原題 | Spider-Man |
対応機種 | PS2等 |
プレイ時間 | 5時間~ |
ストーリー | 特殊な蜘蛛に噛まれ、超人的な能力を手にしたピーター・パーカー。彼はスパイダーマンとして、グリーン・ゴブリンを始めとする数々のヴィランたちと対峙する。 |
本作は、2002年に公開された映画『スパイダーマン』をゲーム化した作品。トビー・マグワイアやウィレム・デフォー、ブルース・キャンベルなど、映画版のキャストもほどほどに起用したゲーム版になる。なお、MJ役のキルスティン・ダンストは不参加。
評価
PS2日本語版をPCSX2でプレイ
PS2で遊べたスパイダーマン
ゲームは、オープンワールドゲームではなく、ステージクリア型のアクションゲームになる。ステージは、”ウェブ”を使って上空を飛び回る屋外ステージと、”ウェブ”を使って敵と戦う屋内ステージで構成されており、ストーリーの進行に合わせて、この二つの場所を行き来する。
全体的に、ゲームとしては再現度は高い方。映画っぽくウェブ・スイングで街を飛び回れるし、多彩な技を組み合わせてスマートに戦うことも出来るしと、本作が発売された2002年時点では、かなり良いゲーム版スパイダーマンだったと思う。
特に戦闘は、本作の時点ですでにスパイダーマンっぽく戦える。戦闘は、パンチやキックと言ったシンプルな攻撃と、ボタンを組み合わせて発動させるコンボ、そして、スパイダーマンならではのウェブを組み合わせたものになり、『Marvel’s Spider-Man』にも通ずるグッドな戦闘が用意されている。
逆にウェブ・スイングの方は、「一定の高さより下はゲームオーバーになる」「激しい動きにカメラや操作が付いて行けていない」など、まだ発展途上という印象。ただ、本作の時点で”高層ビルが立ち並ぶマンハッタンをウェブで飛び回る”ことは可能で、映画版で観るようなウェブ・スイングっぽいことはちゃんとできるので、決してダメというわけではない。ちなみに、本作のウェブ・スイングは、L2ボタンで前進し、左スティックで高さや向きを調整するというかなり独特な操作方法になっている。
2002年のゲームだが、スパイダーマン的な遊びはひと通り楽しめる。
今から遊ぶ場合の注意点
後半は難易度が急激に上がる。きっつい時間制限やボスからの理不尽な攻撃など、かなり厳しいゲームへと変貌する。にもかかわらず、(確認した限り)リスタートはそのステージの頭からなので、根気よく遊ぶ忍耐力が求められる。もう少し楽に遊びたい場合は、手動セーブができるPCSX2で遊ぶのが無難。
映画版と比較する
一応、映画版のゲーム化となっているが、ストーリーはゲーム版のほぼオリジナル。「ここは映画で観た」というシーンもあるのだが、あくまでもファンサービス程度で、それ以外はゲーム版だけのストーリーが展開されていく。
映画版の純粋なゲーム化ではないが、映画版には出て来なかったヴィランが数名登場するので、コミックファンはその面で楽しめるかも。