原題 | Alan Wake’s American Nightmare |
対応機種 | PC,Xbox |
プレイ時間 | 4時間~ |
ストーリー | どこか見覚えのある架空の町”ナイトスプリングス”。アランは、そこでループする世界に囚われてしまう。同じ夜をループする中で、この危機に立ち向かう。 |
今作は、2012年に発売された『Alan Wake』のスピンオフ。
評価
アクション重視系Alan Wake
簡単に言えば、『Alan Wake』のアクション面を強化したゲーム。
戦闘は、懐中電灯で闇を剥がし、それから攻撃するというお馴染みのスタイルだが、主人公の基礎能力が強化され、銃火器も追加され、敵の種類も増えたことで、戦闘の感触は、また違ったものになっている。
具体的には、今作のAlan Wake(主人公)はすぐに息切れしないので、スピードを維持したまま戦うことができるし、敵の種類が増えたので、ずっと同じ敵と戦っているような感覚が薄れている。ライトを当てると分裂する敵を始め、ユニークな敵が多く、戦闘に幅が生まれているのは大きい。
アクションの密度が高くなり、前作のアクション面を伸ばしたような内容。
全体的にスケールダウンしたが
ダウンロード専用タイトルということで、前作『Alan Wake』ほど規模の大きな作品ではない。
ストーリーは、実質的に3つのミッションを繰り返し遊ぶだけなので、前作と同じ規模の内容は期待しない方が良い。ストーリーの長さも、前作の1/3ほど。
ただ、中身がスカスカかと言われればそうではなく、あれもこれも詰め込めない現実を、上手くストーリーに落とし込んでいるので、遊んでいる時の印象は悪くない。今作は、ループものとすることで、ミッションを繰り返し遊ぶことの理由付けをしているし、繰り返し遊ぶゲームゆえに、短い時間でクリアできるのも好印象だった。
前作と比べると、色々とスケールダウンしている感は否めないが、スピンオフと割り切って遊べば、”Alan Wakeの世界”を広げてくれる良い短編になっている。
アーケードモード
ストーリーモードとは別に、アーケードモードもある。
10分間の戦闘を生き抜くモードで、その中でスコアをたくさん稼ぐ。ストーリーモードで原稿を集めて武器をアンロックし、その武器を使って大勢の敵を撃ち倒していくというのが流れ。
このゲームの戦闘が好きな人なら、一度遊んでみると良いかなと思う。
総評
今作は、アクション要素を強めたゲームプレイとループを題材にしたストーリーが面白い一作。
前作の戦闘システムを気に入った人で、前作『Alan Wake』のあとの世界が気になる人には、お勧めできるスピンオフになっている。