【評価/感想】ライフ イズ ストレンジ(シーズン1)【批評/レビュー】

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原題Life Is Strange
開発元Dontnod Entertainment
発売日2015年1月29日
対応機種PC,PS4,Xbox One,iOS
備考公式サイト

『Life Is Strange』は、フランスのDontnod Entertainmentが送るアドベンチャーゲーム。
“時間を巻き戻す能力”を得た主人公マックスと、彼女の親友クロエの交友を描くストーリーが高く評価され、日本でも話題になった一作。

なお、本作の前日譚を描く『ライフ イズ ストレンジ ビフォア ザ ストーム』も発売されており、こちらも好評。

次の記事>>>【ネタバレ無】Life is Strange: Before the Storm Episode 1 レビュー

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ゲームを引き立てる3点

時間を巻き戻して再選択できる

最大の特徴は”時間を巻き戻して再選択できる”点だ。

大半のアドベンチャーゲームでは、一度でも選択や決断を下すと次に進むものだが、このゲームでは時間を巻き戻し、全ての展開を見た上で再選択できる

例えば、あるキャラクターへの些細なアクシデントでも、時間を巻き戻してそれを防ぐことで彼、彼女の未来を変えられる。そして選択や決断の数々がその場限りではなく、そうした小さな積み重ねが結果的にキャラクターの生死をも左右する。

また、”再選択できる”性質上、本作には不正解が存在しない。
上記のようにプレイヤーの選択によって主要キャラクターの生死や関係性が左右されるので、どちらか一方を選ぶ行為はとても重いのだ。

人物描写が優れている

また、人物描写が優れている点も”選択を重く感じさせる”要因の一つ。
というのも、本作のキャラクターは表の顔と裏の顔を持っており、それぞれが状況に合わせてその顔を使い分けており、その心理描写がとても優れているからだ。

ある時は、学園内の女王様に媚びへつらっていても、別の時に話しかけると意外と話の分かるヤツだったり、逆に面と向かって話している時は友人の様に振る舞うのに、裏では悪口を垂れ流すヤツもいるなど、現実世界の我々のように色々な顔を持っている。

なので、エピソードが進んで大体のキャラクターが分かってくると、より選択と決断が難しくなってくる。時には「あの時の仕返し」とばかりに酷い選択をしたり、逆にあの時の恩返しとして救いの手を差し伸べたりする。

人物像を深く掘り下げ、現実世界の様な複雑な人間模様を再現しているからこそ、肝心の”選ぶ”という行為がより活きている。

ストーリー

ストーリー自体は、典型的な”タイムトラベル”作品。
主人公マックスは時間を巻き戻すことができ、その力を駆使して親友であるクロエを窮地から救って見せるのが各エピソードのお決まりの展開なのだが、どのエピソードも「未来を変えた結果」が根底にあり、プレイ中の個々の選択にグイグイと引き込まれる。

また、アメリカの田舎町「アルカディア ベイ」と、「ブラックウェル・アカデミー」でのマックスの学園生活のお話も魅力。
幼い頃に”クロエを捨てた”ことに引けを感じるマックスと、それがトラウマとして残るクロエとの特殊な友情関係も然ることながら、スクールカーストが色濃く残る学園での騒動や、他のキャラクターと織りなす出来事も面白く、それらが圧倒的な脚本力をもって描かれている。

特にエピソード3の【カオス理論】は涙なくしては見られない。

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唯一の欠点はパズル

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失敗が存在するパズル部分は、全体的にはイマイチな要素となっている。

まず、パズル自体は環境を利用したものであり、すごくカジュアルな作り。
ただし、正解は一つと決まっており、プレイヤーは”正しい組み合わせ”を発見するまで何度もやり直すことになり、とてもテンポが悪いのだ。

Dontnod Entertainmentの前作である『Remember Me』をモチーフにしたミニゲームだと思われるが、元ネタのMemory Remixと同じく、反復的な手順の繰り返しに終始しており、ここだけは欠点として挙げたい。

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総評

プレイ時間は約15時間で、最後は14時間連続プレイで完走してしまった。
それほどストーリーに引き込まれた。

ストーリーは”最初のほんの小さな変化が後に大きな変化を生む”というバタフライエフェクトを軸に展開され、その上に”時間を巻き戻す能力”や複雑な人間模様があり、そうした複雑なストーリーが収束していくエンディングは圧巻だった。

そもそも『Life Is Strange』はエピソード毎に販売された作品。
なので、ストーリーは本作の生命線であり、毎回エンディングはクリフハンガー的な手法で終了するので本当に止めどきが無く、まんまと開発者の術中に嵌ってしまった。

文句なしの傑作。