Fallout 3【感想 評価 批評 レビュー】

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概要

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Bethesda Softworks開発『Fallout 3』は核戦争後のアメリカを舞台にしたオープンワールド系RPGになる。主戦場となる広大なウェイストランドには高濃度の放射能汚染により生まれた凶暴なミュータントや殺人や略奪を繰り返す野蛮人等がおり、正しく危険で過酷な世界となっている。プレイヤーはそうした世界を”自由に”冒険しつつ、行く先々で出会う刺激的な体験を楽しみながら、この世界を生き抜くのだ。

簡単に物語の説明をしておく。主人公はVAULTと呼ばれる地下シェルターで育ち、外の危険な世界とは一切関わることなく、安全かつ何不自由なく生活していた。 しかし、ある時父親がそのVAULTから姿を消す事件が発生する。これによってVAULTは大混乱に見舞われ、同時にその原因を作った人物の子供である主人公の立場も危うくなる。「父はなぜそのような危険を冒してまでVAULTを出たのか」。その答えを追い求める冒険が今始まる…。

ある意味、自由度は無い

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ゲームでは開始当初に作成した主人公を操作することになる。プレイヤーは主人公の性別や人種、名前を決めることが出来て、更には顔のパーツさえも弄ることが出来る。お世辞にも高性能なキャラメイクシステムとは言えないので、ゲーム感のある顔立ちになるのだがそれでも自分好みの主人公を作り上げることが出来る。

しかし、年齢は19歳固定という”縛り”があるため、その自由なキャラメイクシステムを活かしきれていない。例えば、貴方がとても19歳には見えない渋い中年のキャラクターを作成したとしても、父親やその他の人達からは19歳の子供としてしか見てくれないので、見た目と物語の間には絶対に埋まらないギャップが生じてしまう。
また、そのギャップから伝わる違和感も大きく、せっかくの感動的な物語も台無しになる。キツイ言い方だが、渋い中年が父親を探す為に勇気を振り絞って外の世界に出て、ようやく再会しても何の感動もないだろう。なので、自由度の高いキャラメイクが可能であっても、「外の世界を知らない19歳の子供」という縛りがあり、それを軸に物語が展開する以上自分の思い通りのキャラクターを作り上げるのは難しい。

更に、上記のように主人公には縛りがあるため、『The Elder Scrolls V Skyrim』や『Fallout New Vegas』のようにプレイヤー=主人公という構図も存在しない。Bethesda Softworks開発のFalloutは、主人公に強いキャラクター性を持たせることで力強い一本の物語を魅せる手法を取っているようであり、プレイヤーが主人公になりきるゲームになっている。

次の項目で書くように本作は自由度の高いゲームではあるのだが、同時に自由度の低いゲームでもある。とにかく主人公のキャラクター性がもたらす悪影響が大きく、それがプレイヤーの手足を縛ってくる。

自由度の高い戦闘、大味な撃ち合い

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オープンワールドを最大限に活かした自由度の高い戦闘は面白い。例えば目の前にいるレイダーの集団を倒す方法は、正面から撃ち合う、遠方から狙撃する、限界まで近づいて爆発物で木っ端微塵にするなど様々な方法が用意されており、タレットやロボットをハッキングして加勢させるという戦い方まで可能だ。
この『Deus Ex』を彷彿とさせる各ジャンルの要素が合体した戦闘は大変面白く、常に意外性のある戦闘が楽しめる。また、画面を一時停止し敵の各部位を指定してその部位を攻撃する”V.A.T.S.”も機能しており、お世辞にも出来が良いとは言えない本作の撃ち合いを上手く補っている。

それでも、迫力の無い銃声や酷いアニメーション、射撃感が微塵も伝わって来ない撃ち合いは欠点。V.A.T.S.無しではとても遊べたものではなく、これは今後の課題と言える。

魅力的なオープンワールド

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アテもなくエリアを探索するのがかなり面白い。例えば、廃墟となった民家を物色している最中に、その家の夫婦と思われる二体の骸骨を見つけたりする。当然ながら彼らのは事は何も分からないし知る術も無いのだが、その光景から彼らがどのような最期を遂げたのかを考えしまう。
本作はこのようなプレイヤーの想像力に訴え掛けるエリア作りが巧みで、廃墟から廃墟へただ探索するだけでも楽しいと感じる。何やら面白そうな建物を見つけてそこに向かっている時のワクワク感は、なかなか他のゲームで味わえるものではない。

総評

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独特な世界観を有するオープンワールドと、プレイヤーの好奇心を掻き立てるエリアが魅力的な作品。自由度を過度に期待せず、貧素なゲームプレイ面に目を瞑ることが出来れば良作。

16.07.23 加筆修正

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