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【評価・感想】『バットマン アーカム・ビギンズ ブラックゲート(デラックスエディション)』レビュー

3.5
ゲームレビュー
ゲームレビュー
この記事は約4分で読めます。
原題Batman: Arkham Origins Blackgate Deluxe Edition
対応機種PC,PS3,Xbox
プレイ時間8時間~
ストーリーアーカム・オリジンズの後。ジョーカーらが収容されている<ブラックゲート刑務所>で暴動が発生する。バットマンはこの暴動を鎮圧させるべく、この危険な刑務所に単身で乗り込む。

今作は、『バットマン アーカム・ビギンズ』と『バットマン アーカム・アサイラム』を繋ぐスピンオフ。

元々は「PS Vita」向けのゲームだったが、後に”Deluxe Edition”としてリマスターされ、PCやコンソール向けにも登場した。なお、”Deluxe Edition”は日本語非対応で、日本語で遊べるのはPS Vita版(オリジナル版)だけになる。

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著者情報
Kakihey

2014年末より当サイト「Kakihey.com」を運営中しています。現在までに300本以上のゲームレビューを公開しています。基本的にPCでゲームを遊んでいます。

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評価

2.5Dグラフィックのバットマン世界

バットマン アーカム・シティ』『バットマン アーカム・ビギンズ』は、オープンワールドゲームだったけれど、今作は一作目『バットマン アーカム・アサイラム』と同じ、探索型アクションゲームになる。

舞台は、凶悪犯罪者たちが収容される<ブラックゲート刑務所>。ここは<アーカム・アサイラム>と同じく、複数のブロックで構成された閉鎖空間になる。それぞれのブロックにはそこを根城にする大物犯罪者(例:ジョーカー)がおり、プレイヤーは<ブラックゲート刑務所>内を探索しつつ、彼らを追い詰めていく。

探索型アクションゲームとしては、一作目に忠実な作りをしていることもあり、目新しさはないが、手堅く楽しめる。コンバットやプレデター(ステルス)戦、ガジェットを駆使したパズルなど、このシリーズのお約束はきっちり用意されている。

シリーズ経験者は、「アーカム・アサイラム」をそのまま横スクロール画面にしたものと思えば、どんなゲームか想像できるかと思う。

で、その横スクロール画面に関してだが、思っていた以上にゲームに合っており、すんなりと受け入れられた。

完全な横スクロール画面ではなく、一作目のスケアクロウ戦のような2.5Dグラフィックが採用されているので、他のシリーズ作品の特徴をあまり損なわずに横スクロールゲーム化できている。プレデター戦で見張り台を飛び回るようなことが、今作でもちゃんとできる。

したがって、開発元や表現方法は変わっても、”アーカムシリーズ”の良さは受け継がれているので、シリーズファンであれば、シリーズへの愛着で、”なんとか受け入れることが出来る”作品だろうと思う。

ただ、なぜあえて“なんとか受け入れることが…”と書いたかと言うと、遊んでいて気になるところが少なくないから。それについては、次の項目でより詳しく書いていく。

個々の要素はイマイチ

アーカムシリーズとしても、探索型アクションゲームとしても、それなりに問題を抱えている。

まず、とにかく移動が面倒に感じる。

今作のマップは、主に<ブラックゲート刑務所>の三つのブロックになる。どのブロックも屋内になるのだが、そのエリアが一作目の屋内エリアをすべて繋げたような複雑さで、おまけに立体マップも扱いにくいときた。

私がそうだったように、シリーズ経験者であれば、ダクトや足元の空間など、隠されたルートを発見しやすいと思うが、それでも目的地までの行き方が分からずに彷徨うことが何度もあった。

また、肝心のコンバットもイマイチ。

コンバット自体は、他のシリーズ作品と同じく、敵の攻撃をカウンターで防ぎ、コンボを決めていくものになるのだが、動作に”キレ”が全くなく、遊んでいて気持ち良くない。このシリーズの良さは、簡単な操作でバットマンらしく戦えるあのコンバットにあると思っているので、今作のそれは辛いものがあった。

一作目を上手く2.5Dグラフィックに落とし込んだ作品ではあるが、個々の要素は、ある程度・・・・覚悟した上で遊ばないと、肩透かしを喰う可能性が高い。

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総評

今では、Steamだとセール時はワンコインで買えて、ゲーム自体も7時間程度でクリアできるので、それであれば、シリーズ経験者なら遊んでもギリギリ後悔しない作品だと思う。

バットマンとキャットウーマンの初対面や、一作目以降の展開の伏線などが描かれるので、その面では、遊んでおいて損はなく、このシリーズの世界観を広げてくれる良いスピンオフではある。

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