原題 | HOMEFRONT the Revolution |
対応機種 | PC,PS4,Xbox One |
プレイ/クリア時間 | 12時間~ |
ストーリー |
|
👍Good
- 新鮮さはないが、手堅いゲームプレイ
👎Bad
- 反復的なゲーム内容
- 不安定なステルス
2011年に発売された『ホームフロント』の続編。
一本道ゲームだった前作とは違い、今作はオープンワールドゲームになっており、「ファークライ」的なエリア制圧型ミッションと、「デウスエクス」を想起させる密度の高い箱庭が特徴になっている。
なお、発売当初はバグが批判された作品だが、今ではアップデートによってある程度は解消している。
評価
“最低限遊べる”オープンワールド系FPS
敵の湧き方が不自然だったり、たまにバグったりするけれど、それらを除けば“最低限遊べる”オープンワールド系FPSになっており、粗っぽいが、プレイを中断するほどではない。
肉の塊に弾を撃ち込んでいる感覚は薄いものの、シューティングの手触りは悪くなく、耳に響く銃声だったり、派手なエフェクトだったりのおかげで安っぽさはない。
また、近接攻撃を始めとしたアクションやパルクールなども、FPSをサポートする要素としては十分な出来になっており、正確で、使いたい時にちゃんと使える。
あとはバイクやラジコンなどの操作性も、変なクセはなく、他のオープンワールド系FPSに登場する乗り物と同じ感覚で操作できるので、こちらも特に不満なく使える。
ただ、ステルスに関しては、敵が急に湧くせいか、予期せぬ形で発見されることが多々あるので、ステルス状態の維持が難しく、不安定な印象を受けた。
概ね、ゲームプレイ面はこれと言った特徴はないが、かと言って目立つ欠点もなく、”最低限遊べる”という表現がしっくり来るものになっている。
ゲームプレイ面以外では、オープンワールドの作り込みはレベルが高い方であり、それぞれのブロック毎に、多種多様なエリアを用意することで、荒廃したフィラデルフィアを見事に作り上げている。
まあ、エリアを移ってもやること自体は他のエリアと変わらないので、もっと街の内部も作り込んで深く探索できたり、その街ごとのサイドミッションが遊べたり出来れば良かったとは思うが。
あまりに反復的なゲーム内容
基本的にやることは、オープンワールド内に点在する敵の拠点を解放し、敵の通信設備をハッキングするのみ。
※ファークライに登場する拠点の制圧や、電波塔のハッキングと同じ
確かに、付近一帯から敵を追い出すことで市民の反応が変化したり、敵が減る分だけプレイが楽になったりするので、しっかりと達成感があり、コツコツと消化していく意味はある。
しかし、いくら達成感があって、やる意味があっても、さすがに十数時間も遊べるものではないので、後半に差し掛かる頃には完全に飽きてしまって、その反復的なゲーム内容に段々と嫌気が差してきていた。
一応、戦闘特化のレッドゾーン、ステルス特化のイエローゾーンというように、各エリアごとに特徴付けはされているが、実際は敵から逃げやすい(隠れやすい)か、逃げにくい(隠れにくい)かくらいの違いしかない。
一部の山場を除けば、今作は延々と拠点制圧や通信設備のハッキングなどのミニゲームを繰り返していく内容になっており、最大の敵はKPAではなく、「飽き」であり、それがプレイのモチベーションを大きく左右する。
総評
それなりに遊べるオープンワールド系FPS。
オープンワールド系FPSとしては、良くも悪くもオーソドックスな作りをしているのでゲーム世界に入りやすく、かつゲームプレイ面も、この手のFPSとしては最低限遊べるものになっているので、このジャンルが好きなら楽しめるはず。
ただ、粗っぽく、反復的なゲーム内容でもあるので、「ファークライ」や「フォールアウト」の代わりにはならず、あくまでも”それらの一回り小さな類似作”である点は注意が必要だ。
少なくとも、私にとってはそれなりに遊べて、そこそこ満足度の高い作品ではあった。
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