対応機種 | PC |
👍Good
- 遊びやすいステレオゲーム
- 往年の洋ゲーへのリスペクトに満ちた作風
👎Bad
- 強いて言えば途中セーブがない
=>簡単なゲームなので特に問題にはならないが
紹介
インディー系ステルスゲーム。
開発はフィンランドに拠点を置くインディー系デベロッパー【Laina Interactive】。
ゲームとしては、ざっくり言えば「マックス・ペイン」風味の「ヒットマン」であり、プレイヤーは”元麻薬捜査官として街に出回る危険なドラッグを捜査する”。
なお、本作はこの手のゲームでは珍しい一人称視点を採用している。
評価
古風で今風なインディー系ステルスゲーム
全体的に「ヒットマン」を始めとした往年の名作への愛に溢れる内容。
“謎のドラッグ”が絡む復讐劇は『マックス・ペイン(1)』そのものだし、プレイ面は『ヒットマン ブラッドマネー』や『デウスエクス』を想起させる仕上がりになっており、開発者が慣れ親しんで来たゲームが手に取るように分かる。
一方で、ゲーム自体はモダンかつカジュアルな作り。
昨今のステルスゲームでは当たり前のシステムが組み込まれており、絵面は古風だがプレイ面は今風という不思議な感覚を覚える作品になっている。
【Pros】カジュアルにステルスプレイ
比較的、難易度は低い方。
例えば、箱庭内を行き来するNPCが完全にパターン化されていたり、”敵を誘導できるギミックと死体の隠し場所はセット”になっていたりする。
また、同時並行的に複数のタスクをこなす必要もなく、目の前のタスクを淡々とこなしていけばクリアできる。
ただ、易しすぎることはない。
“ターゲットを仕留める”際のスリルはちゃんと残されており、(一発勝負ということもあり)暗殺の舞台を整える部分も程よく緊張感を覚えるので、緩急の付いた「ステルスゲーム」という印象を受ける。
おそらく、開発者はステルスゲームのコアなファンだと思う。
なぜなら、”だからこその配慮”が数多く見られる中身になっているからであり、それが普段「ステルスゲーム」をプレイしない人にもアピールできる長所になっている。
総評
良い意味で予想を裏切られた。
手堅いゲームプレイと、「ヒットマン」を始めとした往年の名作への愛情に溢れた世界観は見事であり、小粒ながらもしっかり遊べるステルスゲームになっている。
少なくとも、昔の「ヒットマン」に愛着を覚えるゲーマーはプレイして損のない一作である。
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