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【評価・感想】『Firewatch』レビュー

5.0
ゲームレビュー
ゲームレビュー
この記事は約4分で読めます。
開発元 Campo Santo
機種 PC,PS4,Xbox One,Switch
プレイ/クリア時間 5時間~
その他 日本語字幕版アリ
カキヘイ
カキヘイ

大人のアドベンチャーゲーム。

大自然と社会を繋ぐ唯一のライフラインである「トランシーバー」を通して、ヘンリーとデリラがお互いの傷を癒やしていく過程を見守る作品。

 

ぜひ、ヘンリーと同じく”実生活に疲れを感じる現代人”にオススメしたい一作である。

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著者情報
Kakihey

2014年末より当サイト「Kakihey.com」を運営中しています。現在までに300本以上のゲームレビューを公開しています。基本的にPCでゲームを遊んでいます。

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紹介

どんなゲーム?

ワイオミング州の自然保護区を舞台にしたアドベンチャーゲーム。

プレイヤーは、”人生のプレッシャーから逃れるために人里離れた森で働くと決めた”森林火災監視員ヘンリーとして、来る日も来る日も森林の安全を見守る。

唯一、文明とヘンリーを繋ぐものは会社から支給された【トランシーバー】。
ヘンリーはそれで上司のデリラとやり取りする。人っ子一人いない森の中で新たな人間関係が出来上がっていくのだったが…。

というゲームです。

Firewatchのストーリー

時は1989年、あなたは面倒な生活から逃げ出すように森林火災監視員となった男『ヘンリー』です。

山の上の監視塔から火事の元となる煙を見張り、別の監視塔の上司『デリラ』とこの荒野の安全を守るのが仕事です。

暑く乾燥した夏は、特に注意が必要ですが、彼女との交信はこの広大な自然の中で唯一、小さなトランシーバーだけ。

監視塔の周りだけでなく森林公園内で起こる奇妙なできごとや手付かずの大自然に直面しながら、トランシーバー越しの”対話の選択”で問題を解決し、彼女との人間関係を構築していけるのでしょうか?

Steam

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評価

【Pros】ビターな大人の物語

この夏から「森林火災監視員」として働くヘンリーの努めは、”社会から断絶された”森を来る日も来る日も歩き続け、火災から森林を守ること。

一方、デリラはそんな監視員らを監督する立場の人間。

このゲームでは、そんな2人の会話を中心としたストーリーが展開される。

酸いも甘いも知った大人の会話

さて、ヘンリーとデリラの会話は”まるで雑談を盗み聞きしている気分”になるほどプレイベートな内容に終始する。

そこにエンタメ性は皆無。

けれども、互いに何かしらの傷を負っていること、そして、孤独を求めながらもどこかで人の温かみを求めていることが言葉の端々から伝わり、酸いも甘いも知った大人たちが繊細なやり取りを通して、心の傷を癒やしていく過程は人間の温かさを感じさせる点である。

秘密を共有することで関係が深くなる

中盤に発生するミステリアスな出来事は、それまでとは異なるトーンのお話。

これまでは心地よく感じていた孤独感が、次第に恐怖感へと変わる過程の描き方が巧みで、さらに秘密を共有することで2人の関係がより深くなる流れも見応えがある。

是非とも、ネタバレを踏んでしまい”初見の良さ”を失う前に遊んで欲しい。

【Pros】夢中になり森を散策

使い古された表現だが、没入感が高い。

環境音への拘りが強く、枯れ葉の上を歩いた時の音や、体に枝葉が触れた際の音などにウソがなく、ヘッドホンを装着すれば”森のど真ん中にたった一人で居る”感覚に陥る。

また、カトゥーン調のグラフィックは意外にも違和感がなく、むしろその非現実的な描写が独特の温かみを生んでおり、深い森を黙々と進み続けること自体が「癒やし」となる。

さらにアニメーションも素晴らしく、一つ一つの動作が実に人間くさいこともあり、現実世界に引き戻されることがない。

そんな世界を、プレイヤーはマップとコンパスを頼りに黙々と歩き続ける。

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総評

本作は大自然と社会を繋ぐ唯一のライフラインである「トランシーバー」を通して、ヘンリーとデリラがお互いの傷を癒やしていく過程を見守る、大人のアドベンチャーゲーム。

ヘンリーと同じく、実生活に疲れを感じる現代人にこそオススメしたい一作である。

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