原題 | Sunset Overdrive |
対応機種 | PC,Xbox One |
プレイ/クリア時間 | 10時間~ |
👍Good
- ハチャメチャな無双感
- 爽快なレールを駆使したアクション
👎Bad
- 「無双」以外の部分の大味さ
紹介/どんなゲーム?
本作は【Insomniac Games】が送るオープンワールド系アクションゲーム。
同スタジオは最近では『Marvel’s Spider-Man』、古くは「ラチェット&クランク」シリーズで高い評価を受けている老舗スタジオであり、アクションゲーム作りに定評がある。
評価
【Pros】メタでポップでゴアな世界
『デッドライジング3』に「セインツ・ロウ」を乗っけた世界。
ウジャウジャいたゾンビをミュータントに置き換え、上から「セインツ・ロウ」の色を加えたものが本作であり、独自色として有名ゲームを意識した小ネタやゲームあるあると言ったメタ要素を詰め込んでいる。
- 『デッドライジング3』に「セインツ・ロウ」を乗っけた世界
そこへ、『ジェットセットラジオ』も乗っけたゲーム。
後述する【レール移動】は同作にも登場する特徴的なゲームシステムの一つである。
『ジェットセットラジオ』感
【Pros】レール上で大暴れ
目玉の【レール移動】は非常に爽快。
一般的なオープンワールドゲームとは異なり、本作は”ローラースケートの要領で”レール上を滑走したり、ジャンプ台で大きくジャンプして移動する。まさに縦横無尽。
そして、戦闘は【レール移動】の使用が前提。
というのも、相手にするミュータントの数が「無双ゲーム」並であり、加えて”敵との力関係”的にも地上でチマチマ戦っていると簡単に「退場」させられるので、【レール移動】の使用は避けられない。
- 【レール移動】を軸にした戦闘
これが非常にユニークな部分。
さらに【レール移動】時は”一時停止不可”なので常に動き回る戦闘になっており、“いかにスピード感を維持したままたくさんの敵を派手にやっつけられるか”に重点が置かれている。
そして、本作はどちらかと言えば「レール」「射撃」「派手なエフェクト」の総合力で勝負するタイプであり、それらがハマった瞬間が本作のハイライトとなる。
【Cons(欠点)】「無双」以外のクォリティ
例えば「時間制限系ミッション」は割りと難易度がシビア。また、「護衛系ミッション」は守りのプレイとなり、せっかくの無双感が味わえない。さらに「タワーディフェンス」は”全く同じ攻略法が毎回通用する”ので今ひとつ面白味に欠ける。
- 無双以外のミッションはイマイチ
- タワーディフェンスは単調
さらにサイドミッションが全く代わり映えしない。
一つのテンプレートの使い回しになっており、違いと言えばお話や回収するブツくらいであり、ゲームプレイ的な変化はほぼ無い。
「無双ゲーム」部分は文句なしの出来ではあるものの、それ以外の部分はさらなるブラッシュアップが必要に感じる。
総評
完成度の高いアクションゲーム。
グロテスクなミュータントのデザインとは対照的な”明るいゴア”は非常に爽快であり、【レール移動】を活用したスピード感溢れる戦闘も面白い。さらにメタ要素やブラックジョークでも楽しませてくれる。
ただし、焦点が定まらない瞬間が多々存在するのも事実。