原題 | HITMAN/HITMAN 2/HITMAN 3 |
対応機種 | PC,PS,Xbox |
プレイ時間 | 30時間~ |
ストーリー | “ICA”のヒットマンとして、世界各地で暗躍してきたAgent 47。しかし、47と彼のパートナーとも言える存在のダイアナは、世界を牛耳る組織(プロヴィデンス)を相手にした陰謀に巻き込まれていく。 |
「ヒットマン」は、暗殺をテーマにしたステルスゲームになっており、プレイヤーは熟練の暗殺者(Agent 47)として、サンドボックス型の広いマップを舞台に、ターゲットを様々な方法で暗殺していく。
HITMAN TRILOGYとは
『HITMAN TRILOGY』は、『HITMAN』『HITMAN 2』『HITMAN 3』を一つのパッケージに”統合”したエディションになり、これ一つで、リブート三部作は一通り遊べる(※DLCはなし)。
元々、DLCを購入すれば、『HITMAN 3』上で一作目や二作目も遊べたが、『HITMAN TRILOGY』はそれと同じ、もしくはそれに相当するものになる。とにかく、現時点でもっとも”ヒットマンとして洗練された”ゲームシステム上で、三作品をまとめて遊べると思えばOK。
現在では「ワールド・オブ・アサシネーション」として、ひとまとめにされている。
ストーリー的な繋がりはある?
冒頭のムービーにて、過去作での象徴的な暗殺シーンが描かれていることから、『ヒットマン アブソリューション』の後を描いていると思われるが、基本的には過去作との繋がりは薄い。
このトリロジーは、”これまでのストーリーの流れを断ち切るわけではないが、ここから新しいストーリーを描く”という「ソフト リブート」なので、このトリロジーから初めて遊ぶ人でもストーリーに入りやすいと思う。
評価│究極のヒットマン体験
今回、「3」上で1と2を再プレイしたので、HITMAN TRILOGYとしてまとめてレビューします
ヒットマンの面白さと魅力とは
「ヒットマン」の特徴は、暗殺における自由度の高さ。
目的はターゲットを暗殺することだが、ターゲットに接近する方法やどのように暗殺するかはプレイヤーに一任されており、ミッションが始まると「あとはご自由にどうぞ」となる。
「ミッション ストーリー」と呼ばれる”ゲーム側が誘導してくれる”暗殺を試すのも良いし、そうしたヒントに頼らず、自分の思うままにミッションを進めても良く、“サンドボックス的”とも言われるオープンなマップで、自分だけの暗殺に挑戦できる。
そして、「ヒットマン」は何度もリプレイするゲーム。
マップの特徴やターゲットの行動パターン、アイテムの配置などを覚えれば覚えるほど、攻略の幅が広がり、暗殺もどんどん面白くなっていくので、周回プレイ前提のゲームと言える。
過去作と同じく、このトリロジーの面白さは、同じミッションを何度も遊んでその任務への理解を深めていき、その中で得た知識や経験を武器に、様々な暗殺方法に挑戦するところだと思う。
特に、このトリロジーのゲームシステムは、「3」までの継続的なアップデートが反映されたものなので、非常に洗練された「ヒットマン」になっており、そうしたこのシリーズの良さを余すことなく堪能できる。
マップはもはや職人技のレベル
「ヒットマン」は、昔から作り込まれたマップも魅力の一つ。
パリの美術館から重慶のハイテク施設まで、このトリロジーでも様々なマップが用意されており、まるで旅行のように世界各地を転々とする。そして、各マップは、過去作とは比較にならないほど広く、作り込まれており、観光客のようにじっくりと探索したくなるものばかり。
さらに、マップと同じくシチュエーションも多彩。
人々の日常に紛れてターゲットをこっそり暗殺したり、逆に非日常的な世界に飛び込み、大胆な方法でターゲットを暗殺したりなど、シチュエーションはマップごとに異なり、その面でも多彩な暗殺を楽しむことができる。
ここまで作り込まれた箱庭マップは、他ではなかなか見ることができず、個人的にはこれを探索できるだけでも買う価値がある。
ステルスゲー&反復性は遊ぶ人を選ぶ?
「ヒットマン」は、良くも悪くも個性的なゲーム。
その”個性”がシリーズの魅力ではあるけれど、遊ぶ人を選ぶ部分でもある。PC向けには、一つのミッションが丸々遊べる体験版が無料配信(PSは110円)されているので、自分に合うか不安な人は、まずはそれを遊ぶと良いと思う。
総評
『HITMAN TRILOGY』は、シリーズ最高傑作。
遊びやすさと奥深さを両立させたゲームプレイは、「ヒットマン」の良さを損なわせることなく、シリーズを現代的にアップデートしたものと言えて、『ヒットマン アブソリューション』で迷走したシリーズをきっちり仕切り直している。
この『HITMAN TRILOGY』は、「これ以上のヒットマンは登場するのか?」と感じさせる傑作「ヒットマン」であり、「ヒットマン」が遊びたい人は、これを買っておけば間違いない。
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