原題 | Dying Light The Following |
対応機種 | PC,PlayStation,Xbox |
プレイ時間 | 10時間~ |
ストーリー | カイル・クレインは、ハラン市の郊外に広がる田舎を調査する。そこでは、「マザー」と呼ばれる人物を教祖とするカルト集団がいて、彼らはゾンビに襲われないのだと言う。クレインはこの真偽を確かめるべく、その土地に足を踏み入れる。 |
『ダイイングライト ザ・フォロイング』は、『ダイイングライト』向けに配信された大型DLC。
- 新マップ(オープンワールド)が舞台
- 新規のメイン/サイドクエストを用意
- 新しいタイプのクエストが登場
- 乗り物としてバギーが登場
などが「ザ・フォロイング」の特徴になっている。
プラチナエディションとは/違いは?
「プラチナエディション」は、全部入り。
「プラチナエディション」には、本編である『ダイイングライト』に加えて、これまでに発売されたDLCも収録されている。なので、今から買う場合は、「プラチナエディション」を買えば良い。
評価
ダイイングライトのまま
ベース部分は、基本的には『ダイイングライト』のまま。
後述するように、バギーがメイン要素として登場しているが、近接攻撃を主体とする戦闘や、クラフトシステムなどはそのまま再登場しており、本編を気に入ったのなら特に不満なく遊べるはず。
サイドクエストも、相変わらず話がよく練られている。
ただ、メインクエストは「信頼度」によってアンロックされる仕組みが導入されていて、次に進むためには、サイドクエストやランダムイベントをクリアして信頼度を貯めないといけない。まあ、「信頼度」自体はすぐに貯まるので、そこまで意識させられることはないが、ここは好みが分かれるかと思う。
バギーは…必要か…?
バギーよりも、「パルクール」をもっと全面に押し出して欲しかった。
『ダイイングライト』は、「パルクール」や「引っ掛けフック」を用いることで、オープンワールドでの移動を大幅にカットできるテンポの良さと、街全体を活用した自由度の高い移動が魅力だったが、このDLCでは、一部を除いてその良さを自ら捨てている。
舞台は田舎なので、「スラム街」や「旧市街地」のように建物は密集しておらず、よって、「パルクール」や「引っ掛けフック」の出番はほとんどない。また、マップがバギー用に広くなっているが、当然、広い分だけ移動には時間が掛かるので、オープンワールドをテンポよく移動することもできない。
確かに、ややチャレンジな操作性のバギーを手懐ける面白さや、愛車をカスタマイズする楽しさはあるが、それが「パルクールと置き換えるほどのものか?」と言われると、残念ながらそうではなく、「パルクール」の代わりにはなっていない。
仮に“別ゲー”だとすれば、バギー要素は十分受け入れられるけれど、『ダイイングライト』の関連作として遊ぶので、やはり、パルクールの面白さが失われた点に目が行ってしまう。
また、オープンワールドゲームとして割りと不親切なところも気になった。
例えば、ミニマップにナビ機能がないので、ルートがよく分からない。『デッドアイランド』や『デッドアイランド リップタイド』では、目的地までのルートに点線が出たけど、今回は一切表示されない。特にマップ全体に黒い霧が掛かっている前半は、「どのルートを進めば良いのか」が分からなくて迷子になる。
あと、マップが広いのに「ファストトラベル(高速移動)」がない。なので、どれだけ目的地が遠くても、実際にバギーを走らせて移動しないといけない。「ファストトラベル」は『ダイイングライト』にも無かったけれど、あっちはマップが程よく狭くて「パルクール」もあったので、「ファストトラベル」が無くても困らなかったが、今回は絶対に欲しかった。
総評
『ダイイングライト』の”自由度の高い”移動を気に入っていた者としては、それが無くなってしまったことは残念。
『ダイイングライト』のストーリーに一区切り付くこと、『ダイイングライト』に登場したキャラクターのサイドクエストがあることは、今作を遊ぶ動機にはなるかと思うが、その場合は、”ダイイングライトをベースにした”別のゲームだと思って遊んだ方が良い。
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