スパイダーマンゲームとしては「傑作」【評価/感想】Marvel’s Spider-Man(PS4) 【批評/レビュー】

オープンワールドゲーム
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原題Marvel’s Spider-Man
機種PS4
発売日2018年9月7日
開発元Insomniac Games

「Insomniac Games」開発のゲーム版スパイダーマン。
同スタジオはXbox/Windows(PC)専用ゲーム『Sunset Overdrive』でも有名。

なお、本作ではゲーム版オリジナルのストーリーが用意され、独自の変更も加えられている。

Good

  • 中毒性の高い戦闘
  • 爽快感溢れるウェブ・スイング
  • 様々な視点から展開されるストーリー
  • リアリティ十分なマンハッタン

Bad

  • バットマンっぽい
  • 強制ステルスミッション
  • 一部コンテンツの水増し

▼ストーリー▼

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評価できる点

中毒性の高い戦闘

肝心のプレイ感覚は非常に爽快。
本作でも、やはり「Freeflow Combat」は爽快感と中毒性の両方を兼ね備えたものになっており、後述する通り独自要素の「ウェブ」も見事に機能している。

簡単な操作で”それらしく”振る舞える一方で、コンボ(や技)を意識するとグッと難易度が上昇する点もよく、緩急の付いた難易度のバランスも優秀だ。

スパイディな「Freeflow Combat」

まず、「Marvel Games」の責任者自身が広い意味で「バットマン アーカムシリーズの影響を受けている」と明言している*通り、本作を「バットマン アーカム」シリーズ抜きで語ることは難しい。

事実、ゲームプレイの根幹となる戦闘自体がモロに影響を受けている。
ただし、『バットマン アーカム・アサイラム』の「Freeflow Combat」をお手本にしつつも、”スパイディな味付けをしたことで独自の発展を遂げている”点は、開発元の手腕が光るところである。

  • 「バットマン アーカム」シリーズの強い影響

まず、序盤に限れば本作は難しい部類に入る。
初っ端から大人数を相手にしたり、頻繁に銃やRPGを持った敵も登場するので、アクションゲーム初心者にも配慮していた「バットマン アーカム」シリーズと比べれば”数倍は難しい”と言って良い。

だが、一度「ウェブ(糸)」の操作になれればグッと楽になる。
どうも本作は「ウェブ」”も”活用して初めて戦闘のバランスが取れる印象であり、前シリーズである『アメージング・スパイダーマン』とは違い、「ウェブ」を軽視していると相当苦労することになる。

  • 「ウェブ・シューター」で敵の動きを封じる
  • 「ウェブ・ドッジ」で敵に急接近して攻撃する
  • ガジェットを活用する

本作の戦闘では上記の要素が非常に重要。
プレイヤーはプレイする中で「ウェブ」を習得していき、それを難なく戦闘で使用できるようになった段階で、ようやく難易度のバランスが取れる。「ウェブ」を使いまくって大勢の敵をさばきつつ、一人ずつ確実に倒していくタイプの作品であり、「ウェブ」が戦闘を左右するのだ。

  • 「ウェブ(糸)」をフル活用する戦闘

まさにスパイディな「Freeflow Combat」。
いわゆる「バットマン アーカム」シリーズのフォロワーは、往々にしてその戦闘メカニックだけを拝借することが多く、”元ネタの模倣止まり”というのものが目立つ。
その点、本作の場合は「ウェブ」を戦闘に欠かせない要素としたことで、単なる模倣ではなく、独自の発展を遂げたFreeflow Combat」とも言える戦闘を作り上げることに成功しており、まさにスパイディな「Freeflow Combat」なのだ。

※高難易度「SPECTACULAR」でクリア

バットマン アーカムシリーズの歩き方
ストーリー・時系列やオススメを紹介
銃を持った敵の存在

「Freeflow Combat」系ゲームによく登場する武装した敵(上画像)。
大抵の場合は「ウザイ存在」止まりで嫌いなのだが、本作の場合は戦闘を有利に進めるツールとして利用できるので結構気に入っている。

本作では一方の敵が銃撃する瞬間に、もう一方の敵に対して「ドッジ・アンダー」することで、敵に敵の銃撃を浴びせられるのだが、これが乱戦時に意外と役に立つ小技になっており、銃を持った敵を最後まで取っておくことさえある。

  • 戦闘に緊張感をもたらす存在
  • 戦闘にも利用できる存在

になっており、面白い存在である。
こうした部分にも、開発元のセンスを感じる。

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「ウェブ スイング」は最高に気持ちいい

ゲーム内のタイムズ・スクエア。看板ではゲーム独自のブランドが紹介されており、リアルとフィクションが見事に融合している。

アメージング・スパイダーマン』の「ウェブ スイング」も十分爽快だったが、本作の「ジャンプ」と「ブースト」を活用した「ウェブ スイング」はその上を行く。

例えば「チャージ・ジャンプ」は”スムーズな上空への復帰”を可能にするので、一瞬で最高速度での移動が出来るようになる。また、「ウェブ・ジップ」と「ポイント・ジャンプ」は移動移動を”加速”してくれるので、スピードを落とさずに目的地まで直行できる。

  • 「ジャンプ」と「ブースト」

この2点を活用する本作の「ウェブ スイング」は最高に気持ちいい。
大渋滞している上を「ウェブ スイング」で颯爽と飛び抜け、ビルとビルの間を華麗に通り抜けたりするのが気持ちよく、「ブースト」と「ジャンプ」がそれを後押ししてくれる。もはや、「ファストトラベル」に用はない。

なお、肝心の操作面に関しても「さすが、Insomniac」。
“数々のアクションゲームを手掛けて来た”同スタジオのノウハウが惜しみなく投入されており、「ウェブ スイング」の爽快感を台無しにするものは何一つない。

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圧巻のニューヨーク(マンハッタン)

マンハッタンを一望。今作は地上エリアの作り込みも半端ではなく、ピーター・パーカーとして探索したかった。

ひと目で、莫大な費用と人員が割かれたことが分かるはず。

というのも、地上エリアの作り込みが半端ではないから。
「スパイダーマンのゲーム」という性質上、地上エリアはたった数コマ、もしくは誰の目にも触れられない可能性さえあるが、本作は路地裏の落書きまできっちりと作り込んでいる。

マーベル風にデフォルメされたマンハッタンはファンサービスと、実際のマンハッタンへのリスペクトで溢れており、「ウェブ スイングで飛び抜けるだけなのは勿体無い」とさえ感じるほど作り込まれている。また、人々も単に行き来するだけの存在ではなく、そこに住み、生活を営んでいるということが分かるほど丹念に作り込まれている。

是非とも、続編ではピーター・パーカーとして街を探索できるようにして欲しい。

そして、本作の作り込みはゲーム世界に説得力を持たせる。
ふと地上に降り立ち、そこで人々の日常でも見れば「街を守る」というスパイダーマンの姿に共感を覚えるし、それはメインストーリーやサイドミッションを進める動機にも繋がる。また、プレイと連動したゲーム内SNSも、スパイダーマンの行動の一つ一つが街や人々に影響を与えていると感じさせてくれる。

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「バットマン アーカム」シリーズとの比較

よく比べられる両作を徹底比較。
下記事ではバットマンとスパイダーマンの違いと、それぞれの良い点を紹介している。

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欠点

強制ステルスミッション

強制ステルスミッションは残念な出来。

このゲームに限らず、「この手のミッションが上手く機能したことはあるのだろうか?」と思ってしまうが、なぜか様々なゲームで形を変えながら登場する。

さて本作の場合も、やはり面白くない。
確かに”失敗を最小限に抑える”工夫は見られるものの、逆にそれがステルスプレイの緊張感を薄めてしまっている部分があり、攻略法自体も毎回パターン化されているので1回目以降は作業になりがち。

そして、何よりも発見=失敗(やり直し)が非常につまらない。
“時間を掛けて敵を無力化していっても、最後の2,3人に発見されるとリスタートになる”というのは時代遅れなミッション内容に感じられ、ここだけ00年代で時が止まっている。

私としては頑なにステルスプレイに拘るのは止めて、仮に失敗しても別の展開に切り替わるくらいの工夫が欲しかった。

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サイドミッションは淡白

収集物の一つ。回収できるコレクションはストーリーでは語られないバックストーリーを紹介してくれる。

コレクションはキャラクターとストーリーの両方を掘り下げる。

若干、ボリュームの水増し感を覚える。
確かにサイドミッションの数自体は多いが、肝心の中身が2,3パターンの使い回し。さらに一部は単なる高難易度版だけだったりするので、中盤以降は飽きとの戦いになる。

幸い、収集物の類も大半はマップ上に表示されるのでクリア自体は楽。

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総評

崩れ落ちる橋の下を通り抜けるスパイダーマン。ムービーでも実際のゲームプレイでも流れるようなアクションが堪能できる。

アメージングなスパイダーマン。
中毒性の高い「スパイディなFreeflow Combat」と、爽快感溢れる「ウェブ スイング」は文句なしの出来であり、様々な切り口から描かれるメインストーリーも最後まで飽きさせない。

間違いなく、本作は”スパイダーマンゲーム”としては「傑作」。

「バットマン アーカム」シリーズの影がちらつくのは事実だが、それを考慮してもアメージングな一作に仕上がっており、すでに続編が待ちきれない。

シングルプレイDLC>>>Marvel’s Spider-Man: 黒猫の獲物 レビュー

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