対応機種 | PC,PlayStation,Xbox |
プレイ時間 | 6時間~ |
ストーリー | 人類が宇宙へと進出した近未来の世界。”ロシアの星”を名乗る組織が宇宙のコロニーからサンフランシスコを攻撃し、米国に宣戦布告する。DARPAから派遣された主人公は次の攻撃を阻止すべく、この危険な任務に参加する。 |
本作は、2010年に発売されたサードパーソン・シューティングゲーム(TPS)。
「プラチナゲームズ」開発で、「バイオハザード」などでお馴染みの三上真司氏がディレクターを務めた作品。
関連記事>>>【評価・感想】『バイナリードメイン』レビュー
評価
簡単で、難しいハイテンポ系TPS
とにかくハイテンポで、爽快感あるシューティングゲーム(TPS)。
この頃で言えば『ギアーズ・オブ・ウォー』や『マックス・ペイン3』に近く、カバーシステムとスローモーションを組み合わせた作品になるが、本作では、ここに”ブースト(高速移動)”が加わる。
ブーストとスローモーションという両極端な組み合わせだが、敵に高速で接近し、ピタッと時間を止めて銃を撃ちまくるのは爽快感がある。カバーからちまちま撃つこともできるが、カバーから出て、一気にケリを付けるその瞬間が最高に面白く、そのために操作キャラクターのクセを把握し、腕を磨いていく。
なお、ブーストやアーマーなどは同じエネルギーを消費する。なので、戦闘中はエネルギー残量を上手く調整し、近接戦闘も組み合わせて、敵をいかに効率的に倒していくかを考える必要があり、ただ撃ちまくるだけのゲームになっていない。
しかし、本作の面白さは一周だけでは掴みにくいかも知れない。
ストーリーが短く、上達したくらいで終わってしまったので、クリアしたらそのまま二周目に突入して、一周目で覚えたことをどんどん試しながら遊ぶのが良いと思う。
二周目では、一周目の時とは操作キャラの動きが一変するので、自分の成長を感じながらさまざまな技や戦術が楽しめるし、ハード(難易度)で遊べば、アップグレードや立ち回りをより意識した白熱した戦いが楽しめるようになる。私は、一周目よりも二周目の方が何倍も面白かった。
- 爽快感あるシューティング
- ブーストとスローモーションの融合
難易度について
ゲーム自体はそこまで難しくない。ノーマルまでならカバーに隠れてちまちま撃ったり、ゴリ押しで押し切ったりでき、難しくて詰むことはないかなと思う。やり込める奥深さもあるが、それを気にせずにサクサク遊べるゲームになっている。
惜しく感じたところ
小さな不満点が積み重なっていくところがあった。
ストーリーが6時間ほどで完走できる点は特に不満ではないが、続編ありきなのでクリアしても釈然としない。他には、プリレンダリングの長いムービーは飛ばせるが、プレイ中の短いリアルタイムのイベントシーンは飛ばせず、周回プレイ時に少しストレスを感じた。あと、低い段差を飛び越えられなかったり、銃撃戦中にムービーが入って、そこでゲームの流れが寸断されたりしたのも気になった。
総評
TPSの個人的なベスト10には入れたい作品。
確かに不満点もあるが、肝心のシューティングは爽快感と遊びごたえを両立させたものになり、手軽に遊べて、でもやり込めるバランスで非常に面白かった。”プラチナゲームズ“ということで敬遠していたところがあったが、そうした先入観は捨ててもっと早く遊んでおくべきだった。
今ではリマスター版も存在するので、TPSが好きなら強くオススメできる一作。
関連記事>>>【評価・感想】『バイナリードメイン』レビュー