原題 | Mirror’s Edge Catalyst |
対応機種 | PC,PS4,Xbox One |
プレイ/クリア時間 | 10時間~ |
ストーリー |
フェイスの生い立ちが明らかに。 一見、優雅でハイテクな大都市のように見えるガラスの街。 だが、その中心部の奥深くには、恐ろしい秘密が隠されていた―。 その秘密を暴けるかどうかは、フリーのランナーであるフェイスにかかっている。 引用元 – Origin |
👍Good
- 前作よりも遊びやすく
👎Bad
- サイドミッションの時間制限
- 稀に復活地点がバグる
=>再スタートするしかない場所から復活してしまう
前作『ミラーズエッジ』の続編…ではなくリブート作品。
このシリーズの代名詞であるパルクールはそのままに、ストーリーや世界観を一新した二作目になっており、新生「ミラーズエッジ」の一作目に近い。
評価
【Pros】前作よりも遊んでいて”楽しい”
今作はスポーツとしてのパルクールではなく、ゲームとしてのパルクールが追求されており、遊んでいて楽しいのは間違いなくこっち。
具体的には、何かに飛び移った際は”まるで磁石のように引っ付く”し、何かに登る際も他のランナーの”足跡”を目安にすることで的確にジャンプできる。
要するに、前作『ミラーズエッジ』における死亡ポイントが満遍なく潰された形になっており、死を恐れずに思い切ったアクションが楽しめる。
同時に、パルクールをサポートするハイテク装備や便利な小技が追加れており、パルクールのスピード感やテンポが目に見えて向上している。
- 前作における死亡ポイントは潰す
- パルクールをサポートするハイテク装備や小技を追加する
よって、今作のパルクールはより多くの人が気軽に楽しめるものになっている。
さらに、今作では段階的にスキルをアンロックできる。
前作ではプレイヤーが出来ることはそのままに、ゲーム側の難易度が段階的に上昇していく仕組みになっており、その差は自分の腕で埋めるしかなかった。
その点、今作ではスキル側できちんと調整してくれるので難易度的にも易しい。
ただし、前作のようなストイックさはない
前作ではポールに飛び移るにしても、助走を意識したり、方向を微調整したりする必要があり、スポーツとしてのパルクールを上手くゲームに落とし込んでいた。
前述した通り、今作ではその点がカジュアルになっているので、自分の腕だけでエリアを攻略していくストイックが無くなってしまっている。
今作は高層ビルを登る際はハイテク装備でショートカットさせるが、前作なら自分の手と足だけで登らせたはず。
【Cons】オープンワールド化の意味
今作のオープンワールドはまるで”大きなメニュー画面”のよう。
オープンワールド化されたが、基本的にメインミッションはそれ用のエリア内だけで完結することが多く、サイドミッションも進むべきルートは固定のようなもの。
よって、オープンワールドを走り回ってマップを熟知しても、それを活かせるのは電波塔を破壊した後や収集物を集める時くらいなのでオープンワールドである意味が薄い。
少なくとも、メインミッションをプレイしている時は”各チャプターの間に移動時間が加わっただけ”に感じることが多かった。
【Cons(欠点)】戦闘はテンポが悪い
戦闘では毎回足が止まるのでテンポが悪い。
前作『ミラーズエッジ』では敵の銃を奪って乱射すれば”制圧完了”だったが、今作の場合はひと手間加えないと倒せない敵がほとんど。
具体的には正面から殴っているだけでは跳ね返されるので、背後に回ったり、左右に避けたりしてチマチマ攻撃を加える必要がある。
一応、敵を転落させたり、ジャンプで勢いを付けたりすることで素早く倒せるが、決まるまではグダグダしているので、非殺傷武器でさっさとケリを付けられるようにして欲しかった。
総評
良くも悪くも順当な続編。
前作『ミラーズエッジ』と比べてアクションゲームとして成熟しているし、オープンワールド化されてリッチになっているが、一方で前作を特徴付けたストイックさは姿を消している。
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