原題 | BioShock 2 |
対応機種 | PC,PlayStation,Switch,Xbox |
プレイ時間 | 11時間~ |
ストーリー | 前作から約10年後のラプチャー。ビッグダディ”実験体デルタ”は、この街の新たな支配者ソフィア・ラムと対峙する。 |
『バイオショック2』は、2010年に発売されたシリーズの二作目。現在ではリマスターされ、『バイオショック コレクション』に収録されている。
なお、今作は前作『バイオショック』を手掛けた「Irrational Games」ではなく、別スタジオの「2K Marin」が開発した作品になる。
評価
今回Switch版で再プレイしたので、記事をアップデートしました
前作の改善版
前作『バイオショック(1)』に非常に似ている。
- 前作と同じくラプチャーが舞台
- エリアのデザインや敵のビジュアルが前作と同じ系統
- 操作キャラクターの種類は変わってもやることは大差ない
と既視感はそれなりに強く、ホラー演出にしても前作をプレイしていると大体の予想は付く。
一方で、前作の欠点はきちんと解消されており─
- 戦闘面のヌルさ
- ハッキング時のミニゲーム
などは見直され、アクションゲームとして着実に進化している。
前作とは違い、今回は敵に集中砲火を浴びる、タコ殴りにされることが多く、バールとエレクトロボルトが大活躍した前作よりも難しくなっている。また、定期的に登場するビッグシスターやブルートスプライサーのような中ボスも、ビッグダディ的な手強さがあって最後まで手を焼かされる。
- 今作はアクションゲームらしくなっている
ゆえに、プラスミドやトニックによる主人公の強化は前作よりも重要で、「どれを取り、どれを捨てるか」ということが最後まで悩ましい。ちなみに、終盤まで進めるとプレイも楽になるが、今度は力で相手をねじ伏せるパワープレイに移行し、前後半でプレイ内容が変化する。
舞台やビジュアル面での物足りなさは、アクション面の強化がある程度は補ってくれる(?)。
とは言っても既視感は強い…
前述した通り─
- 前作と同じくラプチャーが舞台
- エリアのデザインや敵のビジュアルが前作と同じ系統
- 操作キャラクターの種類は変わってもやることは大差ない
という続編になっているので、前作『バイオショック』ほどのインパクトはない。
【追加ストーリー】ミネルバズ・デン
原題 | Minerva’s Den |
対応機種 | PC,PlayStation,Switch,Xbox |
プレイ時間 | 4時間~ |
ストーリー | 本編と同じ時期、ラプチャーのとある施設。主人公はある人物の声に導かれて”The Thinker”と呼ばれる人工知能の奪還を目指す。 |
主人公はビッグダディで、ゲーム自体も本編とほとんど変わらない。良くも悪くも”バイオショック2″ではあるが、ストーリーはシリーズの中でも特に高く評価されており、そこが見所になる。ストーリーの進行に合わせて、さまざまな謎が明かされていく流れは、一作目を思い起こさせるものがあった。
『バイオショック』や『バイオショック2』に関する話もあり、『バイオショック インフィニット』へと行く前に遊ぶことを強くお勧めする。
Switch版はどう?
過去にPC版を遊んでいるが、それと比べても見劣りしない。fpsは上限30fpsのようだが、グラフィックに関しては、ラプチャー自体が閉鎖空間で薄暗いこともあり、特に気にならずに遊べた。多分、画面を比較しても違いはほとんど分からないと思う。
今回、最後まで携帯モードでプレイしたが、スキマ時間にちまちま遊ぶバイオショックも悪くないなと思った。
─です。
総評
アクションゲームとして面白くなった続編。
“前作『バイオショック』ありき”なので、ゲーム自体に新鮮さはあまりないが、アクション面の物足りなさが改善されたことで、その部分ではちゃんと差別化されている。肝心のストーリーは、前作とは違う切り口になっていて面白く、前作クリア済みであれば、ミスリードを誘う台詞や演出なども楽しめると思う。
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初版:2020年2月15日 5:19 PM