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【評価・感想】『ロストプラネット3』レビュー

ゲームレビュー
ゲームレビュー
この記事は約5分で読めます。
原題Lost Planet 3
対応機種PC,PS3,Xbox互換
クリア時間10時間~
ストーリー一作目より前、人類が惑星”EDN-3rd”を開拓し始めた頃。妻子を地球に残し、この星に出稼ぎに来た主人公だったが、次第にこの惑星を巡る巨大な陰謀へと巻き込まれていく。

今作は、「ロストプラネット」シリーズの三作目。一作目『ロストプラネット エクストリーム コンディション』より前を描く前日譚になり、『ロストプラネット2』で完結するストーリーの序章となる作品。

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著者情報
Kakihey

2014年末より当サイト「Kakihey.com」を運営中しています。現在までに300本以上のゲームレビューを公開しています。基本的にPCでゲームを遊んでいます。

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評価

ロストプラネットではない

ロストプラネット エクストリーム コンディション』や『ロストプラネット2』のことはすべて忘れた方が良い。なぜなら、今作は”ロストプラネットの設定を拝借した上で作られた別のゲーム”だから。

海外のスタジオが開発したゲームなので当たり前だが、今作のゲーム内容は、PS3やXbox 360の頃によく見かけた海外発の大作志向のアクションゲームのそれで、過去作のどれにも似ていない。

例えば「ロストプラネット」と言えば、引きのカメラでの射撃やアンカーによる立体的な立ち回りが特徴だったが、今回は肩越し視点やカバーシステムなどを駆使しての射撃が中心で、発売当時で言えば『ギアーズ・オブ・ウォー』や『デッドスペース』を彷彿させるTPSになっている。

エリア自体が狭く、直線的なので、そもそも過去作ほど動き回って撃つことができず、必然的に、大半の戦闘では「しっかり狙って」「ときにはカバーに入って」迫りくるエイクリッドを迎え撃つことになる。

唯一”ロスプラらしい”と感じたのは、デカいエイクリッドを相手するボス戦くらいであり、それ以外のときは、ロスプラではない海外産のTPSを遊んでいるような感覚を強く覚えるゲームだった。

あとはオープンワールド要素を取り入れたゲームという点も、過去作との違いとして挙げられる。

ストーリー自体は、一本道を進んでいく形で進行するが、今作では、一度訪れた場所には後で戻ってくることができる。主人公のホームである基地を起点に、各エリアがロード画面で繋がっており、基本的には、好きなタイミングでエリア間を行き来できる。

エリア間を行き来できると言っても、それをする理由は、サイドミッションをクリアするため、ジャンク(リグの強化に必要)を回収するためくらいなので、最低限の要素ではあるのだが、それができる”セミ・オープンワールド”とも言える要素が取り入れられている。

そんな今作は、売れ線の要素をコンパクトにまとめたゲームと言える。

たしかに、シリーズを象徴する要素の多くがカットされているが、一方でシューティングやオープンワールドなど、海外の大作ゲームの基本はしっかり押さえたゲームになっており、目を引く要素は意外と多い。

そして、「ロスプラではない」だけで、ゲーム自体が破綻しているわけではないので、割り切って遊べるのであれば、決して悪いゲームでもない。

エイクリッドとの激しい戦闘やリグに乗っての格闘、ほんの少しだけあるエリアの探索などは、ストーリーを完走するまで遊ぶ分には、大きな不満なく遊べるものになり、少なくとも『ギアーズ・オブ・ウォー』や『デッドスペース』が好きな私からすれば、十分楽しめる内容だった。

また、ストーリーに関しても、最初に結末を持ってくることで、ストーリーへの関心を上手く引き立てているし、回想という形で語られる一連の出来事も、家族のために遠く離れた惑星で、たった一人働いている親父の哀愁が良いアクセントになっており、個人的には非常に印象に残るものだった。

余談だが、今作のライター3人は、全員がリブート版『ゴッド・オブ・ウォー』の開発にライターとして参加している。

過去作に思い入れがある人ほど、今作は受け入れ難いゲームだとは思うが、「ひと昔前の大作アクションゲーム」と割り切って遊べるのであれば、それなりに楽しい時間を過ごすことができるゲームだと思う。

構成ミスで入れるところがなくなってしまったので最後に一応触れておくと、リグ(ロボット)も色々と変わっている。

過去作ほど機動的に動いたり、多彩な攻撃を決めたりはできず、ドスドス動いて、グリグリ攻撃するだけ。敵への攻撃に関しても、QTE的な要素が強めで、指示通りにタイミングよくボタン入力していれば、楽に倒せてしまう。

私は、過去作では、リグはあまり使いこなせなかったので、これくらいシンプルでも構わないが、過去作と同じものを求めると、肩透かしを食う可能性が非常に高い。

あと、今作はセミ・オープンワールド的ということで、リグを足として使うことも多い。移動は長めだが、私は、ゲーム内にある好きな曲を流しながら、コックピット視点でゆっくり移動するのは、なかなか雰囲気があって良いと思った。

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Steam版は致命的なバグ?に注意

Steam版の場合、チャプター3最後のボス戦で進行不能になる可能性がある。

ある段階からボスへの攻撃が一切通らなくなり、倒せなくなる。エリア内の弾薬箱をカラにしても倒せず、何度再挑戦しても結果は同じだった。

調べてみると、Steam版では稀にあるバグのようで、回避方法を見つけることができた。

回避方法をまとめておきました(note)>>>【ロストプラネット3】カニのボス(ボルグ)が倒せないバグ?の回避法

Steam版を遊ぶ場合は、こうしたバグがあることを覚えておきたい。

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総評

クリアまでの10時間遊ぶ分には、大きな不満なく遊べる一作だった。

間違っても「ロストプラネット」だと思って遊んではいけないし、賞を受賞したり、オールタイムベストに入ったりするようなゲームでもないが、この記事で挙げたようなゲームが好きな人は、私のように、そのフォロワー的な作品として楽しめるのではと思う。

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