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【評価・感想】『CONTROL アルティメット・エディション』レビュー

ゲームレビュー
ゲームレビュー
この記事は約5分で読めます。
原題Control Ultimate Edition
対応機種PC,PS5,Xbox Seris S/X
クリア時間12時間~
ストーリー幼い頃、弟と生き別れた主人公。その弟が、連邦操作局で拘束されていると知る
。主人公は局員として潜入し、この奇妙な局内を調査する。

本作は、2019年に発売されたアクションゲーム。『Max Payne』や『Alan Wake』を代表作に持つ「Remedy Entertainment」が開発した作品になる。

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著者情報
Kakihey

2014年末より当サイト「Kakihey.com」を運営中しています。現在までに300本以上のゲームレビューを公開しています。基本的にPCでゲームを遊んでいます。

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評価

“操作局”を舞台にした探索型ゲーム

歴代の”Remedyゲー”は、一本道なルートを敵を倒しながら進んでいくタイプの作品が中心で、基本的には一方通行な作りだったが、本作は、”操作局”全体が舞台になり、いま行ける範囲であれば、その中を自由に行動できる。

操作局の各フロアには、ストーリーの背景を補足する文章や映像、主人公を強化するのに必要なアイテムなどが配置されており、ストーリーを進めるのと平行して、それらを求めて各フロアをじっくり探索していく。さらに、Remedyゲーでは珍しく、サイドミッションも用意されており、意外とやることは多い。

(私が遊んだゲームであれば)『バイオショック』や『PREY』を連想させる探索型のゲームになり、ストーリーを進めるのと同じくらい、エリアを探索することが重要で、それも楽しむゲームになっている。

そして「探索は楽しいのか?」だが、それなりの時間を費やしてしまった。

ゲーム世界が“SCP財団”をモチーフにしたと思われる世界なので、操作局内には、超自然的な現象を、私たちの住む世界に反映したアイテムや常識では考えられない不可思議な空間がたくさん用意されている。私は、そうしたSFネタが好物なので、ストーリーそっちのけでウロウロし、プレイ時間の少なくない部分を探索に費やしてしまった。

SCP財団的なネタが好きな人にとっては、好奇心を刺激するゲーム世界が用意されており、そこへの関心が最後まで引っ張ってくれるゲームと言える。

探索に関連して、一応触れていくと、本作のマップは視認性が良くない。

そのエリアの全階層が一枚のマップに表示されているため、目的地までのルートが分からなくて迷子になる時が多々あった。

本作の場合、エリア内の案内がちゃんと機能しているので、マップで大体の位置を確認して、あとは案内を見て移動した方がスムーズに移動できる。

関連記事(note)>>>【Steam版】『Control(コントロール)』のPS4版限定ミッションを遊ぶ方法

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超人的アクションゲーム

アクション面は、『Quantum Break』系統の超人系アクションゲームになる。

通常の撃ち合い以外にも、物体を引き寄せて投げたり、前方にバリアを作ったりなど、人間離れした技がいくつか用意されており、それらを組み合わせて、大勢の敵と戦っていく。Remedy比では、難しいゲームと言えるので、リロードのタイミングや特殊能力のリチャージを意識して、大勢の敵を捌いていく必要があり、締まった戦闘が楽しめる。

主人公をひと通り強化した後でも、気を抜くとザコにタコ殴りにされることがあるため、常にピリッとした緊張感があるのが嬉しい。

ちなみに、本作には主人公の育成要素がある。

スキルシステム以外にも、主人公や武器のスロットにアイテムを嵌め込むことで、能力を強化することができ、それで地道に主人公を強くしていく。

あくまでもライトな育成要素ではあるのだが、ボスや名前付きの敵は手強いので、しっかり準備しながら遊ぶことになる。

ゲームオーバーになった際の再開ポイントが、近くの「コントロール・ポイント」と呼ばれる安全地帯になるので、それの場所によっては、再挑戦するのが面倒に感じる時があった。

それを除けば、アクション部分に大きな不満はなく、いつもと同じように、手堅く遊べる作りになっている。

アシストモードがあるので詰むことはない

難易度の設定は出来ないが、「アシストモード」は用意されている。「不死化」や「一撃キル」など、公式チートのような設定が用意されており、難しくて詰むことがないようになっている。

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ローカライズの質は少し怪しい?

読めるレベルではあるが、「キャラクターの口調が安定しないときがある」「たまに変な言い回しがある」など、ローカライズの質は”良くはない”という感じ。遊んでいると「これは元々こういう言い回しなのか、それとも日本語にする過程でこうなったのか」と余計なことを考えてしまう。

あと、私の環境だと字幕が消えるタイミングが少し速く、長文の時は妙に緊張感があった。気になる人はYouTubeで確認した方が良いと思う。

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総評

これまでのRemedyゲーとは色々と勝手が違うが、どの要素もバランスよくまとまっていて、非常に満足できる一作だった。

ヒリヒリとした難しさのおかげで、最後まで緊張感ある戦闘を楽しむことができたし、探索したくなるエリア作りも見事。また、SCP財団的なサイドミッションも、どれも印象に残るものばかりで、そっち方面も抜かりがない。

肝心のストーリーは、”謎は謎のままでこそ人々の心に残り続ける”的な内容で、私は、どこまで理解できたか微妙なところだが、カットシーンや実写映像を交えて語られるストーリーは、Remedy的なストーリー手法の最先端という感じで、ストーリー体験として非常に楽しいものだった。

ストーリーやゲーム世界など、遊ぶ人を選ぶところはあるが、一度SCP財団で検索してみて興味が湧いた人には、本作は必ず遊んでおきたいゲームとして、自信をもってお勧めできる。

余談だが、本作は『Alan Wake』との結びつきが強く、かつ『Alan Wake 2』へと繋がる部分もあるので、大先生のファンも、絶対に遊んでおきたいゲームになっている。

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