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終盤以外は良いリメイク【評価・感想】『Black Mesa』レビュー

3.5
ゲームレビュー
ゲームレビュー
この記事は約5分で読めます。
原題 Black Mesa
対応機種 PC
プレイ/クリア時間 15時間~

👍Good

  • 素晴らしいリメイク(Xen除く)

👎Bad

  • Xen以降
  • 一部の非論理的なパズル
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著者情報
Kakihey

2014年末より当サイト「Kakihey.com」を運営中しています。現在までに300本以上のゲームレビューを公開しています。基本的にPCでゲームを遊んでいます。

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紹介

『Black Mesa』は、『Half-Life』を現代的にアレンジしたリメイク作品になっており、現在では「Half-Life」シリーズの開発元であるValveも公認し、Steam上で販売されている。

なお、この記事では『Black Mesa』の変更点について書いているので、ゲーム自体の感想は『Half-Life(1)』のレビューを読んで欲しい。

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評価

※一つ前のバージョンのレビューです

Half-Lifeを現代風にリメイク

まず、『Black Mesa』は─

  • ~終盤のブラックメサ研究所での出来事
    =>原作に忠実なリメイク
  • 終盤のXen以降
    =>ほぼ別物にリメイク

という内容になっている。

そして、“ブラックメサ研究所”での出来事は見事にリメイクされている。

グラフィックやサウンドはもちろん、ゲームプレイにも手が加えられており、『Half-Life』を一度分解し、それぞれを現代的に作り直した上で再構築している。

FPSとしては現在のFPSに近いのでクセがなく、操作性が刷新されたことでアクションの正確性が向上しており、『Half-Life』の古臭さが随分と薄れている。

また、各チャプターも作り直されており、あるチャプターでは単調だった部分が大胆にカットされ、またあるチャプターでは手間の掛かった部分が簡略化されている。

さらに、『Half-Life』の初見殺し的な部分も修正されており、初見でも「角を曲がったら蜂の巣にされた」「演出に巻き込まれて殺された」などの目に遭うことはないはず。

“ブラックメサ研究所”での出来事に限れば、『Black Mesa』は『Half-Life』の忠実なリメイクになっており、現代的で、洗練された作品として『Half-Life』が見事復刻。

Xenが台無しにする

Xen以降(終盤の数時間)は、『Black Mesa』用に作り直された完全オリジナルのチャプターになっており、別のゲームかと錯覚するほど全てが生まれ変わっている。

Half-Life』の異世界はゴツゴツとした岩の塊のような場所だったが、『Black Mesa』のそれは幻想的な世界として描かれており、そこに生命が存在していると感じさせる。

  • 『Black Mesa』のXenは完全オリジナルになっており、『Half-Life』よりも幻想的で、生きた世界として描かれている

しかし、肝心のゲームプレイが非常に荒削り。

『Black Mesa』のXenは、『Half-Life』と比べてマップは広くなり、やるべきことも増えているが、実際は似たりよったりなマップを進み、同じことを繰り返すだけ。

特にXenの序盤は「来た道を戻ってしまったのか」と錯覚するほど似たようなエリアが続き、パズルという名の”プラグの抜き差し”を延々と繰り返すので非常に退屈させられる。

さらに、ハウンドアイ、ヘッドクラブ、バーナクルなどの雑魚エイリアンがしつこいほど登場し、その度にバールや拳銃に持ち替えてチマチマ倒さないといけない。

序盤の山場であるゴナーク戦は特にひどい。

『Half-Life』では続けて4回戦ってゴナークを倒すが、『Black Mesa』ではなぜかチェイスイベントに置き換わっており、チェイスの合間に長ったらしいパズルを解き、雑魚エイリアンと戦わないといけず、ペース配分があまりに無茶苦茶で驚く。

私の場合、”戦闘イベントだと思っていたらチェイスイベントだった”ので、それに気づくまでゴナークにありったけの銃弾を浴びせてしまって、あえなくやり直すはめに。

※たまたまゴナークの攻撃が届かない場所に陣取れたことがあり、試しに全ての銃弾と爆薬を浴びせてみたが倒せなかったので、ゴナークは最後のエリアにたどり着くまで無敵だと思われる

Xenの序盤以降も、やはり同じことの繰り返しが目立ち、かつ誘導がヘタなので”どこで何をすればいいのか分からない”ままエリア内を右往左往させられる。

『Black Mesa』のXenチャプターは、体感的に『Half-Life』のそれの倍以上はあるが、追加された分はどれも作品全体の足を引っ張るようなものばかり。

もし、今後”Black Mesa 2.0″にアップデートされることがあれば、真っ先にXenチャプターの改善に取り組んで欲しいと思う。

ただ一つの良いところ

唯一の救いは、”あのニヒランス戦”が改善されている点であり、ゲームプレイ的にも、ビジュアル的にもクライマックスに相応しい内容に刷新されている。

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総評

Xenまでは素晴らしいリメイク作品。

“ブラックメサ研究所”での出来事は原作に忠実なリメイクとして完成度が高く、少なくとも私は「今からHalf-Lifeを遊ぶのが厳しい人はこれを遊べばいい」とまで思ったほど。

しかし、Xen以降は終始退屈で、ストレスフルなゲームプレイが続き、”ブラックメサ研究所”での良い思い出も次第に薄れていく。

現時点では、『Half-Life』の代わりにはなれない。

関連記事>>>【どっち?】『Half-Life』『Half-Life Source』『Black Mesa』を比べる

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