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【評価・感想】『アンチャーテッド コレクション』レビュー

4.0
ゲームレビュー
ゲームレビュー
この記事は約5分で読めます。
原題Uncharted The Nathan Drake Collection
対応機種PS
プレイ時間30時間~
ストーリーフランシス・ドレイクの子孫を自称するネイサン・ドレイクは、財宝を求めて世界各地を冒険する。

「アンチャーテッド」は、財宝を巡る大冒険を描く「プレイステーション」を代表するアクションゲーム。

そして、『アンチャーテッド コレクション』は、メインシリーズの一作目から三作目にあたる『アンチャーテッド エル・ドラドの秘宝』『アンチャーテッド 黄金刀と消えた船団』『アンチャーテッド 砂漠に眠るアトランティス』をリマスターし、まとめて収録したパッケージになる。

要するに、これ一本で”PS3で繰り広げられた”大冒険がすべて遊べる。

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著者情報
Kakihey

2014年末より当サイト「Kakihey.com」を運営中しています。現在までに300本以上のゲームレビューを公開しています。基本的にPCでゲームを遊んでいます。

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評価

アンチャーテッドはどんなゲーム?

ゲームとしては、一本道的なアクションゲーム。

オープンワールドはないが、一本道的だからこそ、的確に次々と演出を挟み込むことができ、そのアクション映画的な体験と高い表現力がシリーズ共通の魅力であり、特徴でもある(どの作品も、お披露目された際は表現力の高さが話題になっていた)。

また、ジャンルとしてはシューティングゲーム(TPS)。

ゲームの中心はシューティングであり、特に一作目『アンチャーテッド エル・ドラドの秘宝』は、突出して銃撃戦が多い。「アンチャーテッド」のシューティングは、フリーエイムとカバーを組み合わせたものになり、積極的に攻めて来る敵に対処しながら、エリアを大きく使って戦っていく。

見た目のカジュアルさとは裏腹に、シューティングは本格的で難しい方だけれど、二作目以降はステルス面が強化され、戦う以外の選択肢も加わる。当然、敵の頭数を減らしておけば、戦闘になっても余裕が生まれるので、アクションとステルスを上手く使い分けながら戦っていくことが重要になる。

他にも、パズルを攻略する要素もある。

戦闘の合間にある箸休め的な存在だが、簡単に解けるものから頭の体操になるものまであり、トレジャーハンターらしく、少ないヒントを頼りにパズルを攻略していく。

アンチャーテッド コレクションの特徴
  • 一本道的な進行と映画的な演出
  • ステルス風シューティング
  • パズル攻略

アンチャーテッドは、主にこの三つの要素で構成されている。

個々の要素は珍しいものではないが、それらを組み合わせることで他のアクションゲームと差別化し、それが「アンチャーテッド」のユニークさに繋がっている。

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ストーリーで描かれる人間ドラマも見所

もちろん、ストーリーも「アンチャーテッド」の見所の一つ。

主人公も含めて全員が表情豊かで人間味があり、ハチャメチャなことをやる割には、キャラクターの描写や脚本などは現実的で、人間ドラマもしっかり描かれる。

財宝を巡るスリリングなストーリーに加えて、その中で描かれるキャラクターの成長や関係性の変化なども、「アンチャーテッド」の魅力になっている。

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解説

ストーリーの繋がりは?

それぞれ独立したストーリーではあるが、人間ドラマの部分はシリーズを通して描かれるので、広い意味では”続きモノ”と言える。

特に『アンチャーテッド 海賊王と最後の秘宝』のストーリーは、これまでのネイトたちの歩みと、プレイヤーがネイトとして体験してきたことを踏まえた上で描かれるので、”遊んでいる or 遊んでいない”では、ストーリーの受け止め方が違ってくると思う。

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トゥームレイダーとの違いは

トゥームレイダー アンダーワールド

「アンチャーテッド」のルーツを辿ると『トゥームレイダー』へと繋がるわけだが、一作目『アンチャーテッド エル・ドラドの秘宝』が発売された頃は─

  • アクション重視のアンチャーテッド
  • パズル重視のトゥームレイダー

と言うように、二つは似ているようでちゃんと住み分けられていた。

しかし、2013年に発売されたリブート版『トゥームレイダー』は、「アンチャーテッド」に寄せた作風だった。

以前よりもシューティング面が強化され、メインミッションは、「アンチャーテッド」と同じく、一本道を突き進む中で、アクション映画的な演出を楽しむ側面が強くなり、”アンチャーテッド風味のトゥームレイダー”に刷新された。

ただ、「トゥームレイダー」の方は、メインミッションとは別にオープンワールドを用意し、その中を自由に探索したり、ミニゲームやチャレンジを遊んだりできるようにし、「アンチャーテッド」と差別化した。

とは言っても、少なくとも『アンチャーテッド コレクション』と、「トゥームレイダー」のリブート三部作(ディフィニティブ サバイバー トリロジー)は被るところが多いので、どちらが一方が気に入れば、もう一方も気に入る人は多いのではと思う。

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総評

『アンチャーテッド コレクション』は、シリーズの入門に最適な一本。

「まずはこれ」と言えるパッケージになっており、この三作品を遊んでおけば「アンチャーテッド」は一通り理解できるし、『アンチャーテッド トレジャーハンターコレクション』に向けた予習にもなる。

新しい方が気になる気持ちも分かるが、まずは『アンチャーテッド コレクション』を遊んで欲しい。

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