原題 | Event[0] |
対応機種 | PC |
プレイ/クリア時間 | 5時間~ |
本作は放棄された「宇宙ステーション」を探索するSF系アドベンチャーゲーム。
プレイヤーは”その宇宙船にインストールされた”「KAIZEN」という名のAIと対話しながら、船内で起きた事件の真相を究明し、地球への帰還を目指す。
評価┃人工知能と対話する
ゲームとしては「探索パート」と「パズルパート」から構成されている。
「探索パート」と「パズルパート」に深く関わってくるのが「KAIZEN」。
「KAIZEN」は、この宇宙ステーションにインストールされたAIで、プレイヤーは端末に文字を打ち込むことで彼/彼女とコミュニケーションを取ることができ、この「KAIZEN」との対話が目玉要素と言える。
クリアまでにそこそこの量の英文を打ち込むが、「KAIZEN」から定型文が返ってくることは稀であり、映画『月に囚われた男』や『インターステラー』さながらのやり取りが楽しめる。
例えば、プレイヤーが「お腹が減った」と入力すれば、「KAIZEN」は「あそこのシステムキッチン便利だよ」と返信してくるし、クイズを解く際も同様。
こうした言葉のキャッチボールは、非常にユニークに感じる要素になっている。
※高校英語くらいの英語力は必要
人工知能のキャラも良い
あるときは機械のように冷たく、またあるときは人間のように温かい「KAIZEN」を前に、プレイヤーは「このAIをどこまで信じて良いのか」と考えるようになる。
こうした「人間とAIの対話」を軸に展開されるゲームプレイは、「ゲーム」という双方向型メディアを上手く活用したストーリーとゲームプレイの融合と言える。
総評
AIと対話することをテーマにしたユニークなSFゲームだった。
AIと対話することが、しっかりとゲームプレイに落とし込まれており、それを軸に展開されるストーリーや知的なパズルの数々もよく作り込まれていた。