原題 | Dishonored The Knife of Dunwall |
対応機種 | PC,PS5,Xbox Series S/X |
プレイ時間 | 4時間~ |
「The Knife of Dunwall」は、『ディスオナード』向けに配信されたストーリーDLCの第一弾になっており、このDLCでは女王の暗殺者、ダウドの物語が描かれる。
なお、今回はPS4(Pro)版を遊んだ。
※主人公の名前を誤って表記していたのを修正しました
評価
本編である『ディスオナード』では、ステルスゲーム最強とも言える主人公の強さによって、ステルスゲームとしては非常にテンポよく、そして、常に相手より有利な立場からゲームを進められたが、この「The Knife of Dunwall」は少し違う。
今回の主人公ダウドも、コルヴォ同様に特殊能力の使い手ではあるが、コルヴォと比べると能力はやや低めに設定されており、少なくとも序盤~中盤に掛けては本編のようにサクサク遊べない。
例えば、ダウドの透視能力は初期状態だと敵や敵の視界が表示されないし、瞬間移動にしても、初期状態だとコルヴォよりも到達距離が短くなっている。
さらに、街灯などの少し高い場所を陣取っても、そこに別の敵の視線が入るようになっており、本編のように”敵の視線よりも上に行けば発見されない”ということが無くなっている。
- 使用頻度が高かった特殊能力が制限されている(最大まで上げてようやくコルヴォの初期レベル)
- 敵の視線よりも上に行けば安全ではなくなった
したがって、「The Knife of Dunwall」では、本編のように透視能力を使って敵の位置を把握し、瞬間移動を使って敵の頭上をサクサク進んでいくことができず、難易度としては高くなっている。
ただ、「特殊能力に頼り切った遊び方ができないからダメ」ということはない。
むしろそれが出来ないからこそ、聞き耳を立てて敵の様子を伺ったり、リーン(左右どちらに体を傾ける)を使って壁の向こう側を確認したりなど、昔ながらのステルスプレイが楽しめる面がある。
「敵に発見されるかも?」と思いながら通りを横断したり、物陰に隠れて屋根を伝ったりなどのスリルあるステルス体験は、本編と比べた際に感じるこのDLCの面白さになっており、『ディスオナード』のカジュアルさと、ステルスゲームならではの体験を見事に両立させている。
あとは、特殊能力が低めに設定されていることで、「ルーン」「ボーンチャーム」を使って能力をアップグレードする重要度が増しており、単に収集物としてではなく、アップグレードの手段として集める意味が生まれている。
他は良い意味で本編と変わらないので、詳しくは本編のレビューを読んで欲しい。
総評
「The Knife of Dunwall」は、本編ファンであれば”遊ばないという選択肢はない”と断言できるくらい、完成度の高いストーリーDLCになっており、本編の面白さを上手く4時間程度のボリュームに落とし込んでいる。
本編が気に入ったなら『ディスオナード2』に行く前に遊んでおきたい。
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