快感もある。

ただ、遊べば遊ぶほど”ちぐはぐ”な印象を受ける。

例えば体力回復。今作では「十字キー下」で治療できるのだが、治療モーション中は動けないので必要な時に使えないことが多い。

また、一部ボス戦はそもそも治療動作に入った瞬間に妨害される謎仕様になっており、何だか存在意義がよく変わらない要素になっている。

新たな導入された「治療」はアクションゲームが苦手な人への助け舟のはず。それならワンボタンで全快したり、「十字キー下」を押しながらも動けるようにした方が良かったのでは?と感じる。

さらに戦闘内容もイマイチ。

中盤以降は”特殊の対処法”が必要な敵が同時に登場する場面が増えるのだが、そうした場面では一気に戦闘が複雑化してしまい、爽快感が二の次になってしまっている。

元ネタの『バットマン アーカム・アサイラム』では「コンボ」の先に「大技」があり、特殊な敵は「コンボ」を途切れさせうる存在として機能していたが、今作にはそれが無く、単に邪魔なだけになってしまっている。

【Cons(欠点)】プレイ時間の水増し

まず、「ヒーロー/メナス」は全くもって不要。

今作ではストーリーの進行に合わせて「ヒーロー度」が下がり、一定以下まで下がるとタスクフォースと呼ばれる組織に追い回され、自由に街を探索できなくなる。

なので、定期的にサイドミッション(犯罪撲滅や市民救出)を消化して「ヒーロー度」を上げる作業を強いられるのだが、これは確実にプレイ時間/ボリュームの水増し作戦。

※一応、無理やり突破できるがそれはそれで面倒

今作はメインミッションだけを追えば5~6時間でクリアできる。

一般的にオープンワールドゲームのメインストーリーは20時間~30時間なので、今作は明らかにボリュームが無い。そこでサイドミッション”も”遊ばせてプレイ時間とボリュームを稼いでやるということなのだろうが、いかんせんサイドミッションが単調すぎる。

理想 良質なサイドミッションを用意して自発的に遊んでもらおう
現実 何とかサイドミッションを無理やり遊ばせてやろう

少なくとも私は”小細工ありの20時間よりも、小細工なしの10時間の方が良い”。そんな私にとって今作のプレイ時間/ボリュームの水増し行為は非常に印象が悪い。

なお、中盤以降”ただただ硬いだけの敵”が登場する。
これもプレイ時間を水増しする作戦の一環なのでは?と邪推してしまう。

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総評

“アメージング”には程遠いスパイダーマン。

今作はタイアップの弊害がモロに出たように感じる。
ゲーム版の発売日が映画版の公開日である4月17日(2014年)前後に設定されたことで、開発期間が自動的に2年弱となり、とにかく納期を優先した結果が今作を生んだのだと考えてしまう。

前作『アメージング・スパイダーマン』がGoodなスパイダーマンだっただけに、今作の出来は非常に残念に感じる。前作を10点とすれば今作は3点も無い。

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