原題 | Hitman 2 Silent Assassin |
対応機種 | PCほか |
プレイ時間 | 12時間~ |
ストーリー | 前作での凄惨な戦いの後、Agent 47は、シチリア島の教会で自身の罪と向き合いながら平穏な日々を送っていた。しかし、地元のマフィアに神父を拉致され、多額の身代金を要求される。47は身代金を工面するために、再び危険な仕事を引き受けることに。 |
今作は、2002年に発売された『Hitman Codename 47』の続編。
評価
前作の改良版
前作『Hitman Codename 47』は、ミッション中にセーブが出来なかったり、難易度のバランスが極端だったりと、一作目ということを考慮しても、かなり粗っぽいゲームだった。
それと比べると、今作はかなり遊びやすい。
セーブは最低7回まで出来るし、マップには、エリア内にいる人物の位置がリアルタイムに表示される。油断していると簡単に変装を見破られるなど、まだまだシビアなゲームではあるのだが、ステルスプレイに挑戦するハードルは下がっていて、前作よりは、確実に遊びやすくなっている。
個人的には、セーブ機能の追加がとにかく嬉しい。
前作だとセーブが出来ないので、正攻法以外の遊び方に挑戦しにくかったが、今作だとセーブが出来るので、他の攻略法に挑戦しやすい。Hitmanならではの奥深さを、セーブを駆使することで気軽に楽しむことができる。
ステルスゲームとしてのHitman
今作では、変装しても簡単に正体を見破られてしまう。
前作『Hitman Codename 47』では、変装すれば顔パス状態だったが、今作では、変装した上で、怪しまれないように行動しないといけない。変装していても、走り回ったり、急接近したりすると警戒度がグングン上がっていき、最終的には敵対状態になって銃撃されてしまう。
変装した上で、他のステルスゲームのように、敵の行動パターンや配置などを意識して遊ぶことになる。セーブの有無を抜きにすれば、変装した”後”は今作の方が難しいと思うし、よりステルスゲームらしくなったとも思う。
変装の仕様以外では、ミッションが充実した点が特徴。
ただ目的地まで行くだけの直線的なミッションもあるのだが、”複数の攻略法が存在する”暗殺ミッションも再登場していて、それらが20個ほどある。”日本”も含めて、各国を転々としながら様々なミッションを遊んでいく。
正直、ミッションはピンキリ(玉石混交とも言う)。バグっぽい挙動が残っていたり、難易度が極端だったりするので、遊びやすいゲームだとは言わないが、飽きさせない工夫は好印象。
ちなみに、今作からミッションクリア時にスコアが表示されるようになった。
アクション寄りで遊んだか、ステルス寄りで遊んだかでスコアが変動する仕組みで、最高評価の”Silent Assassin”をゲットすると、ご褒美として武器がアンロックされる。
総評
今作は、前作『Hitman Codename 47』の特徴的な部分はそのままに、粗削りな部分を見直した二作目。
ミッション内容にランダム性があったり、敵AIが意図した通りに動かなかったりなど、まだまだ粗削りな印象は受けるが、前作の問題点の多くが解消されていて、Hitmanとしては順当に進化した作品になっている。
もし、Hitmanを最初から遊びたい場合はこれから遊ぶと良いと思う。