対応機種 | PC,PS3,Xbox(互換対応) |
プレイ時間 | 9時間~ |
ストーリー | 前作から3年後。宇宙ステーション”Sprawl”内でネクロモーフが大量発生し、ステーション内は地獄と化す。ある事情によって身柄を拘束されていたアイザックはなんとか脱出し、再びネクロモーフに立ち向かう。 |
今作は、2011年に発売されたメインシリーズのニ作目。『Dead Space』の直接的な続編にあたり、『Dead Space 3』へと続くストーリーが描かれる。ちなみに今作の前には『デッドスペース エクストラクション』『Dead Space Ignition』の二本のスピンオフが発売されている。
評価
一作目をベースに納得の進化
サバイバルホラーゲームの新たな名作となった『Dead Space』。部位破壊を取り入れた戦術性の高い戦闘システムや凶暴なエイリアン”ネクロモーフとの死闘、そして”USG石村”を舞台にしたSFホラーなストーリーなど、ジャンルの歴史にも記憶にも残るゲームだった。
そんな今作は、前作を気に入った私にとっては理想的な続編。
たしかに前作から多くの要素を受け継いでいるので、遊んでいて既視感を覚える。しかし、その一方で中身は非常に充実しており、トータルでは前作に”まったく”負けていない。
主に”USG石村”の艦内を舞台にしていた前作と比べると、ロケーションやシチュエーションは多彩になり、チャプターごとの特徴がよりはっきりしているし、ホラー演出に関しても、今回は日本の”心霊モノ”にも通ずる怖さが強めで、ホラーの範囲が広く、より多くの人に刺さるものになっている(と思う)。
さらに、今作では主人公が喋るようになったことで、ストーリー面も強化。前作の黙々とエイリアンを捻り潰していく主人公も個性的だったが、やはり主人公の内面も描ける分、今回の方がドラマ要素が強くなっている。ムービーを通して描かれる映画的なストーリーは、今作の大きな特徴と言える。
また、肝心の戦闘面も改良されている。主人公の動きが軽快になったり、キネシスを応用した新技が追加されたりと、よりアクション色が強くなり、戦闘の面白さを求めるプレイヤーにとっては朗報。今回は一度に登場する敵の数が多いことに加えて、厄介な敵も多く、前作と比べると遊びごたえもある。
全体的に前作から順当に進化しており、今作を遊んでいて「前作と比べてダメだ」と思ったところはなく、前作ファン的には満足の行く仕上がりだった。
(個人的にはキネシスで敵の鋭い爪を掴み、弓矢のように飛ばす新技がお気に入り)
気になったところは
前作同様に、遊んでいて特に不満に感じたことはなかったが、強いて言えば、一撃死。前作も操作ミスで一撃死する場面はあったが、今回はそれよりもやや多い印象を受けた。
総評
前作に負けず劣らずのサバイバルホラーの名作。
全体的にアクション寄りだが、ホラー要素もちゃんと怖くなり、サバイバルホラー風味のTPSとして、さらに面白くなっている。自分の場合、前作よりも短い時間(3時間減)でクリアできたが、その分テンポもよく、飽きる前に一気に遊べたのも好印象だった。