原題 | Sniper Elite 4 |
対応機種 | PC,PlayStation,Xbox,Switch |
プレイ時間 | 20時間~ |
ストーリー | 米軍の凄腕スナイパーであるカール・フェアバーンは、ナチスが極秘で開発を進めるミサイルを破壊すべく、戦火のイタリアに単独潜入する。 |
今作は、「スナイパーエリート」シリーズの四作目。
一応、前作『スナイパーエリートIII』の続編にあたるが、ストーリー的な繋がりは薄いので”今作から”でもまったく問題ない。
関連記事>>>全作品プレイした私がオススメの「スナイパーエリート」を紹介
評価
この記事は、ソロプレイ(キャンペーン)について書いています
ステルスとスナイプが楽しい四作目
今作は、とにかくマップが広い。
もっとも小さいマップでも、前作『スナイパーエリートIII』のもっとも大きなマップの三倍近くあるようで、これまではとは比べ物にならないほど、今作のマップは広い。そして、マップは単に広いだけではなく、建物や自然が綿密に配置されており、かつ高低差もしっかり意識されている。他のゲームで言えば、『ヒットマン』を彷彿させる”広く、入り組んだ密度の高い箱庭型のマップ”になる。
そんな今作の広く、密度の高いマップは、ゲームをより面白くしてくれる。
当たり前の話ではあるが、マップが広くなったことで、”極大射程”のスナイパーライフルが活きる場面が増えている。相手からは絶対に見えない場所に陣取り、米粒ほどの敵に狙いをつけ、一方的に狙撃していくことができ、”スナイパーエリート”らしい狙撃の面白さが生まれている。
(有料DLC、もしくはシーズンパスを購入すれば消音器付きスナイパーライフルが手に入る)
広いマップで、スナイパーライフで敵を狩っていくことができるゲーム自体は珍しくないが、この距離、スケールで狙撃を体験できるゲームはそう多くないだろう。
また、マップが箱庭型になり、ステルスがより面白くなっている。
もちろん、大抵は「遠くから狙撃すればOK」なのだけれど、そこは”あえてステルスプレイで遊びたい”という人にも配慮されている。今作のステルスは、『ヒットマン』的な箱庭型のマップと、『メタルギアソリッドV グラウンド・ゼロズ』の自由潜入のいいとこ取りと言え、じっくり探索したくなるマップを、自分のやり方で攻略できる点が特徴になる。
ちなみに、今作では”暗闇に完全に隠れる”ことが可能で、かつ隠れる場所として草むらも用意されているので、前作よりもステルスプレイのハードルは低く、カジュアルに楽しめる。
マップは前作比で数倍広くなり、スナイパーライフルが大活躍。また、マップの密度も高くなり、ステルスプレイの自由度が増した。
マップが広すぎることの弊害
前述のように、マップが広いことは”スナイパー”という設定を引き立ててくれるが、同時にマップが広くて、ゲームプレイが中だるみしている感は否めない。目的地までトボトボ歩くには少し広く感じるので、ジップラインでショートカットできたり、もっと崖や壁を登ったりが出来ると良かったなと思う。
総評
間違いなく、(発売時点では)シリーズ最高傑作。
箱庭型のマップは職人技のレベルで、ゲームプレイもさらに成熟したものになり、「スナイパーエリート」としては、シリーズでもっとも奥深く、洗練された一作に仕上がっている。
今作はシリーズの入門編としても、ステルスゲーマーの次の一本としてもお勧めできる。
関連記事>>>「Deathstorm」レビュー
▼スナイパーエリート 関連記事▼
- 【評価・感想】『スナイパーエリート(1)』レビュー
- 【評価・感想】『スナイパーエリートV2(リマスター)』レビュー
- 【評価・感想】『スナイパーエリート3』レビュー
- 【評価・感想】『スナイパーエリート5』レビュー
初版:2019年10月21日 11:05 PM