原題 | Half-Life Source |
対応機種 | PC |
プレイ/クリア時間 | 12時間~ |
紹介
『Half-Life Source』は、『Half-Life(1)』を『Half-Life 2』で使用されている”Source Engine”に移植したものになっており、グラフィックの向上と細かな変更点が違いとして挙げられる。
なお、この記事ではSource版の変更点について書いているので、ゲーム自体の感想は『Half-Life(1)』のレビューを読んで欲しい。
ちなみに、現在は『Black Mesa』というリメイク版が販売されている。
評価
細かな改善とグラフィック強化
まず、ゲーム内容は『Half-Life(1)』とほぼ同じ。
“ほぼ同じ”なので全く同じというわけではなく、オリジナル版と比べるとほんとに細かな箇所に変更が加えられており、その部分は遊びやすくなっている。
例えば、序盤の大型ファンを起動させる場面では”スイッチオンからファンが実際に回転するまで”に間が用意されており、安全に来た道を戻れるようになっている。
また、水槽に潜ってドラム缶を浮上させて道を作る場面も、ドラム缶がひと塊になっており、渡りやすくなっている。
あとは人間にラグドール処理が適用され、ガンファイトの爽快感が増している。
他にも変更点はあるが、わざわざ書くべきものはこのくらい。
次にグラフィックは”明るい場所と暗い場所の違いがはっきり出る”ようになっており、画像ようにホラーゲームっぽさが増している。
さらに、水面も自然に描写されるようになり、水中に潜む敵が視認しやすくなっている。
確かに『Half-Life(1)』の評価に影響を与えるほどではないが、Source版の変更点は少なくとも”改悪”ではない。
Source版の不満点
以前から指摘されているように、Source版はバグが多い。
実際、私も画像のようにグラフィックが乱れるバグや、敵に攻撃が通らないバグに遭遇したが、オリジナル版では一度もそうしたことはなかった。
また、Source版はエリア間のロードがオリジナル版よりもやや長く、サクサク先に進めないテンポの悪さを覚えた。
総評
あえて選ぶ理由がないアップグレード版。
オリジナル版と比べて言うほど差がないにもかかわらず、Source版では新たな問題が発生しており、得られるものと失うものが釣り合っていない。
現状、Source版をあえて選ぶ理由がない。
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