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【評価/感想】SOMA【批評/レビュー】

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インディーゲーム
原題SOMA
機種PC,PS4,Xbox One
発売日2015年9月22日
開発元Frictional Games

Amnesiaシリーズで知られる「Frictional Games」の一作。
プレイヤーは”海底の研究施設”【PATHOS-II】で目覚めた”サイモン・ジャレットとして、この謎に包まれた施設を探索する。しかし、施設内には自我を持ったロボットや危険なミュータントが潜んでいた。

本作はSF要素を含んだサイコロジカル系ホラーゲームである。

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評価できる3点

能動的に探索させる

研究施設の外、要するに深海エリアを探索する/SOMAより。

本作の舞台は海底の研究施設”PATHOS-II”。
全体的に『バイオショック』の舞台ラプチャーを連想させるビジュアルになっており、エリア内にはオーディオ・ログやテキスト・ログが山ほど用意されている。そして、それらを自発的に見つけ出してストーリーを読み解いていく。

さて、肝心のオーディオ/テキスト・ログは苦労して見るける価値がある内容。
単純に「もっと詳しく知りたい」と思わせるストーリーの存在も大きいが、ストーリーでは詳しく語られない”こぼれ話”や出来事の背景が興味深く、素通りするのは勿体無いと感じるものが大半である。

さらに、本作はとにかく”プレイヤーが自分の意思で探索する”ように誘導するのが上手い。
実際、メインストーリー以外でゲーム側から遊び方を強制されることは一切無いにも関わらず、気が付けば部屋の隅々まで探索してオーディオ・ログやメールに目を通しており、ここにデカデカとしたマーカーが入る余地はない。

バイオショック レビュー
本作との類似点が多いアクション系RPG

あえてプレイさせる意味

SOMAのプレイシーンの一つ/手動で電源を供給する

本作は【入力】=>【反応】の繰り返しが心地よい。
例えばパスコードを入力する場面では、実際にゲーム内のパネルを操作して入力していく。また、機械に電力を投入する際も、まずは電源コードを掴んで差込口に接続し、次にアナログスティックを操作してスイッチを入れさせる。

全体を通して”プレイヤーが実際に操作する”ことに重きが置かれている。
他のゲームでは自動化されることも多いが、あえて主人公の一挙手一投足を操作させることでプレイヤーと主人公の一体感が生まれており、ゲーム世界への没入感も高めてくれる。

また、「こうすれば電源が入るはずだ」というように”プレイヤーが納得した上で”行動に移すようにデザインされており、ゲーム側に”やらされている”と感じさせない工夫にも注目したい。

問いかけるストーリー

キャラクターの生死を分ける場面/SOMAより。

クリアまでに数回、キャラクターの生死を左右する場面に出くわす。

本作の場合、キャラクターの生死が展開を左右することも、プレイヤーに有利/不利に働くこともないので、純粋に自分自身の倫理観や道徳観をゲームに反映させる場面になっており、個々の選択が非常に重い。

さらに、本作にはストーリー側からの”問い返し”も存在する。
“自分の周囲で起きていることが理解できない”序盤は、瀕死のキャラクターを尊厳死させる選択こそが妥当だと思っていたが、ストーリーが進むに連れてその選択は「果たして正しかったのか?」と考えさせられるポイントがやって来るのだ。

なお、中盤の”種明かし”前後では「死」の捉え方が変わる。
それを踏まえた上で、キャラクターの生死を決めるのは本作の見所の一つであり、プレイヤーはキャラクターの「死」をもってゲーム世界に関わっていく。

“会話”は唯一人間らしく振る舞える瞬間

唯一の会話できるキャラクターであるキャサリン/SOMAより。

本作は孤独との戦いでもある。
放棄された海底の研究施設”PATHOS-II”には人っ子一人おらず、かつてこの場所に居た人たちの痕跡しか残っていない。

そんな状況だからこそ、相棒のキャサリンとの会話は至福のひと時。
まるで『Firewatch』のそれと同じく、孤独な世界での会話は唯一人間の暖かさを感じる場面になっており、この瞬間だけは張り詰めた緊張感が和らぐ。

なお、キャサリンの登場頻度はさほど高くない。
クリーチャーと同じく、ワンポイント的な登場だからこそ印象に残る上に、「再会」できた際の喜びもひとしお。本作は”出しすぎない”良さを上手く活用している。

Firewatch レビュー
孤独な大自然を舞台にした大人のアドベンチャーゲーム

“セーフモード”は誰にも邪魔させない

頭部が発光するクリーチャー/SOMAより。

Xbox One版の発売に合わせて【セーフモード】が追加された。
このモードでは“敵からの直接攻撃”が排除され、自分のペースでエリア内を探索できる。

なお、【セーフモード】における敵との関係性は『バイオショック』のビッグダディに近い。
基本的に敵は主人公(=プレイヤー)に無関心であり、敵から攻撃を仕掛けてくることは無いのだが、不意に近づきすぎると弾き返されてしまいダメージを受ける。

まさにビッグダディである。

さて、そんな【セーフモード】は私にとって無くてはならない存在。
そもそも私はホラーゲームの類が大の苦手であり、その中でも本作のような”反撃不可”のホラーゲームは特に苦手だ。これは単純に私にホラー耐性が無いのも原因ではあるが、それ以外にも自分のペースを乱されるのがイヤというのもある。

その点、【セーフモード】では…

  • 攻撃を受けないのでリスタートは限りなくゼロに
    • 敵への恐怖心が薄れる
    • テンポよく遊べる
  • 敵を気にせずにエリア内を探索できる

ので、“ホラー耐性が無い””ペースを乱されるのがイヤ”なプレイヤーでも問題なく遊べるはずだ。

恐怖心はそのままに

暗闇の中、クリーチャーの背後を進む/SOMAより。

【セーフモード】でプレイしても、本作の恐怖が骨抜きになることはない。
確かに、”直接攻撃されない”安心感はあるのだが、一方でグロテスクな敵のデザインや、グラフィックとサウンドを用いた恐怖演出は健在なので、ホラーゲーム特有の緊張感は保たれている。

まあ、本作で最も恐ろしいのは(自主規制)なのだが。
是非とも、実際にプレイして確かめて欲しい。

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欠点、HUDレス

海底の火力発電所/SOMAより。

本作は徹底してHUDレス。
要するに、ゲーム画面にはマーカーや指示が一切表示されず、ゲームっぽさが完全排除されているのだ。

結局、これはプレイアビリティ(=遊びやすさ)とのバーターになっており、高い没入感と引き換えにプレイの快適さが犠牲になっている瞬間が多い。

確かに、本作はHUDレス採用作品の中ではプレイヤーに配慮している方ではあるが、それでも「次はどこに行くべき?」「今はどの辺りに居る?」と迷子になることがある。

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【総評】アドベンチャーゲームの傑作

SOMAのメインメニュー/クリア前後ではアートが異なる。

長らくプレイせず放置していたことを後悔するレベルの傑作。
「人間を人間とするもの」や「自分という存在の証明」と言ったテーマは興味深く、肝心のストーリーは”コイントスに負けた側の現実を突き付ける”エンディングも含めて忘れがたい内容になっている。

少しでも「気になる」と思えば、プレイして損なしの一作である。

【インディーゲーム】オススメのアドベンチャーゲーム

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