原題 | Syndicate |
対応機種 | PC,PS3,Xbox 360 |
プレイ/クリア時間 | 5時間~ |
ストーリー |
複数の巨大企業からなる”シンジケート”が世界を支配する世界。 人々は”シンジケート”が提供するテクノロジーを受け入れ、新しい生活を送っていた。 主人公・キロはそんな”シンジケート”のエージェントとして、危険な世界に足を踏み入れる。 |
👍Good
- テンポの良いガンファイト
- サイバーパンクな世界観
👎Bad
- ボス戦がやや単調
FPSでは珍しく、サイバーパンクな世界をテーマにしたリニア型FPS。
今作は1993年に発売されたストラテジーゲーム『Syndicate』のリブート版ではあるけれど、ストラテジー要素を完全に排除したオーソドックスなFPSになっている。
余談だが、PC版のみ日本語化Modを導入することで日本語(一部機械翻訳)で遊べる。
評価
スローモーションを多用し、敵を殲滅していく
今作は“ストラテジーゲームだった原作からサイバーパンク要素を拝借し、売れ線のFPSとして復刻させた”リブート作品。
正直、言われなければ”元はストラテジーゲーム”とは分からないくらいなので、原作ファンからすれば期待外れかも知れないが、一つのFPSとして見た場合は激しいガンファイトが楽しいシューターに仕上がっている。
銃声は迫力があり、敵の反応も良好。ヒットマーク(敵に弾が当たった時の”><“)によって反応がダイレクトに伝わって来るし、敵が散っていくゴア表現もそれなりに爽快感がある。
さらに、このゲームは敵を倒す、もっと言えばヘッドショットを決めることで”ハッキングを発動するのに必要なゲージが溜まっていく”ので、必然的に敵をどんどん倒していく”攻めのゲームプレイ”になる作りになっており、非常にスピード感あるガンファイトが展開される。
ちなみに、このゲームでは敵が積極的に詰めて来るので、立ち止まっている時間が長いと、その分だけゲームオーバーに近づいてしまうので、やはり”攻め”の姿勢が重要だ。
そして、このゲームは『F.E.A.R.』や『Max Payne』のように「スローモーション(オーバーレイモード)」を多用するシューティングゲームであり、いくつかハッキング能力は用意されているが、ほぼほぼスローモーションしか使わない。
スローモーション時は、周囲の敵がハイライトされ、被ダメージも大幅に軽減されるので、プレイヤー側が圧倒的に有利になり、立ち止まることなく、大勢の敵を、一方的に叩いていく。
敵の攻撃をかわしてヘッドショットを決めてゆき、スローモーションを発動して大勢の敵を一方的に倒していく流れは非常に気持ちよく、手強さと無双感が上手く両立されている。
ただし、スローモーション時は画面全体がサーマルスコープ風になるせいで、目の前で敵がミンチになっていても、それが視覚的にダイレクトに伝わって来ない点は少し残念ではあるが…。
FPSとハッキングの融合は道半ば
技名(ハッキング技) | 説明 |
Backfire | 敵の行動を一時的に制限する |
Suicide | 敵が自殺するように仕向ける |
Persuade | 敵をハックし、仲間を攻撃させる |
正直、シューティングとスローモーション(オーバーレイモード)のみで十分なので、ハッキング技を使う機会があまりなく、正直無くてもなんとかなる。
また、ハッキング発動がEキー長押し(PC版の場合)になっているので、WASD&マウスでキャラクターをゴリゴリ動かしている時は、スマートにハッキング技が繰り出せないことが多々ある。
にもかかわらず、ボス戦時はハッキング使用を求められるので非常に忙しく感じる。
- ハッキング技は使わなくても攻略できる
- ハッキング技は繰り出すのにひと手間掛かる
よって、ハッキング技を使う機会があまりなく、あってもシューティングをより煩雑にしてしまっているので、”FPSとハッキングの融合は道半ば”という印象を受ける。
総評
良質なサイバーパンク系FPS。
“目の前に湧いた敵を撃ち返していく”というシンプルなゲーム内容ではあるけれど、手強さと無双感を両立したシューティングに加えて、ハッキング要素も、良いアクセントにはなっている。
サイバーパンクな世界観が好きで、FPS/TPSのファンならばプレイして後悔することはないはず。