【評価/レビュー】The Awesome Adventures of Captain Spirit/『ライフ イズ ストレンジ2』の前日譚【批評/感想】

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E3 2018にて発表された本作『The Awesome Adventures of Captain Spirit』。
同作は9月に配信予定の『Life Is Strange 2』へと繋がるショート・エピソードになっており、前作『ライフ イズ ストレンジ』の3年後の世界を舞台に、とある少年の小さな大冒険を描く。

余談だが、『ライフ イズ ストレンジ ビフォア ザ ストーム』は時系列的に最も古い作品となった。

新たな主人公は、空想世界に居場所を見出す少年Chris。
彼の母親Emilyは2年前に交通事故に遭って帰らぬ人となり、肝心の父親はアルコールに溺れ、朝からウィスキーを片手にスポーツ観戦に熱中するような人物だ。

そんな家庭環境の中で育つChrisにとって、唯一の居場所は空想世界。
彼の目を通せば見慣れた自宅もいつもと違って見える。持ち前の想像力を活かし、自らがヒーローに扮して悪と戦う妄想にふけるのだが、ふと現実に目を向けると彼一人では対処できない問題が立ちはだかる。

当事者が思っている以上に、子供は親の問題に敏感だ。
このエピソードでは、少年Chrisを通してその点が上手く描けており、彼と近い環境で育った私にとっては共感できるストーリーに仕上がっている。両親の片方であっても問題を抱えていると、子供は敏感に反応し、それは”終わりの見えない不安”へと繋がっていくのだ。

幸い、Chrisの場合は空想世界という逃げ場が存在する。
さらに彼には特別な能力が備わっており、きっとその力が彼を窮地から救い出してくれるはずだ。

そんな希望と、非情な現実を残してエピソードは終わる。
Chrisが『Life Is Strange 2』の主人公になることは明言されていないが、仮にそうであれば「彼のストーリーを最後まで見届けたい」と感じさせる内容になっている。

マックスやクロエは居ないし、タイトルも『The Awesome ~』だ。
だが、それでも”ライフ イズ ストレンジの一部”だと感じられる世界観を見事に作り上げており、流れる楽曲や絵作りのセンスを見ていると、一作目と同じ空気を感じられ、いやでもシーズン2への期待が膨らむ。

さて、難点は日本語に対応していない件。
ただ、主人公は子供なので求められる英語レベルはそれほど高くない印象を受けたので、「高校英語はOK」という人は遊べるかも知れない。

とにかく、『Life Is Strange 2』が待ちきれない。

前作>>>ライフ イズ ストレンジ レビュー

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