原題 | Saints Row 2 |
対応機種 | PC,Xbox(互換),PS3 |
プレイ時間 | 20時間~ |
ストーリー | 前作から約2年、昏睡状態に陥っていた主人公が目覚める。しかし、その間に「スティルウォーター」は新たなギャングに占拠され、「サード・ストーリー・セインツ」は壊滅状態にあった。主人公は、再び「スティルウォーター」を取り返すべく、「サード・ストーリー・セインツ」を再起させていく。 |
今作は、2008年に発売された『セインツロウ』の続編。
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評価
前作との共通点が多いので、この記事では主に2の新要素について書いている。「どういうゲームか」については前作のレビューを読んで欲しい。
“2”は前作のパワーアップ版
今作は、マップも含めて前作『セインツロウ』を踏襲した続編だが、コンテンツは前作に”足す”形で増量され、ゲームプレイ面では、前作を遊んだ時に感じた不満点の多くが解消されたことで、量と質で前作を圧倒している。
具体的に、メインミッションは、陸海空を舞台にした大掛かりなものがいくつも用意され、アクティビティ(サイドミッション)に関しても、街中に汚水をばら撒いて地価を下げる「正義の汚水」や、著名人の熱狂的なファンたちを”排除”する「群集整理」など、狂気と洒落っ気に満ちたものが新たに加わっている。
また、ゲームプレイの方では、ミッション中にチェックポイントが用意されていたり、弾薬だけを購入できるようになっていたり、リスペクトが集めやすくなっていたりなど、前作の欠点だった部分がきちんと修正されている。
他にも、店舗を買収してビジネスを展開できたり、キャラメイクを始めとしたカスタマイズ性が向上していたりもするが、もうこれ以上はキリがないので、この記事ではこの辺りで留めておく。
確かに、今作は一見すると前作の大型DLCに見えなくもないのだが、より充実したコンテンツやより洗練されたゲームプレイを体験すれば、”前作の大型DLC”の枠に留まらない、れっきとした続編だと分かるはず。
欠点は表現規制、PC版はバグ
日本語版は「人体の発火描写なし」「一部カットシーンの修正」に加えて、PS3版に至っては一部のアクティビティが削除されているなどしている。一方、PC版は無修正、日本語で遊べるが、ゲーム自体が欠陥品で、「Gentlemen of the Row」などのModを入れないとマトモに遊べない。
現時点では、”表現規制が最小限に抑えられている”Xbox 360日本語版がベターな選択となる。今回、私はXbox 360日本語版を遊んだが、規制でゲームが台無しになっていることはなく、問題なく遊べた。
総評
色褪せないオープンワールドゲームの傑作。
今作では隅々まで改善と拡張が行われ、シリーズの面白さが開花した。また、ギャングの血なまぐさい抗争劇を描くメインミッションと、独特なユーモアを発揮しているアクティビティのバランスも絶妙で、ゲームの空気感や世界観と言った面でも、シリーズらしさが開花したと言える。
「グランド・セフト・オート」のようなオープンワールドゲームが好きで、多少古いゲームでも遊べるという人であれば、ゲームの大部分は時の経過に耐え切っているので、今から遊んでも全然遅くない。
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